シネマの前で待ち合わせ

元TSUTAYAスタッフが映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

静けさは命取り【映画感想】サイレンス

他のブログから転載。(2016年5月16日)

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原題:HUSH

 

【あらすじ】★★★★☆

わたし、サラ。10代のときにかかった病気のせいで、耳が聞こえないし、話せないの。一人で小説を書きながら、林の中にある家で暮らしているけど、友人とその恋人が近くに住んでるし、飼い猫のビッチもいるし、寂しくないわ。さて、今日も小説を書かなくっちゃ。

ってな感じのところに、クロスボウとナイフを持った快楽殺人鬼がやってきて、友人を殺し、さらにサラを標的にするが、「わたし、殺される気なんてサラサラなくってよ!」って話。

 

【感想】★★★★☆(ふわっとネタバレしてるので注意)

今のところ、NETFLIXでしか観られないようだし、面白そうなので観てみた。
原題の「HUSH」は、サイレンスと似た意味で、「静けさ」・「沈黙」って意味のよう。
この日記のタイトルは、ジャケットの英文「SILENCE CAN BE KILLER」を自分なりに訳したものです。

 

普段は、手話と読唇で会話もできるし、パソコンやスマホもあるし、そんなに困らないけど、VS殺人鬼 となると、もう圧倒的に不利!あれよあれよと言う間に、スマホを奪われ、電気も断たれて、陸の孤島の出来上がり。そんなにマッチョな殺人鬼ではないけど、サラも普通の女性のため、取っ組み合いになったらかなわないから、サラの武器は頭脳だけ。「頑張れ、サラ!」って感じになって、身体にムダな力が入りまくった。

 

ジャンルは、サスペンス・ホラー。これも、「FBIのみんな早く来て~!」ってなる。主人公が話せないから、セリフが最低限で、映像でその意味をつかんでいくのが面白かった。例えば、殺人鬼が持ってるクロスボウの傷がアップになる場面。

殺した人数を刻んでるんだなってわかって、ゾッとする。本当にサイコパスシリアルキラーなんですよ、この兄ちゃん。ただ殺すんじゃなくて、じわじわと追いつめて行くのが楽しいらしい。絶対にお知り合いになりたくないですねぇ。

 

ありがちなシチュエーションなんだけど、耳が聞こえないってだけで、ドキドキ・ハラハラ感がマシマシなんですよ。


余談ですが、ネコの名前がビッチって、ひどいね。ウケねらいみたいだったけど。オスネコだったら面白いなって思ったけど、その描写はなかった。

それから、アメリカみたいに、靴を履いたまま家の中に入る習慣は、こういう時便利だなーと思った。部屋の壁の色がやたらオシャレなのが印象的。


それから、作家の乙一氏が書いた、目の見えない女性の家に、殺人容疑をかけられた人がこっそり隠れ住むって言う作品を思い出した。

「暗いところで待ち合わせ」その本の何が一番怖いって、表紙とタイトルが一番怖いです。中身は、全然怖くない。この小説も面白いのでオススメ。

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この作品や、タイガーハウス、サプライズにもクロスボウが出てきました。

最近の流行みたいです。ウォーキングデッドが流行ってるからかな?

ダリル、かっこいいもんね。