シネマの前で待ち合わせ

元TSUTAYAスタッフが映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

予想通り オススメ【映画感想】WEAPONS/ウェポンズ

DVDにて。

原題:そのまま

公式予告

https://youtu.be/8pCkbP1OvoQ?si=qLzXAPMz4kwQL-Db

 

【あらすじ】

郊外にある静かな街で、ある水曜日の午前2時17分、同じクラスの17人の子供たちが家を抜け出し暗闇に向かって走り出す。そのまま姿を消した子供たち。残されたのはそのクラスの担任のジャスティンとアレックスという男の子一人だった・・・。子供たちはどこへ消えたのか、アレックスだけ残されたのはなぜか、ジャスティンが失踪事件の犯人なのか。当たり前のように疑いの目を向けられたジャスティンだったが、アレックスが気になり話しかけようとする。息子がいなくなった父親、アーチャーは、自分なりに息子を探そうとするうちにあることに気づく。しかし、街は少しずつ得体のしれないものに包まれていく・・・。

 

【感想】★★★★★

面白そうだなと思って楽しみにして見たら本当に面白かった。映画館に見に行きたかったけど、行けなかったので仕方なくDVDで。上質なホラーはミステリー要素を含むっていうけど、それのお手本みたいな感じ。途中までミステリー要素が強いように思う。

事件の概要が説明された後、登場人物の視点で事件後の様子を描いていくのだけど、その手法が面白い。だんだんと何があったかわかってくる。ただ、時間が前後するのでそういうのが苦手な人はしばらくしんどいかも。グロいシーンもあるし、ジャンプスケアもあるので注意。そして、見ているうちにタイトルの意味もわかってくる。

死霊館も面白かったけど、ミステリー好きな私としてはこちらの方が好きです。まだ半年経たないけど、今年一番かもしれません。

話はどことなくハーメルンの笛吹男を思い出させますが、街の大人たちがだれかとの約束を破ったわけでもなく、完全に被害者です。

一番かわいそうなのはやっぱりアレックスとジャスティンかな。アレックスは賢くてかわいいのですが、やはり子供なので太刀打ちできないのがもどかしかったです。

ツッコミどころは多々あるのだけど、ホラーだし、それはそれでコメディっぽくていい。これの前に見た作品がいまいちだったのでいい口直しになりました。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

 

 

まず、ジャスティンが保護者達から責められるのが見ていて辛かったですね。彼女も被害者なのに・・・。学校からいなくなったのならともかく、家からいなくなってるのに彼女のせいにされるのはかわいそう。アーチャーが車にWITCH(魔女)と書くのも大人げない。最終的にはタッグを組んでアレックスの家に乗り込んで行くし、ガソリンスタンドでジャスティンを助けてくれるのでなんとかプラマイゼロってところです。

彼が息子に「ずっと言ってなかったけど愛してる」って夢の中で言うシーンで、その息子のマシューがアレックスをいじめてる原因というか、背景はその辺なのかなって思いました。アメリカでは子供たちに、ことあるごとに「愛してる」って言う文化があるので、言われないと子供の心がねじれてしまうのかもしれません。ちなみに私は、映画を見終わるまで、マシューは女の子だと思っていました。だって髪が長くてかわいいんだもん。

犯人は登場するとあっけなくわかるんですが、最初から異質な雰囲気をまとってますね。彼女はきっと、アレックスの本当の叔母ではないのでしょう。家族に寄生し、少しでも長生きしようとしている悪魔か魔女です。寄生菌や寄生虫の話が作中に出てきて、それを示唆するんですが、身勝手にもほどがあります。それにしても、アレックスの両親や子供たちをあんな風にして、ご飯はアレックスが食べさせてますけど・・・食べて消化してしばらくしたら・・・ねぇ?そっちの世話はどうしたんだろうと気になってしまいました。

アレックスは警察にあれこれ尋問されただろうに、ちゃんと黙ってることができてすごい。親を人質にとられてるとは言え、耐えられなくて何もかも話してしまうのが子供だと思います。

校長先生もかなりの被害者ですね。なぜかゲイ描写がありましたが、恋人をあんなふうに殺して最後は車に思いっきり轢かれる。でも、車に轢かれて、頭だけがぐちゃぐちゃなるってありえない。思いっきり身体ごと轢かれたのに。と、ここもまた気になってしまいました。でも、彼の犠牲のおかげでアーチャーとジャスティンがアーチャーの家が鍵だということに気づくのですね。

その後から、怒涛の展開になって、最後はアレックスが子供とは思えない賢い方法で解決(?)するんですが、その前の母親が扉を破るシーンはシャイニングを思い出させました。叔母さん、追いかけられてるとき、すっごい必死に走ってるけどめっちゃ元気じゃない?死に物狂いで走れば死期が近くても早く走れるんだなぁと変な風に感心しました。監督は、最後は笑わせたかったそうです。確かにちょっと面白かった。でも、窓ガラスってあんなに簡単に、ガシャンガシャン割れる?

子供たちはすごい勢いで叔母さんに喰らいついていくけど、その姿はもう完全にゾンビ。どうやって撮ったんだろう。演じてた子供たちは大丈夫だったかなって心配になるくらいのシーンでした。

 

それにしても警察もFBIもポンコツですね。映画あるあるですが。チャイムに防犯カメラがついてる家が多いので、全部の録画を回収して調べればアレックスの家に向かってる子供たちの姿が映っているはずです。

それから、最初にナレーションで「子供たちは二度と帰ってこなかった」って言うのですが、無事に帰ってくる。「嘘つかないで・・・」って思いましたね。アーチャーやジャスティンにとってはハッピーエンドでよかったですけど。

 

見終わった後に、実はアレックスが犯人だったっていうある意味バッドエンドなストーリーを思いつきました。いじめられたアレックスは、叔母が持ってきた黒魔術の本に興味を惹かれます。ひどい目にあった日、耐えかねたアレックスはクラスメイトの名札を持って帰り、黒魔術を実行してしまう。両親に問い詰められて、仕方なく両親にも黒魔術を使う。あれこれあって、警察にバレるが、黒魔術を行ったのは叔母だと思われ、連行されるのはアレックスではなくて、叔母。アレックスは親戚に引き取られるが、その先の学校でもいじめにあうようになる。相手を後ろからにらみつけるアレックス。いじめた子供の忘れ物を手に入れて、にやっと笑うところでエンド。どうでしょう?

 

つっこみどころは尽きないですが、面白かったので全部ありでいいと思います。続編も作られるようなので、面白そうなら見ようかと思っています。

じわじわ来る感じが素敵なホラー オススメ【映画感想】死霊館

U-NEXTにて。

原題:The conjuring(悪魔払い)

 

予告は見ない方が楽しめると思います。

 

【あらすじ】

ある夫婦と5人の娘たちが田舎の一軒家に越してくる。念願の一軒家に喜ぶのも束の間、妻のキャロリンには身体にあざが、四女のシンディは夢遊病になり、五女のエイプリルにはイマジナリーフレンドが・・・。飼い犬のセイディーはは引っ越したその日から家の中に入ろうとせず、家中の時計は3時7分で止まる・・・。心霊現象だと思ったキャロリンは超常現象研究家として名高いウォーレン夫妻の講演に足を運び、彼らに助けを求めるが・・・。

 

【感想】★★★★★

さすがジェームズ・ワン監督といった感じで、じわじわと怖くなっていく感じがとてもよかった。ジャンプスケアもそれほどなく、前半は日本のホラーに近い気がする。多分、監督は邦画ホラーをよく見ているんじゃないかなといった感じでぞわぞわする。

(とはいえ、私は邦画ホラーは怖くてほとんどみたことがない。「リング」くらい。邦画ホラーは洋画とは違い文化が同じなためか、見ていられないほど怖いのだが、洋画はホラーといえば「幽霊」ではなくて「悪魔」なのでそれほど怖くない。某洋画でベタっとついた足跡がゴジラみたいな足跡だったので、怖がるどころか笑ってしまった)


ウォーレン夫妻も、5人の子供たちも外見が綺麗なので画面が華やか。とくにロレインが美人で素敵。イギリス人の雰囲気があるヴェラ・ファーミガさんという女優だが、アメリカ人らしい。

彼女は霊視ができるということで、いろいろと怖いものを視る。それがまたいい感じに怖い。カメラにうつるのが体の一部だけだったりするんだけど、それが逆に怖さを増幅している。

それにしても、ホラー映画の人物って、なんで物音がした方とか、人影がある方に行ったりできるんだろう?しかも丸腰で。私なら絶対に近づけないと思う。気のせいだと思って、ベッドで布団にくるまって朝を待つか、誰かを呼ぶ。だって、絶対いいことないじゃない?人影が本物の人でも怖いし、消えていなくなったらそれはそれで怖いし、人でも幽霊でも襲い掛かってきたら一番怖い。母は霊感があるようでお葬式などで何度か視ているんだけど、私は霊感がなくてよかったと思う。できれば怖いものなんて視たくない。

全くの余談だが、私の父には双子のように似ている兄がいて、父のお葬式のときに親族席の椅子に座っている父の兄を見た参列者が「幽霊見ちゃった・・・。親族席に本人が座ってたよな?」と言っていたことがあり、後で笑い話になった。小さい頃は私も見分けがつかず、叔父に「パパ~」と呼び掛けたそうである。

 

それはさておき、ホラー映画って、どうして一気にとり憑いて一気に殺さないんだろうと思っていたら、ウォーレンさんが「悪魔は恐怖を餌にして力をつけていく」と解説してくれました。なるほどと思いましたね。そういう設定なのかと。

なぜ、この家に悪魔がとりついてるかを調査する過程はミステリーみたいでおもしろかったし、7人家族のうち、誰が悪魔に憑依されるかもけっこうギリギリまでわからないのがいい。

最後はちょっと感動してしまった。ホラー映画で感動させるとは・・・。母の愛は強しといったところでしょうか。

タイトルに関してはThe conjuring(悪魔払い)なのですが、元々悪魔や霊を呼び出すことという意味なので、最初は誰目線のタイトルなのかよくわからなかった。調べてみると、どうやら悪魔払いといった意味で使われているようです。死霊館の方は、いいタイトルだとは思うのですが、「館」というほどの大きな家ではないのでそこが微妙なところです。「死霊家」だともっと変だし、「死霊の棲む家」だと古い映画の名前と同じだし、「死霊の憑く家」くらいが妥当でしょうか。「ゴーストハウス」でもわかりやすくていいかもしれないけど、ちょっと軽い感じになりますね。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

 

 

序盤でウォーレン夫妻の仕事の仕方や講演などのシーンを挟んで、彼らの仕事の様子も写し出されるが、ただの家鳴りのような現象にはきちんと原因を究明して家主に説明するシーンがあり、偽物ではないことがわかりやすくてとてもよかった。

 

ペロン一家が洗礼を受けていないことがバチカンの許可を得にくい原因になるというのが興味深かった。そこが問題になるんですね。信心深くない人には悪魔も憑きにくいのではないかと思ったんだけど、この作品の悪魔はそんなことお構いなしでしたね。

 

一番ゾッとしたのは、かくれんぼをしてるときにタンスの中から手が出てきて手をたたくところ。アメリカではかくれんぼって目隠ししてやるんですね。それはそれで面白そうだけど、鬼が怪我しそうだからちょっとリスキー。

あと、ロレインが庭でエドの肩の上に足を視るところ。その後、首つり自殺した遺体の全体像はうつるけど、最初に足だけ見えるのがいい。

3時7分で時計が止まるとか、録音した音声にキャロリンの声だけ入っていないとか、エイプリルのイマジナリーフレンドとか、細かく丁寧に恐怖をちりばめられていて、飽きが来なかった。

 

ロレインが二階から地下室まで落下していくシーンがあるけれど、あれだけの高さから落ちてもほぼ無傷ってすごくない?クローバーフィールドでも思ったけど、アメリカ人ってめちゃくちゃ身体が丈夫にできてるんですね。地下室で彼女は怖がって叫ぶけれど、さんざん霊視していても怖いものは怖いんだなぁ・・・とか思いながら見ていました。

結局のところ、家とキャロリンにとり憑いているのは魔女だったわけだけど、これも悪魔扱いなんですね。誰にとり憑くかがわかるシーンはミステリーみたいでおもしろかった。間に合うか?!みたいなスリリングな展開もいい。最後に彼女と家族を救うのは「母の中にある楽しかった思い出=家族への愛」といった感じで、思わず感動してしまった。なんとなくハリーポッターの母の愛情が描かれているシーンと重なります。母の愛は悪魔より強いんですね。

 

かわいそうなのは死んでしまったセイディ。犬の方が人間より簡単に殺せるんでしょうか・・・。

 

見終わった後は、一家にとって楽しい思い出がたくさんできることを願いました。

試合シーンは必見【映画感想】マーティ・シュプリーム 世界をつかめ

試写会にて。

原題:Marty Supreme

公式予告

https://youtu.be/HLrQ1GBbQNQ?si=nn767AfJH-BQxh13

 

【あらすじ】

俺は、マーティ・ハウザー。親戚の靴屋でセールスをしているけれど、本当の俺は卓球のスペシャリスト。靴屋で働いている場合じゃないんだ。ロンドンの大会では日本人のエンドウって奴に負けたが、今度は打ち負かしてやる!そんなときに不倫相手のレイチェルが妊娠?!卓球協会からは選手資格を剥奪?!そんな場合じゃないのに!何がなんでも次の日本大会に出て、この星の一等賞になりたいの、俺は!卓球で!

 

【感想】★★★☆☆

久しぶりに試写会に行きたいと思って、いくつか応募して当たったのがこれでした。
卓球というと、どうしても昔の邦画「☆ピンポン」の「この星の一等賞になりたいの!俺は!卓球で!」っていうセリフを思い出してしまいます。このセリフ、倒置法を重ねて使ってるからか、「この星の」って言い方の斬新さのせいか、かなり印象に残っています。どちらも☆をキービジュアルに使っているけど、☆と卓球って何かつながりがあるの?


正直、普段見ないジャンルだったのでどうやって楽しんだらいいのかがわからない映画でした。終始ワチャワチャしているし、主人公の性格がそのまま映画になった感じ。本当に女たらしで自己中で、自分の目的のためならなんでもする!って感じの卓球愛にあふれた男のヤンヤンする姿を延々と見続けている感じ。ハチャメチャすぎて、次にどうなるのかが全くわからないのはよかったです。
卓球の試合のシーンもすごかった。シーンの長さがちょうどよくて、ラリーも見ごたえがあった。日本人役のエンドウは、本当に卓球の選手らしいですね。最初にスクリーンに映ったときは、若い頃の村上春樹ってこんな感じだったんじゃないかなと思いました。目元が似てる気がします。試合のラリーは、もしCGとかを使っていなかったらティモシー・シャラメがすごすぎる・・・と思ったら、彼は7年もかけて卓球の特訓をしたそう。俳優さんの熱量とマーティの熱量が重なった作品なんですね。どちらもすごい。最後の試合も、どちらが勝つか本当に最後までわからなかったのでよかったです。

ハリウッドに出てくる日本や日本人ってどことなく中国の雰囲気があったり、違和感があったりすることが多いのですが、この作品に出てくる戦後の日本の感じはわりと自然でした。

ケイという元有名女優さんとのからみもいいスパイスでした。彼女を口説く方法が、彼ならではで面白い。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

 

 

 

 

一番最初の精子が泳ぐシーン、見たことがあるような気がしたんだけど、なんの映画だったかな・・・。

ケイは途中で部屋から出てこなくなり、そのまま物語からも退場してしまうが、あれは結局彼女の芝居を酷評されてショックで泣いているって解釈でいいのだろうか。マーティに資金をゲットさせるわけにはいかないからそうなったんだろうけど、彼女の復帰が台無しになるのはかわいそうだった。

最後の試合は、「どうなるんだろう?」というより「どうするんだろう?」と思って見ていた。マーティの匙加減ひとつで負けることもできるし、勝つこともできる感じがした。結局スポンサー指示に反して勝ってしまうんだけど、振り返ってみるとそりゃそうだなと言った感じ。

最後に自分の子供を見てなく姿を見て、「おいおい、俺の子じゃないって言ってたよね?」とちょっとひいてしまった・・・。

今までにないサイコパス オススメ【映画感想】異端者の家

DVDにて。

原題: Heretic

予告はネタバレ気味なので、見ないことをお勧めします。

 

【あらすじ】★★★★☆

末日聖徒イエス・キリスト教会から派遣され、パクストンとバーンズは布教活動のために森の奥にある一軒の家を訪れる。家の主人のリード氏は気さくな中年男性で、妻が焼いているパイを理由に二人を招き入れる。「妻がいる」という言葉に安心して家の中に入った二人だったが、二人の布教の話はリードの巧みな話術でどんどん不穏な方向へ・・・。「逃げるべきだ」と気づいた二人は、早々にリードの家を出ようとするが・・・。

 

【感想】

教皇選挙を映画館に見に行ったときに、ホールで大きく宣伝していたのを目にして、面白そうだと思っていたが、実際に見てみると先が読めなくて本当に面白かった。

最初のシスターたちの会話は、いきなり下ネタで「???」となった。性的な嫌がらせをする描写があったら嫌だなぁと思ったけれど、それは杞憂でした。

気さくなおっさんのリードは、今までに映画で描かれてこなかったタイプのサイコパス
話の脈絡をぶった切る感じのリードの質問や、やりとりが絶妙で、じわじわと「こいつやばいかも・・・」とシスターたちが感づいていく流れが素晴らしい。シスター二人の微妙な表情の演技が光りました。キリスト教の宗教の話が軸となっているから、そこまで詳しくない私は、序盤で少し退屈な部分もあったが、二人が「閉じ込められてる!」と気づくところからハラドキ(ハラハラドキドキ)が止まらない。

ジャンプスケアはないとは言えないけれど、許容範囲。先も読めないし、二人もほどほどに賢くてイライラしないで済む。

それにしてもリードのこじらせ方がすごい。ベクトルはだいぶ違うけれど某碇ゲンドウを思い出させるこじらせ方。彼は、宗教をあれこれ研究していく中でおかしな方向に行ってしまったんだろうな。

ミステリーの謎解きのような要素もあって、それがいい感じのスパイスになっていた。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

 

 

序盤で蝶がリードの家の窓にとまっていて、最初は内側にいるのか外側にいるのかわからなかったけれど、蝶が飛び立った後、天井のランプに向かって飛ぶシーンがあるが、そこで「あ、家の中にいたんだ」と思った。そして、その蝶が家から出られなくなっている描写が彼女たちを象徴してるんだとわかり、印象に残った。

シスターバーンズがアロマキャンドルをクルクル回して、そのラベルが「ブルーベリーパイ」だとわかるシーンが最高。

シスターたちの「やばいかも・・・」が「やばい!」に確信しただろうと推測できる。

予告ではそこが映ってしまっているから見なくてよかった。

マッチのシーンも好き。あれもリードがわざと置いたんだと思う。

シスターバーンズの方が冷静で頼りがいがあったけれど、彼女がカッターで首を切られてから、シスターパクストンもリードに対していい感じで対抗していく。檻の中に閉じ込められている女性にコートを渡すシーンも彼女の優しさが垣間見れてよかった。

リードが「魔法の下着」と言った瞬間に彼の首を刺すのも痛快だったけれど、ついでに足も刺して動けないようにしないと・・・なんて思ってしまった。地下二階に続くテーブルの下の扉も開かないようにしとくべきだったね。リードも首を刺されているのにパクストンを追ってくることができるのが現実的ではないと思い、その2点がマイナスポイント。頸動脈をやられなければ、人間ってけっこう動けちゃうものなのかな?

ラストはパクストンだけでも助かってよかった。逃げだした後、彼女の指にとまる蝶の幻覚もよかった。序盤の家から外に出られなかった蝶と、パクストンが蝶について話していた伏線が、ここで回収されるのかと。

最後に・・・家の模型が実際の登場人物の動きとリンクする描写は他のホラーでもあったなぁと思いつつ見ていたんだけど、タイトルを忘れました。それもなかなか面白かった記憶はあるんだけれど・・・。「ある学校に心霊現象が起こり、心霊現象の研究者の女性が原因を解明するためにそこに訪れる」って話だったと思うけれど・・・。誰か思い当たる映画をご存じの方はコメントでお知らせくださると嬉しいです。

名作を見よう!その2 オススメ【映画感想】グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち

DVDにて。

原題:Good Will Hunting

 

filmarks予告

https://youtu.be/yHOIH5QjIEs?si=UTBq_4WuYdVyw5--

 

【あらすじ】

天才的な頭脳を持つウィル。しかし、彼はその生い立ちのせいで心に大きな傷があり、マサチューセッツ工科大学の清掃員として働いている。ある日数学科のランボー教授が廊下の黒板に難問を書いて、生徒たちに解くように言った。その問題を解いたのは、マサチューセッツの優秀な生徒ではなく、清掃員のウィルだった。ランボー教授はウィルを追いかけて捕まえるが、彼はスラム育ちでケンカをしては鑑別所に入ることを繰り返すような青年だった。それでもランボー教授は彼の才能が素晴らしいものだと見抜き、それを開花させようとする。ランボー教授は、ウィルに数学の手ほどきを自ら行い、カウンセリングも受けさせるが、彼はカウンセラーを適当にあしらってしまい、上手くいかない。困り果てたランボー教授は、学生時代のルームメイトで心理学講師のショーンにウィルのことを依頼する。

 

【感想】★★★★☆

 見逃していた名作。YouTubeでアプリの広告(だったと思う)を見て、そういえば未鑑賞だったと思い、見てみたんだけど名シーン、名言だらけの名作。昔はよくこういったヒューマンドラマを見ていたんだけど、しばらく見ていなかったので新鮮だった。
最近は、展開が早くて先が読めないような映画を見ることが多かったので、退屈してしまうかと思ったが、やはり名作と名高いだけあってしっかり集中してみることができた。マット・デイモンがいい塩梅でイケメンなのも大きな要因かも。天才的頭脳に加えてあの外見なんて、鬼に金棒どころじゃない。鬼にグレネードランチャーである。

 ウィルと親友のチャッキー、ウィルとセラピストのショーン、ショーンとランボーの三つの友情が描かれていて、「やっぱり友達っていいなぁ」と小学生みたいな感想を持ちました。
なんというか、ヒューマンドラマというより友情と愛情の物語って表現した方がしっくりくる。

ランボーって聞くと、どうしてもフランスの詩人のランボーを思い出してしまった。でもよく考えたらシルヴェスター・スタローンの代表作も「ランボー」。アメリカ人のにもよくいる名前なんだろうか)

 ウィルは大きなトラウマを抱えてるからか、カウンセラーをからかったりあしらったりするくらいひねくれちゃってるけれど、友達に対してはすごくいい奴。

 恋愛に関しては胸が痛む場面もあるけど、見終わった後は心がほわっとしました。心が弱り気味のときに見てもいいかも。風邪ひいちゃって喉が痛いし、熱も鼻水もわんさか出て、「ああ、しんどいなぁ・・・」って時に食べるオカンが作ってくれた温かい卵がゆみたいな感じ。

個人的にラストがちょっとだけ不満だけど・・・。そのため☆をー1にしました。
これ以上はネタバレ感想で。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

*この先に書いてあるセリフは、私の記憶の中のセリフなので実際のセリフと違います。間違ってるかもしれませんが、大目に見てあげてください。

 

 

 

  序盤ではウィルの親友のチャッキーは「ファ〇ク」や「ファ○キン!」を連発するし、女のケツばかり追ってるような奴だったからその下品さにうんざりしてたんだけど、ウィルに「お前は高額の宝くじの当選券を持ってるんだ。みんなそれを欲しがってる。でもお前はそれを換金する勇気がないんだ。」「俺は毎日お前を車で迎えに行ってる。でも、お前は知らないだろう?俺は、お前が出てくるのを待つ10秒間が俺の最高の瞬間なんだ。部屋は空っぽで、お前は俺に何も話さないまま、さよならも言わないままいなくなってるのを想像するんだ。」「20年経ってお前がここに住んでたら、俺はお前をぶっ殺す。」と、ウィルの背中を押すセリフをこれでもかってくらい言うんですよ。その瞬間、私の中でチャッキーの株が爆上がりしましたね。そのセリフ、かっこよすぎ!!一気にチャッキーが好きになりました。

 そして、実際に空っぽのウィルの部屋を見たときのチャッキーのニヤッとした顔。それがまた最高!「やりやがったなあいつ!」って感じがすごくよかった。

 

 ショーンの「君は悪くない」も名言です。その時のウィルの表情やセリフ、そして涙。すごい演技力です。ショーンに抱き着いて「My god. I'm so sorry. My god.」と泣きながら言うウィル。彼の傷の深さが見えるようでした。

 ショーンとランボーの微妙なライバル心とか対抗心とかと、友情のはざまを描くシーンもよかった。ウィルを間に挟むことで二人の間にあった溝が埋まったような感じがする。

 スカイラーの「愛してないと言えるなら言って。言えるならあなたの人生から出ていくわ」という言葉に対して、あっさり「愛してない」って言うウィル。(スカイラーは好みのタイプではなかったこともあって、)彼女にはそれほど感情移入できてなかったのですが、このシーンの彼女の気持ちを思うとかなり胸が痛みました。そんなにあっさり言うなよ、ウィル・・・・。その後のショーンとの会話で、ウィルが「捨てられるのが怖いから先に捨てるんだ」と言われていたので、スカイラーへの冷たい態度も納得できましたが、スカイラーがとにかくかわいそうで・・・。不憫すぎてしんどかった・・・。

 最後は、決まった就職を蹴ってまでスカイラーのところに行くので救われましたが、ちゃんとスカイラーとウィルが再会して、スカイラーが笑顔になるところまで見たかった。ウィルが乗ってる車を後ろから写してる途中でエンドロールが流れ始めたので、このまま終わってしまうんだろうと予測できたけれど、一縷の望みを抱きながら見ていました。「お願い!スカイラーの笑顔を一瞬でいいから見せて!」と祈りながら。でも、結局予想通り、スカイラーの笑顔は見れませんでした・・・。この作品はラブストーリーではないので仕方ないですね。ショーンへの手紙の内容から、スカイラーに会いに行ってるとわかるので、想像で補えますが、どうしても彼女の笑顔が見たかったなぁとこだわってしまいます。

 

 

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