シネマの前で待ち合わせ

映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

令和の今、「みぽりん」で検索するとパニック・ホラーがヒットする【映画感想】サヨナライツカ

DVDにて。

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 【あらすじ】

1975年。灼熱のバンコクでの灼熱の恋。

エリートビジネスマンの東垣内 (ひがしがいとう)豊は日本に残してきた婚約者、光子と美しい沓子の間で翻弄される。

人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトにわかれる

あなたはどっち?

 

【感想】★★★★★★

大人な恋愛映画です。原作を読んでから鑑賞しましたが、原作より映画の方が好きです。映画の方が深いと思います。「孤独はもっとも裏切らない友人の一人だと思う方がよい、愛に怯える前に傘を買っておく必要がある」など、原作には文学的な名言も多く出てきますが。

なんといっても中山美穂さんの美しさでしょう。朝も昼も夜も綺麗。何を着ても綺麗。(語彙力)

タイの景色も綺麗で、カメラワークもいい。西島秀俊さんの無表情もいい感じです。東垣内って名前、いいなぁ。珍しくて。でも、ちゃんと読んでもらえなそう。石田ゆり子さんもお嬢様な大和撫子を見事に演じていますね。

 

ジリリリリリリって鳴る電話が時代を感じさせますね。受話器が重そう。あるシーンでは泣いてしまいます。なんとも切ない恋の話。人は、同時に二人の人を愛せるんだなぁと思いました。それとも、沓子は恋で光子は愛なのでしょうか。そんなに簡単に割り切れる感情でもないと、私は思います。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

豊が、沓子の死後にバーッと車を走らせて止まるシーンが一番印象的。息子との確執もうまく作用していたように思います。成績優秀でいい子だった息子が、独り立ちして放つセリフ、「なんでそんなにかっこ悪いんだよ!」が、豊を動かしたように思います。

結局、二人は離婚したのかどうかがわからない。でもそこがいい。空港で光子が豊に本を渡し、飛行機の中で豊が、沓子と光子が写った写真を見ますが、あの時の光子の気持ちはどのようなものだったのでしょう。私は、「沓子さんのとこは、知っていました。それでも愛してます。愛してるから許します。いってらっしゃい」と解釈しました。このあたりの解釈はひとそれぞれでいいと思います。お嬢様ですが、しっかりと芯の通った光子にも惹かれます。

 

豊が、「やるよ」と言って、ポンと社長の座を明け渡すシーンもいい。潔くて男前です。そして、「好青年」と言うミポリンの言い方が好きです。あんな風に呼びかけられたいですね。そして、「席がないわね」と言いたいです。沓子が豊に近づいた理由が、最初はよくわからないけれど、見ているうちに明らかになるところも好き。

ぐるぐる回る空港でのシーン、その後すぐに飛び出してきて駆け寄る光子。そして、残された野球ボールが切ない。

 

感想を書いていたら、また見たくなってきました。