パパがんばれ!その5【映画感想】search/サーチ
DVDにて。
予告動画 https://www.youtube.com/watch?v=75D75RG6csA
【あらすじ】
母を亡くした16歳の少女マーゴット。その後も、父と一緒に平穏な日々を暮らしていたかに思えたが、ある日、突如として姿を消してしまう。家出か誘拐か。娘の安否を心配する父親のデイビッドは、マーゴットのPCを立ち上げ、手掛かりを探そうとSNSやInstagramから情報をかき集めるが・・・
【感想】★★★★☆
TSUTAYAスタッフさんにオススメされて見てみました。本当にPCの画面上だけで物語が進むので、よくできてるなぁと感心。でも、「まったく新しい映像体験」は言い過ぎかと。こういった感じの映画は、この作品の前にも何作かあるみたいだし、新しいと言えば新しいけど、そこまでテンションは上がらなかった。
ストーリーとしては、見ているうちに「渇き」もこんな感じかなと思った。画面の見せ方が凝っている分、物語の進行はそんなに複雑ではなく、わかりやすい。容疑者(?)が何人か出てくるので、結構ハラハラしました。
それにしても、娘が誘拐とか失踪とかして、父親が頑張って見つけるって映画はどれも母親の存在がないですね。離婚してるとか、別居してるとか死別してるとか。たまには夫婦の力を合わせて救助に向かってもいいと思うのですが。二人ともCIAとかFBI出身とかで、母親は情報をかき集めて、父親が乗り込んで救出・・・とかね。
この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。
文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。
まさか、マーゴットが助かると思わなかったな。刑事の女性は全くノーマークでした。と言うか、わりと話の展開が速くて推理もせずにぼーっと見てました。振り返ってみると、嘘の寄付金を集めた息子への対応の話が上手いこと伏線になってるのね。それにしても、捜索していないところを捜索済みとかって、できるもんなの?「息子のためならなんでもする!」って感じのお母さんでしたが、それなら自ら崖を下りて、マーゴットの生死くらい確認してほしい。
薬使ったら、やってない犯罪でも自白させたりするんでしょうか?絶対、あの元囚人も自殺じゃなくて、お母さん刑事が殺してるよね。その辺、なんでもアリだなと思ったけど、映画だし、まぁいいか。
叔父さんが怪しいって展開になったときは、ああ、嫌な展開だなと思ったけれど、大したことなくてよかった。意味深なメッセージを送らないでよ、マーゴット。
この作品の優れたところは、根底に父と娘の関係の修復があるところ。うまくコミュニケーションを取れてると思っているデイビッドだったが、娘が見せてくれなかった顔に気づいていく。事件後に、上手くいってるであろう二人が見れたのがよかったです。