掘り出し物【映画感想】ゴースト・ストーリーズ
DVDで鑑賞。
【あらすじ】
心理学者のフィリップ・グッドマン教授は、エセ霊能力者の嘘を暴くというテレビ番組の制作をしていた。ある日、憧れのキャメロン博士からテープが送られてきて、それを聞いたグッドマンは、長いこと失踪中とされていた彼のもとを訪ねる。
そこで、グッドマンは、キャメロンからトリックが見破れない現象が3つあるから調査をしてほしいと依頼を受け、調査を開始する。
病院の夜間警備員、大学受験に失敗した青年、妻の出産を迎えた名士、それぞれに話を聞きに行く。
【感想】★★★★★
ア・ゴースト・ストーリーとタイトルが似ていて、それかと思って手に取ってみたら違う作品でしたが、ストーリーが気になったので借りました。
結果、とても面白かったです。
Yahoo映画では、3.16といまいちの評価ですが、私は★5つ。
近所のTSUTAYAでは、準新作になっても在庫がなく、いわゆるフルレンになってることが多いですね。
元は、イギリスの舞台だったようで、確かにそんな感じのシーンがあり、なかなか斬新でした。
ホラーとしてはあまり怖くないです。
オムニバス3本みたいな構成なんですが、一番最初の廃墟となった病院の夜間警備員の話が一番怖かったかな。
画像にもあるシーンもちょっとぞっとしました。
あんな仕事、いくらお給料がよくてもやりたくないなと。
悪魔を見たという青年は、挙動不審というか、落ち着かない様子の演技がとてもうまく、不安な気持ちになりました。
ホラーにありがちな、わっと脅かすようなシーンがないのはよかったです。
英国紳士はそんなことしないんですね、きっと。
彼らの体験談よりも、結末に向かっての伏線がすごかった。
気持ちいいくらい綺麗に回収されるし、そんなとこまで伏線!ってなります。
そういった意味では、ミステリーに近いです。
結末は読めませんし、途中から本当に「えええー!」って展開になりますが、そこもまたよし。
何度か出てくる意味深なシーンも、数字のシーンもちゃんと最後には意味がわかります。
この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。
文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。
「ジェイコブズ・ラダー」のラストにも触れていますのでご注意ください。
調査を終えたグッドマンが、もう一度キャメロンを訪れた時の衝撃は忘れられそうにないです。
いやー、びっくりした。
ある意味スィッチムービーですよね。
ビニール袋まで伏線とは・・・。
番号については、気になって仕方なかったので、はっきりしてよかったです。
あと、窓辺に揺れるカーテンのシーン。
ずっと考えていたのですが、なんなのか全然わからなかった。
ただ、グッドマンが自殺した理由が謎です。
ずっとキャラハンのことを悔いているのはなんとなくわかりますが、それだけで今になって自殺しないと思うし。
自殺と言えば、プリドルがショットガン自殺するのも突然で、びっくり。
あんなに脈絡なく、いきなり目の前で自殺されたらトラウマになりそう。
最初の病院の警備員の話のなかで、机の上に置いたはずのマグカップがいつのまにか移動しているっていうのが、地味に怖かった。
ああいったことが重なるだけで、精神的に壊れてしまいそう。
最後の話で、プリドルが小屋(?)を開けるときに、「最後のカギで開くのはどうしてだ」というような発言をしますが、それがなぜか印象的でした。
マーフィーの法則みたいで、おもしろかったのかな。
彼の豪邸はもっととがったデザインだったらよかったな。
ラストは、ジェイコブズ・ラダーを思い出しました。
ほとんど内容を覚えていませんが、あのラストはしっかり覚えてたので。