シネマの前で待ち合わせ

元TSUTAYAスタッフが映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

笑ってはいけないバイオ オススメ【映画感想】バイオハザード

銀幕にて。

予告

https://youtu.be/9IyFmf6xR5k

 

【あらすじ】

俺は臓器ウーバー配達人のブライアン。早く帰って恋人のミシェルと話をしないといけないのに、内臓が入ってるバッグを医者にひったくられるようにして持って行かれて受領サインをもらい損ねた・・・。しかも、もう一件配達に行ってくれって?速攻で断りたかったけど、2倍の報酬はデカい。しかたないから行ってやるか。えーと、行先はラクーンシティ総合病院?・・・って、どんだけ山の中を走るの?!しかも、超吹雪いてるし!ついに氷河期到来なの!?なんて思っていたら、薄着の女が急に飛び出して来た!どうなる?俺?!

 

【感想】★★★★☆

予告のリンクは載せましたが、あまり見ないほうが楽しめると思います。予備知識はいらないので。

ミラ・ジョヴォヴィッチのバイオハザードとは全然違うものでしたが、監督のバイオ愛は伝わってきましたね。ゾンビたちのビジュアルはもちろん、どんな姿になっても動くところとか、どんな姿になっても追いかけてくるところとか、原作(ゲーム)に忠実な感じがしてよかったです。

WEAPONSの監督なので期待していったけど、驚かすのが上手だと思いました。ジャンプ・スケアのタイミングが読めないんですよ。だからジャンプ・スケアなんだと言われたらそれまでですが。

 

何があってもめげずに仕事をまっとうしようとする主人公にも好感が持てました。わけがわからない状況なのに。私たちに対してもほとんど説明はされなかったですね。

それにしても「Fu*k!」って言いすぎじゃない?セリフの8割がFu*k! 
そして、Fu*k!連発のセリフをすごく多様に訳しているので、すごいなぁと感心してしまった。翻訳家がいい仕事してると思うので、字幕がおすすめです。

 

狩野英考氏のゲーム実況っぽいと話題だったそうですが、よくわかります。まくしたて方が似てる。次は狩野英考氏が主人公でいいと思います。ワーワー言いながら逃げてほしい。彼の実況をちょっと見てみたんですが、話し方がセリフっぽいよね。

ブライアンが超絶普通の人で、銃の扱いにも慣れてないのもいい。

 

お連れ様は途中から笑ってはいけないモードに入ってしまって、笑いたくてしかたなかったそう。確かにホラーとコメディは紙一重ですからね。シャイニングのパパの最期で笑う人がいるのがその証拠です。
最初の方はしっかりホラーっぽいのですが、中盤からつっこみたくなるところがチョコチョコ出てきます。テンポもいいし、頭からっぽで見られるのもよかった。ただ、ラストがあっけなかったかなぁ。序盤のシリアスホラーのままのテンションでラストまで行けたら最高だったのに・・・といった感じで、なんというかすごく惜しい作品でした。

 

感想ではないんですが、館内の冷房がよく効いていて、寒いくらいだったのですが、スクリーンに映っているのも雪山だったので、視覚的にも極寒で辛かったです・・・。

ちなみに席はほぼ満席でした。

 

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

 

 

 

お連れ様が最初に笑いそうになったのは、アンブレラ社の偉そうな人が犬の触手に捕まれて「助けてくれー」って言ってるのに、ブライアンが彼を撃つところ。その角度で撃ったらどうしたって偉そうな人に当たるでしょ!って角度で撃つのが面白かったそうです。私は、エレベーターの上から胃酸(?)を吐くゾンビを普通に後ろから抱きかかえるところが面白かったですね。そんな簡単に攻略できるんだ?!みたいな。

 

最新映像にもありましたが、ゾンビが落ちてくるシーンは楽しかったです。落ちてくるゾンビって、なかなかレアかも。前もって見なければよかった・・・。「君たち死ねるんだね」みたいなセリフも面白かった。そう思うのもわかるよ、ブライアン。

黒いワンコの口から触手が出るのにはやられました。一見、ただの怒ってる番犬に思えますから。ブライアンが助けを求めて家に入った後、窓の外を見ると轢いたはずの女性が一心不乱に走ってくるところもステキでしたね。今思い出してみると、このシーンはちょっとWEAPONSっぽさがありました。その後でドアから手足が出てくるのも、またをかしです。この時点で全体像を見せないのがよかった。想像させる怖さを上手く引き出していると思います。

 

最後は向かっていく研究者たちがブライアンにやられていきましたが、このあたりはコメディに全振りしていてたような気がします。「お前、行けよ、ほら」って感じがダチョウ倶楽部っぽさもあって。せっかく解毒剤を持ってるのに最後まで刺してもらえないのがかわいそうでした。

 

ところでミシェルは無事なんでしょうか。全然出てこないから、そっちが気になってしまいました。途中で切り替わって、ミシェルも襲われたりするのかと思っていましたが、1秒も出てきませんでしたね。被害はラクーンシティだけなのかな。なんとか事態が収拾して、子供が無事に生まれるといいなぁと思いましたが、なかなか厳しそうな状況ですよね。

Fukaseくんは俳優になったほうがいい オススメ【映画感想】キャラクター

amazonにて。

予告

https://youtu.be/OeNLW8d3vzE

【あらすじ】

漫画家を目指してアシスタントをしている山城。しかし、いい人がゆえに悪人を描けず、才能がないと漫画家になる夢をあきらめる寸前にいた。そんなとき、アシスタントをしている漫画家の先生に、家をスケッチしてきてほしいと言われ、適当な一軒家をスケッチしていると、その隣の家の人に「音楽がうるさい、警察を呼ぶぞ」と言われ、仕方なくチャイムを押す。返事がないが人の気配がするため、中に入っていくとそこは凄惨な殺人現場だった。驚き、動揺していると庭を犯人らしき男が歩いていた。声も出せずにびびっていた山城だったが・・・。

 

 

【感想】★★★★☆

YouTubeで映画の一部を見かける→面白そうだなと思う→職場の人に「おもしろいよ」とおすすめされる→素直に見てみる→面白かった!(今ココ)

 

オススメされたのはまったくの偶然だったんだけど、そういうことってたまに起きますよね。久しぶりに邦画を見たのですが、面白かったです。残念ながら私が見かけたYouTubeの動画は見当たらなかったので、他の予告を載せました。

Fukaseくん演じるモロズミが怖くてちょっと鳥肌たちました。キャスティングした人はグッジョブです。連続殺人犯を上手く演じていましたね。歌手だと知らなければ俳優さんだと思っていました。その後も俳優として活動してるのかと思ったら、そうでもないんですね。演技が上手いと思ったんだけど、普通の役だとだめなのかも?

キャストが豪華ですけど、面白い作品になっていました。洋画だと二大スターが共演するといい作品にならないことが多いけど、邦画はそんなことはないのでしょう。途中、意外な展開もあって、先が読めなくなるのもよかった。二時間以上の作品なんだけど、長さも気にならなかった。ただ、警察のポンコツさが気になった・・・。日本の警察はそこまでポンコツではないと思う。

ラストは「スッキリしない」と言う人の気持ちがわからないでもないけど、最善の終わり方だと思った。洋画だともっと「えぇえ!」っていうのあるしね。

作中に出てくるマンガの34は、ちょっと読みたくなってしまったが、残念ながら存在しないようです。この映画は、マンガを読むような感じで見るのがいいのかも。

殺人現場とか、死体が苦手な人は見ない方がいいです。バンバン出てきますから。

小栗旬が出ている映画を見るのは2作目なんですが、どちらも刑事でした。どうやら彼は刑事役が多いようですね。

 

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

 

 

小栗旬が演じる清田が刺されたときはびっくりしましたね。しかも死んじゃうし。でも、どうして清田をあのタイミングで殺せたのでしょう。モロズミが4人家族を崇拝するコミュニティの出身じゃないかと推測をした後すぐに殺されたので、タイミングが良すぎる。山城の家に盗聴器でも仕掛けてあるのかな。ファンからの贈り物として何かを送ってその中に盗聴器を仕込んだとか?そのあたり、手掛かりがほしかった。

山城より清田の方がいい人だった気がする。モロズミと辺見は親子なのかと思っていましたが、予想は外れました。ファンってどういうこと?お互いに犯行を見せ合ったりしたのかなぁ?もう少し説明が欲しかったです。しかし、辺見が捕まってないのも、モロズミが途中まで野放しなのもありえないですね。少なくとも本屋で現れたときに山城を張っていれば捕まえられたはず。産婦人科の帰りにモロズミが現れたことも話してるはずなのに。防犯カメラにあそこまでハッキリと写ってたら普通捕まるよね。まぁ、そこで捕まってしまったら話が展開しないので仕方ないですが。

最後は不穏なまま終わるのがいいですね。邦画のホラーっぽい気がします。途中までは、夏美が危なっかしいな、狙われないといいなと思っていたのですが、最後でそうきたかと。子供入れても3人家族だし・・・。どう持って行くんだろう?と思っていたら。山城は実家から夏美に電話した時点で気づいてたみたいですね。私は「はて?」となっていました。双子にたどりつけなかった・・・。

それにしても、夏美も安全なところにいてほしかったですよ。ベビーベッドの購入とか、個数とか、どうやって知ったのでしょう?そのあたりも上手い説明があったらよかったなぁ。あ、モロズミは宅配業者だっけ?宅配便の伝票見たとか?

そもそも実家と自分を狙わせるなんて、捨て身にもほどがあります。責任を感じているのでしょうが、思い切ったことするなぁ。でも、自分だけでは殺しに来ない、4人家族でないとだめだって思ったんでしょうね。

防弾チョッキ着ながら笑っている家族もなかなか肝が据わってます。これから連続殺人犯が「お邪魔しまーす」ってやってくる予定なのに、なんで笑顔で会話できるの?でも、この家族に何もなかったのはよかったです。

ただ、夏美は辺見に襲われるんでしょうね。警察の皆さん、辺見を早く捕まえてください・・・。

モロズミの犯行動機はなんでしょう?4人家族への嫉妬、憧れのような気がします。彼は3人家族にしかなれなかった。もしくは5人家族だったとかそのあたりでしょうか。または、4人家族だったのにバラバラにされたからとか?ここももうすこし手がかりがほしかったですね。

 

 

 

ラスト近くで、病院のサイドテーブルのようなところに清田の顔が描いてあったのが印象に残りました。

 

先が読めない【映画感想】記憶の夜

Netflixにて。

原題:기억의 밤

 

【あらすじ】

父と母、尊敬する兄。1997年の春、ジンソクは家族とともに新しい家へ引っ越してくる。ジンソクはその新しい家を見たことがあるような気がする・・・。荷ほどきが終わり、食卓を囲んでいると、二階の開かない部屋から物音がする。家族は、雷だといって気にしない。父は「前の住民の荷物があるから開けるな」と言う。かすかな違和感を感じつつも、このまま幸せな生活が続くと思っていたが、ある夜、兄が何者かに連れ去れてしまう。19日後、戻ってきた兄は連れ去られていた期間の記憶をなくしていた・・・。

そして、兄は夜中に出かけて行くが、そんなことはしていないとすっとぼける。違和感を感じ始めたジンソクはまた別の日の夜に兄を尾行し始めるが・・・。

 

【感想】★★★★★

かなり前から気になってはいたのですが、韓国映画は見ると神経をすり減らすのと、Netflixだけの配信だったので見ていませんでした。先が読めてしまうという方もいるようですが、私は全然読めなかったですね。韓国映画歴が浅いせいかもしれません。

お兄ちゃんがYouTuberのケビンに似ていて、ずっと似ているなぁと思いながら見ていたせいかもしれません。でも、その先の読めない感じがおもしろかったです。ケビン、ありがとう。でも、後半からは全然似てない。メガネとると似てないんだなぁ。多分、韓国のイケメン俳優さんなんでしょう。

 

前半の家への既視感、開かないドア、謎の物音、兄の違和感、わからないことがたくさんあって不穏な感じがよかったです。

途中でどんでん返しが起こるんですが、伏線回収というか説明が丁寧なので迷子になることはありません。サポートがとても丁寧で、事故を起こした後の保険会社のようです。前半はホラーのようで、後半はミステリーやサスペンス。

ラストまで見ると全体がよくわかるのですが、どこを切り取っても悲しい話でした。そこまで神経をすり減らしはしませんでしたが、元気な時に見るのがいいと思います。くれぐれも財布失くした後とかに見ないように。

それから、一か所、ジャンプスケアが仕込まれているので苦手な方は注意してください。だいたいタイミングはわかりますが。

 

一つ謎のままだったのが新しい家に向かう車の中で「今日のメニューは?」「もちろんジャージャー麺だ」という会話があったのに、実際はチゲ鍋?を食べていました。ジャージャー麵どこいった?

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

家族ごと偽物だったなんて・・・。でも、いくら催眠にかけられてるからといって、1997年と2021年をごまかし続けられるものですかね?テレビとか新聞見なかったのかな?それも気にならないくらい催眠が強かったのか・・・。でも、あらためて今が何年かって確認することも意外と少ないかもしれません。

引っ越し業者の人の、「あの人お兄さん?何歳?」って言うのがいい伏線ですね。他の人には兄弟に見えないですもんね。

前半の違和感が徐々に確信に変わっていくところもうまかったなと思います。お母さん、元女優とは言え、かなり演技がうまい。でも、階下で電話したらだめでしょ。開かずの部屋の中のセットは、引っ越す前に準備しておけばよかったのに。何か理由があったのですかね。雨が降らなくて、催眠が徐々に解けてしまうという理由づけはありそうでよかったです。

 

お兄ちゃんの別人っぷりがよかったですね。ラストで、お兄ちゃんはジンソクが殺した人の遺族だとわかりますが、私は単純に遺族にやとわれた人だと思っていたので、ちゃんとびっくりできました。監督の思うツボです。それにしても、この人の半生もなかなか厳しそうで可哀そう。親戚がひどい人たちだったようですね。遺産と言っていたけれど、保険金のことかな?ほかに遺産があれば、父親だって保険金殺人を考えないですよね。最後は死ななくてもよかったと思います。

そして、父親の死はどういうことになっていたのでしょう?殺人か、自殺か・・・。

ジンソクのお兄ちゃんはやっぱり亡くなっているんでしょうね。お兄ちゃんは元々メガネをかけてなかったのに、どうして偽物はかけていたのか・・・。子供のころの顔をジンソクが覚えているとも思えないし。

 

ジンソクがそもそも殺人の記憶をなくしたのは、やはり自分がしてしまったことに耐えられなくなったせいなのでしょうか?そのあたりの説明がもう少しほしいところでした。

とはいえ、脚本がよくできています。こういったミステリー初心者でもわかりやすくなっています。最後の湖のシーンがどちらの家族も幸せそうで切ないです・・・。

予想通り オススメ【映画感想】WEAPONS/ウェポンズ

DVDにて。

原題:そのまま

公式予告

https://youtu.be/8pCkbP1OvoQ?si=qLzXAPMz4kwQL-Db

 

【あらすじ】

郊外にある静かな街で、ある水曜日の午前2時17分、同じクラスの17人の子供たちが家を抜け出し暗闇に向かって走り出す。そのまま姿を消した子供たち。残されたのはそのクラスの担任のジャスティンとアレックスという男の子一人だった・・・。子供たちはどこへ消えたのか、アレックスだけ残されたのはなぜか、ジャスティンが失踪事件の犯人なのか。当たり前のように疑いの目を向けられたジャスティンだったが、アレックスが気になり話しかけようとする。息子がいなくなった父親、アーチャーは、自分なりに息子を探そうとするうちにあることに気づく。しかし、街は少しずつ得体のしれないものに包まれていく・・・。

 

【感想】★★★★★

面白そうだなと思って楽しみにして見たら本当に面白かった。映画館に見に行きたかったけど、行けなかったので仕方なくDVDで。上質なホラーはミステリー要素を含むっていうけど、それのお手本みたいな感じ。途中までミステリー要素が強いように思う。

事件の概要が説明された後、登場人物の視点で事件後の様子を描いていくのだけど、その手法が面白い。だんだんと何があったかわかってくる。ただ、時間が前後するのでそういうのが苦手な人はしばらくしんどいかも。グロいシーンもあるし、ジャンプスケアもあるので注意。そして、見ているうちにタイトルの意味もわかってくる。

死霊館も面白かったけど、ミステリー好きな私としてはこちらの方が好きです。まだ半年経たないけど、今年一番かもしれません。

話はどことなくハーメルンの笛吹男を思い出させますが、街の大人たちがだれかとの約束を破ったわけでもなく、完全に被害者です。

一番かわいそうなのはやっぱりアレックスとジャスティンかな。アレックスは賢くてかわいいのですが、やはり子供なので太刀打ちできないのがもどかしかったです。

ツッコミどころは多々あるのだけど、ホラーだし、それはそれでコメディっぽくていい。これの前に見た作品がいまいちだったのでいい口直しになりました。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

 

 

まず、ジャスティンが保護者達から責められるのが見ていて辛かったですね。彼女も被害者なのに・・・。学校からいなくなったのならともかく、家からいなくなってるのに彼女のせいにされるのはかわいそう。アーチャーが車にWITCH(魔女)と書くのも大人げない。最終的にはタッグを組んでアレックスの家に乗り込んで行くし、ガソリンスタンドでジャスティンを助けてくれるのでなんとかプラマイゼロってところです。

彼が息子に「ずっと言ってなかったけど愛してる」って夢の中で言うシーンで、その息子のマシューがアレックスをいじめてる原因というか、背景はその辺なのかなって思いました。アメリカでは子供たちに、ことあるごとに「愛してる」って言う文化があるので、言われないと子供の心がねじれてしまうのかもしれません。ちなみに私は、映画を見終わるまで、マシューは女の子だと思っていました。だって髪が長くてかわいいんだもん。

犯人は登場するとあっけなくわかるんですが、最初から異質な雰囲気をまとってますね。彼女はきっと、アレックスの本当の叔母ではないのでしょう。家族に寄生し、少しでも長生きしようとしている悪魔か魔女です。寄生菌や寄生虫の話が作中に出てきて、それを示唆するんですが、身勝手にもほどがあります。それにしても、アレックスの両親や子供たちをあんな風にして、ご飯はアレックスが食べさせてますけど・・・食べて消化してしばらくしたら・・・ねぇ?そっちの世話はどうしたんだろうと気になってしまいました。

アレックスは警察にあれこれ尋問されただろうに、ちゃんと黙ってることができてすごい。親を人質にとられてるとは言え、耐えられなくて何もかも話してしまうのが子供だと思います。

校長先生もかなりの被害者ですね。なぜかゲイ描写がありましたが、恋人をあんなふうに殺して最後は車に思いっきり轢かれる。でも、車に轢かれて、頭だけがぐちゃぐちゃなるってありえない。思いっきり身体ごと轢かれたのに。と、ここもまた気になってしまいました。でも、彼の犠牲のおかげでアーチャーとジャスティンがアーチャーの家が鍵だということに気づくのですね。

その後から、怒涛の展開になって、最後はアレックスが子供とは思えない賢い方法で解決(?)するんですが、その前の母親が扉を破るシーンはシャイニングを思い出させました。叔母さん、追いかけられてるとき、すっごい必死に走ってるけどめっちゃ元気じゃない?死に物狂いで走れば死期が近くても早く走れるんだなぁと変な風に感心しました。監督は、最後は笑わせたかったそうです。確かにちょっと面白かった。でも、窓ガラスってあんなに簡単に、ガシャンガシャン割れる?

子供たちはすごい勢いで叔母さんに喰らいついていくけど、その姿はもう完全にゾンビ。どうやって撮ったんだろう。演じてた子供たちは大丈夫だったかなって心配になるくらいのシーンでした。

 

それにしても警察もFBIもポンコツですね。映画あるあるですが。チャイムに防犯カメラがついてる家が多いので、全部の録画を回収して調べればアレックスの家に向かってる子供たちの姿が映っているはずです。

それから、最初にナレーションで「子供たちは二度と帰ってこなかった」って言うのですが、無事に帰ってくる。「嘘つかないで・・・」って思いましたね。アーチャーやジャスティンにとってはハッピーエンドでよかったですけど。

 

見終わった後に、実はアレックスが犯人だったっていうある意味バッドエンドなストーリーを思いつきました。いじめられたアレックスは、叔母が持ってきた黒魔術の本に興味を惹かれます。ひどい目にあった日、耐えかねたアレックスはクラスメイトの名札を持って帰り、黒魔術を実行してしまう。両親に問い詰められて、仕方なく両親にも黒魔術を使う。あれこれあって、警察にバレるが、黒魔術を行ったのは叔母だと思われ、連行されるのはアレックスではなくて、叔母。アレックスは親戚に引き取られるが、その先の学校でもいじめにあうようになる。相手を後ろからにらみつけるアレックス。いじめた子供の忘れ物を手に入れて、にやっと笑うところでエンド。どうでしょう?

 

つっこみどころは尽きないですが、面白かったので全部ありでいいと思います。続編も作られるようなので、面白そうなら見ようかと思っています。

じわじわ来る感じが素敵なホラー オススメ【映画感想】死霊館

U-NEXTにて。

原題:The conjuring(悪魔払い)

 

予告は見ない方が楽しめると思います。

 

【あらすじ】

ある夫婦と5人の娘たちが田舎の一軒家に越してくる。念願の一軒家に喜ぶのも束の間、妻のキャロリンには身体にあざが、四女のシンディは夢遊病になり、五女のエイプリルにはイマジナリーフレンドが・・・。飼い犬のセイディーはは引っ越したその日から家の中に入ろうとせず、家中の時計は3時7分で止まる・・・。心霊現象だと思ったキャロリンは超常現象研究家として名高いウォーレン夫妻の講演に足を運び、彼らに助けを求めるが・・・。

 

【感想】★★★★★

さすがジェームズ・ワン監督といった感じで、じわじわと怖くなっていく感じがとてもよかった。ジャンプスケアもそれほどなく、前半は日本のホラーに近い気がする。多分、監督は邦画ホラーをよく見ているんじゃないかなといった感じでぞわぞわする。

(とはいえ、私は邦画ホラーは怖くてほとんどみたことがない。「リング」くらい。邦画ホラーは洋画とは違い文化が同じなためか、見ていられないほど怖いのだが、洋画はホラーといえば「幽霊」ではなくて「悪魔」なのでそれほど怖くない。某洋画でベタっとついた足跡がゴジラみたいな足跡だったので、怖がるどころか笑ってしまった)


ウォーレン夫妻も、5人の子供たちも外見が綺麗なので画面が華やか。とくにロレインが美人で素敵。イギリス人の雰囲気があるヴェラ・ファーミガさんという女優だが、アメリカ人らしい。

彼女は霊視ができるということで、いろいろと怖いものを視る。それがまたいい感じに怖い。カメラにうつるのが体の一部だけだったりするんだけど、それが逆に怖さを増幅している。

それにしても、ホラー映画の人物って、なんで物音がした方とか、人影がある方に行ったりできるんだろう?しかも丸腰で。私なら絶対に近づけないと思う。気のせいだと思って、ベッドで布団にくるまって朝を待つか、誰かを呼ぶ。だって、絶対いいことないじゃない?人影が本物の人でも怖いし、消えていなくなったらそれはそれで怖いし、人でも幽霊でも襲い掛かってきたら一番怖い。母は霊感があるようでお葬式などで何度か視ているんだけど、私は霊感がなくてよかったと思う。できれば怖いものなんて視たくない。

全くの余談だが、私の父には双子のように似ている兄がいて、父のお葬式のときに親族席の椅子に座っている父の兄を見た参列者が「幽霊見ちゃった・・・。親族席に本人が座ってたよな?」と言っていたことがあり、後で笑い話になった。小さい頃は私も見分けがつかず、叔父に「パパ~」と呼び掛けたそうである。

 

それはさておき、ホラー映画って、どうして一気にとり憑いて一気に殺さないんだろうと思っていたら、ウォーレンさんが「悪魔は恐怖を餌にして力をつけていく」と解説してくれました。なるほどと思いましたね。そういう設定なのかと。

なぜ、この家に悪魔がとりついてるかを調査する過程はミステリーみたいでおもしろかったし、7人家族のうち、誰が悪魔に憑依されるかもけっこうギリギリまでわからないのがいい。

最後はちょっと感動してしまった。ホラー映画で感動させるとは・・・。母の愛は強しといったところでしょうか。

タイトルに関してはThe conjuring(悪魔払い)なのですが、元々悪魔や霊を呼び出すことという意味なので、最初は誰目線のタイトルなのかよくわからなかった。調べてみると、どうやら悪魔払いといった意味で使われているようです。死霊館の方は、いいタイトルだとは思うのですが、「館」というほどの大きな家ではないのでそこが微妙なところです。「死霊家」だともっと変だし、「死霊の棲む家」だと古い映画の名前と同じだし、「死霊の憑く家」くらいが妥当でしょうか。「ゴーストハウス」でもわかりやすくていいかもしれないけど、ちょっと軽い感じになりますね。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

 

 

序盤でウォーレン夫妻の仕事の仕方や講演などのシーンを挟んで、彼らの仕事の様子も写し出されるが、ただの家鳴りのような現象にはきちんと原因を究明して家主に説明するシーンがあり、偽物ではないことがわかりやすくてとてもよかった。

 

ペロン一家が洗礼を受けていないことがバチカンの許可を得にくい原因になるというのが興味深かった。そこが問題になるんですね。信心深くない人には悪魔も憑きにくいのではないかと思ったんだけど、この作品の悪魔はそんなことお構いなしでしたね。

 

一番ゾッとしたのは、かくれんぼをしてるときにタンスの中から手が出てきて手をたたくところ。アメリカではかくれんぼって目隠ししてやるんですね。それはそれで面白そうだけど、鬼が怪我しそうだからちょっとリスキー。

あと、ロレインが庭でエドの肩の上に足を視るところ。その後、首つり自殺した遺体の全体像はうつるけど、最初に足だけ見えるのがいい。

3時7分で時計が止まるとか、録音した音声にキャロリンの声だけ入っていないとか、エイプリルのイマジナリーフレンドとか、細かく丁寧に恐怖をちりばめられていて、飽きが来なかった。

 

ロレインが二階から地下室まで落下していくシーンがあるけれど、あれだけの高さから落ちてもほぼ無傷ってすごくない?クローバーフィールドでも思ったけど、アメリカ人ってめちゃくちゃ身体が丈夫にできてるんですね。地下室で彼女は怖がって叫ぶけれど、さんざん霊視していても怖いものは怖いんだなぁ・・・とか思いながら見ていました。

結局のところ、家とキャロリンにとり憑いているのは魔女だったわけだけど、これも悪魔扱いなんですね。誰にとり憑くかがわかるシーンはミステリーみたいでおもしろかった。間に合うか?!みたいなスリリングな展開もいい。最後に彼女と家族を救うのは「母の中にある楽しかった思い出=家族への愛」といった感じで、思わず感動してしまった。なんとなくハリーポッターの母の愛情が描かれているシーンと重なります。母の愛は悪魔より強いんですね。

 

かわいそうなのは死んでしまったセイディ。犬の方が人間より簡単に殺せるんでしょうか・・・。

 

見終わった後は、一家にとって楽しい思い出がたくさんできることを願いました。