シネマの前で待ち合わせ

元TSUTAYAスタッフが映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

スピンオフ【映画感想】ジュラシック・ワールド/ 復活の大地

劇場にて。だって恐竜だもん。できるだけ大きいほうがいいよね。

原題:Jurassic world: Rebirth

 

公式予告

https://youtu.be/TnCWdhDJTyk?si=rKC0PMLeBd2YPFLT

【あらすじ】

製薬会社のマーティンはゾーラ(スカーレット・ヨハンソン)を雇い、一緒にヘンリー博士をスカウトしに博物館へ向かう。目的は三大恐竜のDNAを手に入れること。ヘンリーのスカウトに成功した彼らは、港で同行を渋るダンカンを説得する。報酬を上げることでオッケーを出したダンカン。一行はいざ、サン・ユベール島へ。

一方、デルガド一家(父:ルーベン 長女:テレサ 次女:イザベラ)と長女テレサの恋人のザビエルはヨットで旅をしていた。ザビエルが寝てばかりいるので、うんざりしてくるルーベン。それも束の間、海に住む巨大な恐竜がヨットを襲う。

救難信号を受け取ったダンカン船長は、恐竜のDNA獲得が最優先の超自己中マーティンの反対を押し切ってデルガド一家を救出に向かうが・・・。

 

【感想】★★★★☆

楽しみにしてたジュラシックシリーズが公開になったので、ジリジリと肌を焼かれながらなんとか映画館にたどりつきました。

ジュラシックシリーズの本編というよりスピンオフとして見ればちゃんと面白かったと思う。今までの登場人物は一人も出てこないので本編の続きだと感じにくかったし、名作の続きだと思うとどうしてもハードルが上がり、期待が大きくなってしまう。なので、これから見る人は「スピンオフ」だと思って見ることをお勧めしたい。

都合が良すぎる展開も多々あったが、私は十分に楽しめた。吹き替えのクオリティに批判が集まっているようだが、私は字幕派なので無問題。過去作のオマージュもあったし、寝ているT-REXはかわいいし、泳ぐ姿も素敵だった。誰が恐竜にやられてしまうかは、過去作を踏襲しているので簡単に予測できてしまうけど、まぁ仕方ないか。

 

この先はネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

 

 

まず、メインのテーマ曲が流れるところがちょっと残念だった。もう少し恐竜が出てくるわくわく感があるシーンで流してほしかった。

港で計画通り報酬を上げることに成功したダンカンたちは、したたかだなぁと思った。でも、すぐに承諾するマーティン。マーティンはミッションが無事に終わったら、彼らを速攻で始末するつもりだったんじゃないかと思う。あの超自己中男はそれくらいやりかねない。この時点で、野生の恐竜を見たいという動機のヘンリー博士と主役のゾーラは生き残るんだろうと予想した。

 

海でのシーンは今までにない感じでよかったですね。モササウルスを船の先端で狙うスカヨハはイケメン過ぎた。DNA採取に成功した後のヘンリーの喜び方が子供みたいでかわいいし。モササウルスはともかく、スピノサウルスってあんなにうまく泳げるのかな。陸の方が生活しやすそうな身体してる。水棲になりたての姿なのかも。

 

ザビエルは、ザビエルって名前なのにハゲてなかった(←そこ?)最初は彼のぐうたらさにかなりイライラさせられ、テレサとイザベラは子供枠なので最後まで生き残るだろうけど、彼はどうなんだろう・・・なんて考えた。結局、ラプトルに襲われたけど運よく助かったが、危機一髪だった。じわじわとせまるラプトルはいい感じだった。今までのラプトルより大きかった印象。見に行ってからしばらく経ってるから記憶がちょっとあやふや。

 

陸の恐竜、ティタノサウルスのシーンは穏やかでなごんだ。まったりしているところを血液採取されていい迷惑だったことだろう。

 

このシリーズではあるあるパターンだけど、最年少の子供が賢い。イザベラがコンビニの中で隠れて、布で自分の姿を隠すシーンは秀逸。あんなこと普通思いつかない。一作目のキッチンのシーンのオマージュですかね。名シーンです。恐竜が爪で床をカツカツとするのも好きです。

 

T-REXのお昼寝シーンはいいですね。いつも襲ってくる恐ろしい存在だったけれど、グーグーと寝ている姿は可愛かったし、その後は川の中をグングン泳ぐし、最高。もっと活躍してほしかった。T-REXは人気なので、きっとギャラが高いのでしょう。

T-REXが去った後、ボートがボッヨーン!とこちら側に飛んでくるのは都合が良すぎるシーンのその1。

その2は、ケツァルコアトルスのDNAを採取した後、彼らが落ちた先にそのDNAが入ったパラシュート付きのカプセルがふわふわと落ちてくるところ。あんなに木が密集しているジャングルなのに引っ掛からずに落ちてくるわけがないやん?

 

マーティンが三大恐竜のDNA入りカプセルの入ったハードケースを手錠で自分の腕に付けた瞬間に、腕を食いちぎられるという死に際が確定しました。

 

地下通路から地上に逃げ出すときにもイザベラが活躍。なんで初見の機械を迷わずに操作できるのかは置いておいて、前にも後ろにも恐竜で笑ってしまった。挟み撃ちとはまさにこのこと。

 

ラスボスのD-REXが遺伝子操作し過ぎでかっこよくない・・・。バイオハザードに出てくる敵を恐竜風にして恐竜サイズにした感じって言ったらいいのかしら。でこっぱちでちょっとキモいのよね。手も四本あるし。やっぱり恐竜はかっこよくないとだめだと思うし、あそこまでモンスターにしてしまったら「ジュラシック(ジュラ紀の)」という意味が壊れてしまう。もはや爬虫類ではない。

 

最後にダンカンが助かったのはよかった。いい奴だったから、助かってほしかった。照明弾って恐竜が大好きなんだね。猫と猫じゃらしみたいな関係のようです。ダンカンのD-REXの誘導シーンも一作目のオマージュ。その後どうやってD-REXから回避したのか気になりました。

そして、終盤。ドロレスを連れて帰ったらだめだろう。でも、かなり怖い思いをしたイザベラに「置いていけ」って言うのも酷だよなぁ。ドロレスは何かしてくれるのかとおもったら、ただ可愛いだけだった。次回作への伏線なのかな。最後のにイルカの群れが出てくるが、イルカなんてモササウルスやスピノサウルスがいる海の中で絶滅しないで生き残れるのだろうか・・・。いい餌になってそう。