めずらしく邦題が良い【映画感想】きみがくれた未来
深夜、なんとなくつけていたテレビで始まった映画。
字幕だったので観てみたら・・・。
原題: Charlie St. Cloud
【あらすじ】
ヨットの才能がある主人公のチャーリーは、奨学金で街を出てスタンフォード大学に進もうとしていた。
そんな未来への扉を開こうとしていたときに、弟のサムを友達の家に送る途中で事故にあってしまう。
サムはその事故で亡くなり、責任を感じたチャーリーは、大学も夢もヨットも捨てて弟の墓のある墓地の管理人として日々を過ごしているが・・・。
【感想】★★★★★
久しぶりにヒューマンドラマを観て号泣しました。
兄弟愛が美しい。
少し歳の離れた弟をすごく大事にしているチャーリーがとても魅力的。
ただ眉毛がちょっと太すぎ。
映画の見過ぎで、展開が読めてしまったけど、それでもいい映画だった。
どろんこ遊びのシーンがすごく「男兄弟」って感じでよかった。
サリバンの話し方がちょっとクセがあっていい感じでした。
誰のお墓なんだろうと思っていたら・・・。
邦題の「きみがくれた未来」は、チャーリーの立場だったら「きみ」は
弟かテスですね。どっちでもいいタイトルです。
テスの立場からのタイトルとして、「きみ」=チャーリーとも読めるので、
これはとてもいい邦題ではないでしょうか?
この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。
読むときは、反転させて読んでください。
テスが幽霊(実際は生霊)なんじゃないかと疑って観ていたらその通りでした。
だって、「見つけて」って何回もウザいでしょ。
そんなキャラじゃないのに。
サムとテスの板挟みだけど、テスを選ぶ船上のシーン。
まだ彼女が生きてたら・・・と思うとそうせざるを得ないですよね。
同僚のアリステアの存在も光ります。
私は、彼のことが結構好きになりましたね。
テスを助けに行くときも、グッジョブだし、「今引き返せば、日没に間に合うぞ」
と言う言葉もいい。
チャーリーの良き理解者で、すごくいい奴。
サムが成仏するときもいいシーンでした。
振り返って言ったセリフ、「I love you,Charlie 」が泣ける。
そして、テスの居場所を教えるサム。
めちゃくちゃいい子です。
チャーリーがテスを助けた後で、森に行き、サムがもう見えないと知った上で、
「I miss you」という場面もよかった。
父親代わりだったチャーリーは、兄として、父としてサムを見ていたのでしょう。
ネタバレタイトルは「怖くないシックスセンス」ですね。
チャーリーの幻覚なのか、本当に霊が見えるのかが最後にわかる。
とてもオススメできる作品です。