シネマの前で待ち合わせ

元TSUTAYAスタッフが映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

ワニ詰め合わせ【映画感想】クロール ー凶暴領域ー

DVDにて。

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原題:Crawl

【あらすじ】

ヘイリーは大学生で競泳選手。泳ぎ終わって、スマホを見ると姉から「父さんと連絡が取れない」と連絡があり、心配になったヘイリーは嵐の中、実家に駆け付ける。

警察の警備をなんとか振り切って家につき、地下室に入っていくとそこには倒れた父親が・・・。ヘイリーは父とともに無事に脱出できるか?!

 

めちゃめちゃ短い予告。でも、このくらいがちょうどいいです。

https://www.youtube.com/watch?v=ozJX-LZ5HBM

 

【感想】★★★★★★

原題のCrawlは、「這いつくばる」と言う意味もあるようで、どうやらワニのことを言っているようです。ヘイリーが競泳選手なので、水泳方法の一つであるクロールかと思いました。でも、そっちも同じスペルだから、両方にかけているのかもしれません。

 

これは、パニック映画として最高です。字幕にも「ワニ園」なんて出てきて面白かったですね。わかりやすい。頭を空っぽにして、ポップコーン持って、ワーワー言って楽しむのが一番です。

 

頭から尻尾まで、本当にワニがぎっしりつまっていて、ハラハラドキドキしっぱなしでした。ハリケーンの洪水もワニもどんどん迫ってくるし、それに負けないヘイリーの機転と運動神経が素晴らしいです。さすが競泳選手。とくにバスルームでのアクションはかっこよかったですね。陸では這いつくばって移動するしかないワニも、水中ならスイスイ泳ぐので、どんどん水が溜まっていく地下室では、どんどん不利になっていく。そのタイムリミットもハラハラさせますし、地下室から出た後まですごく楽しい。さらに、ペットの犬、シュガーがいい動きをするので、ナイストッピングといった感じ。

 

ワニワニパニックに加えて、ヘイリー達家族の問題も挟み込まれていて、さすが、サム・ライミ制作といったところです。ジョーズやピラニアの映画はありますが、ワニパニックは、新しい気がします。そして、津波&サメパニックの「パニック・マーケット」を思い出しました。こちらも面白いですよ。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

上にも書きましたが、「ワニ園」の字幕には笑っちゃいました。わかりやすくて。それにしても、ヘイリー以外の人たち、簡単にやられすぎでしょう。ウェインなんて地下室をのぞき込んでただけで、バクっとされちゃいましたからね。火事場泥棒的な三人組もあっという間。とりあえず水からでればもう少し逃げられたかも。

 

外に出た後の台風の目のシーンが印象的。空が綺麗でした。

その後の、「動かなければ大丈夫だ!」と言うパパの判断は正しいのでしょうか?ワニも水中では、視覚はぼんやりとしてると思うけど、嗅覚とかないのかな。泥水の中でヘイリーも泥だらけだから大丈夫なのかな。ちょっと疑問に思いました。そして、「泳げ!ワニより速く!捕食者になれ!」といったセリフには笑いましたね。無茶ぶり過ぎます。負傷した状態でワニより速くってすごいな。(セリフはうろ覚えです)

 

そして、犬のシュガーが助かってよかった。パパが階段でシュガーを呼ぶときはほんとにドキドキしました。固唾を飲んでシュガーを見守っていたら、なんとパパのほうがガブっとやられて、「そっちかい!!」ってツッコミましたね。本当に心臓に悪い。でも、そこで一気にバクっとしないのがサム・ライミ産のワニだけあります。

 

結局、「ワニがハリケーンが来たのをいいことに、ワニ園から逃げ出して、タイミング悪くヘイリーの家の排水溝に産卵しちゃって、それを守ってるワニたちだからとても狂暴」という理解をしました。ハリケーンのタイミングが最悪ってことですね。