シネマの前で待ち合わせ

元TSUTAYAスタッフが映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

期待値が高すぎた【映画感想】ジュラシック・ワールド 炎の王国

劇場で鑑賞。

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原題 Jurassic World: Fallen Kingdom

 

【あらすじ】

前作に登場した「ジュラシック・ワールド」が

火山の大噴火で恐竜が絶滅の危機に。

オーウェンとクレアは、恐竜たちの救出に

イスラ・ヌブラル島に向かうが、火山にも恐竜

にも襲われヤンヤンする。

彼らは無事に、恐竜たちを救えるのか?!

 

【感想】★★★★☆

ストーリーは前作の方がよかった。

今回は、山場がどこかよくわからない感じ。

あのテーマ曲も、もうちょっと早く

聞きたかったな。

逆に言えば、チョコチョコと

面白いシーンがあり、飽きなかった。

恐竜と火山の噴火や溶岩は視覚的に相性がいいなーとも思った。

 

ジュラシックパーク1を思い出させる

シーンが多く、それはよかったけど、

子供向けではないかも。

メイジーは、文句なしにかわいい。

ただ、オーウェンは無双過ぎ。

 

コロコロとシーンが変わるので、

映画を見慣れない人はちょっと疲れちゃうかも。

とにかく、ちょっと詰め込み過ぎな印象。

でも、次回作も絶対に劇場に行く。

 

だって恐竜たちは、どれも最高だったからね!

 

この先は、ネタバレになってしまうので、

未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、

反転させて読んでください。

 

 

 

メイジーが、館の手動エレベーターに潜り込んで扉を閉めようとするシーンは

なんだか懐かしくなってよかった。

思っていたよりCMのシーンが早く出てきて、びっくり。

あれがクライマックスかと思っていました。

 

最初のシーンは、ロスト・ワールド(だったかな?)の冒頭を思い出させるし、

何回か出て来た裁判所(?)のシーンは、

「あら、イアン・マルコム博士、お久しぶり」って感じ。

 

次回作も出てほしいな。

エビデンス違い 【映画感想】エビデンスー第6地区ー

他のブログから転載。(2016年04月19日)

同タイトルのDVDを間違えて借りて来たけど、なかなか面白かった作品。

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【あらすじ】

若者4人がワンボックスカーで山奥にキャンプに行く話。

ドキュメンタリーを撮るぞ!とビデオカメラを持って行く男がいて、

POVのできあがり。

 

【感想】★★★★☆

若者がカメラを持ってキャンプに行くって言う、これでもか!ってくらいの

セオリー通りの始まり方。

カメラ回しながらキャンプなんてフラグたちまくりで、怖い目に

合わない方がおかしい。

いつの間にか一人ずついなくなっちゃうとか、UFOが飛んでくるだとか、

なぜかゾンビに囲まれるとか、そんな展開にしかならないよね。

映画の世界では、

「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ」のセリフと同レベルの死亡フラグ

 

間違えて借りて来たんだけど、見始めてから30分以上も気付かなかった。

「もっと早く気付くだろ」って、ツッコミが聞こえてきそうだけど、

意外と気付かないものですよ。


例えば、「スターウォーズ」を見ようと思って、「テッド」が再生されたら、

私だってすぐに気づきます。

テッドが、ライトセーバーぶん回してたって気づきますよ。

ライトセーバーが思い出せずに、あやうくライフセーバーって書く

ところだった。人命救助してどうする。)

 

でも、これはここからあらすじに書いてあった展開になるんだなって

思えるような始まり方だったんですよね。


そんな訳で、3分の1くらい見たところで気付いたんですが、

まぁ知らない映画でもなかったし、面白いってレヴューも最近読んだばっかり

だったので、最後まで見ました。

 

序盤はありがちなのに、途中からの展開がすごかった。

もうツッコミが追い付かないほど。

 

詳しく書くとネタバレなので、これ以上はこの後に。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

キャンプをしていると、謎の生物の鳴き声(?)が聞こえてきて、

その時点でとっとと帰ればいいのに、「朝まで待とう」とか、

「荷物置きっぱなしだ」とか言ってるうちに、帰れない状態になってしまう。

その後、謎の生物に追いかけられるうちに、もうなんでもアリだなって展開になる。

「お前だれだよ!」ってツッコミたくなったり、「そっちまで?!」って

びっくりしたり。

前半と後半では同じ映画とは思えないくらいのカオスっぷりがすごかったです。

絶対にこんな状況下におかれたくないって思いました。

 

キャンプに行くときはビデオカメラを持って行ったらダメだし、謎の鳴き声が

聞こえてきたらとっとと帰りましょう。

 

ちなみに観たかったほうの正しいエビデンスはこちら。

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1.2を争うほどの「!」【映画感想】マザー!

原題はそのまま「mother !」

どのサイトを見ても「衝撃作!」とか「賛否両論!」なんて書いてある。

これは要チェックや! と、某彦一になりつつ鑑賞。

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【あらすじ】

郊外に住む詩人の男とその妻。

詩人はスランプ中で、妻は火事で焼けてしまった家を修復しながら献身的に

その男をささえていた。

ある夜、夫妻の大きな家をホテルだと勘違いしたと言って現れた男。

不審な訪問者にも関わらず、夫は彼をにこやかに受け入れる。

そんな夫に戸惑いつつ、仕方なく客間の用意をする妻。

そして、翌日も新たな訪問者たちが現れ始めて・・・。

 

【感想】★★★☆☆

サイコスリラーとかミステリのジャンルになっているけど、どちらでもないような。

たしかに雰囲気はそんな感じで、訪問者たちはいったい何者なのか?

なぜ夫は彼らを受け入れるのか?という謎を解いていくストーリーかと

思って観ていたらとんでもなかった。

今まで観た中でも、ダントツ1位にぐいぐい迫るカオスな展開に。

 

意味深なオープニングから、始めは静かな感じで始まって行くんだけど、

途中からノンストップなカオス展開。

エンジンがかかった某仙道くんのように誰にも止められません。

 

ここまですごいのは、「エビデンス」くらいかと思います。

カオスに向かう方向が違うので比較できないかと思いましたが、

ついていけないくらいの、ちょっと置いてけぼりを食うほどの

展開が似てるような気がします。

(「エビデンス」については、他のブログに書いた感想をこの後

転載しますので、興味がある方はそちらもご覧ください。)

 

そして、このヒロインもジェニファー・ローレンスだと途中で気づきました。

色々な作品に出演してるんですね。

どれも雰囲気が全然違いますが、それぞれ見事に演じていて、映画界に

欠かせない女優さんになっています。

冒頭からすごくナチュラルな感じで出てるんですが、途中でメイクアップ

するシーンがあって、やっぱりすごく雰囲気が変わるなぁと思いました。

エド・ハリスミシェル・ファイファーもさすがの存在感。

不審な感じを過剰すぎずに演じていました。

 

タグ付けも悩み、★の数もどうつけていいやら・・・と困惑しましたが、

俳優たちの存在感と演技で★プラス1です。

でも、あまりオススメはできませんね・・・。

 

こちらのマザーハウスの方が100倍オススメです。

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こちらはB級ホラーのようなタイトルですが、謎が明かされていく後半の

展開が素晴らしいです。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

読むときは、反転させて読んでください。

 

最後まで見ても、なんのことやらわからず、ネタバレやオチの解説を

ググってやっと納得。

何かを暗喩しているのはわかったけど、こんなにわかりやすく

聖書だったとは。

「私は神だ」と男がいうセリフの字幕を「私は私だ」と読んで

しまい、わけがわからなくなったようです。

 

一度聖書だとわかってしまうと、最初の訪問者とその妻がアダムと

イブだとか、ケンカを始める兄弟がカインとアベルだとか、

次々と納得ができました。

 

でも、トイレに現れたエイリアンのような生き物はなんだったのか・・・。

生まれた赤ちゃんを階下に連れて行って、その結果死んでしまうのは

いいとして、それをあんな風にするシーンまで必要だったのか・・・。

家の2階が天界で1階が下界で、みんなが待ってるところに神である男が

エスを下ろすと考えると、その描き方はうまいなと思いましたが、

息子が死んでしまうところまででよかったんじゃないかと。

エスも人間によって処刑されてしまいますが、食べられたりしないし。

恐らくそのシーンが日本での公開中止の原因だろうと推測できますし。

 

どんどんと家の中がカオスになる中、銃を持った兵士まで現れて

戦地のようになるあたりは暴走しすぎかと思いましたが、

戦争が止むことのない世界を批判しているようにも感じました。

 

一般的に、神やイエスや下界での母にあたるマリア様はよく知られて

いるし、ノートルダムのようにマリア様に捧げられる教会はたくさん

あるのに、天界における母(今作の主人公)にスポットが当たる

ことがあまりないので、新しい視点だとも思いました。

 

こちらのポスターにはキーとなる物の絵がいくつか描かれて

いるようでそれを見つけるのは面白かったです。

それにしてもこのポスター、ある意味ネタバレだし、グロいし・・・。

まさに「!」な映画でした。

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ロシア産E.T【映画感想】アトラクション ー制圧ー

TSUTAYAで、DVDの本数が多く、よくレンタルされているようだった

ので気になって鑑賞。

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【あらすじ】

ある日、モスクワ上空に未確認飛行物体が現れ、軍によって攻撃された

それは住宅街に墜落し始める。

その日、高校生のユリアは、学校の授業で隕石雨が降るから

観測するようにと言われる。

軍司令官のユリアの父は、「高いところは人が集まるから危険だ」

と言って観測に行くことを許してはくれなかった。

しかし、絶賛反抗期中のユリアは父の制止を無視して

恋人のチョーマと友人のスヴェタと一緒に、マンションの屋上で

隕石雨を待っていた。

そのうち、チョーマに誘惑されてスヴェタの部屋に行き、

イチャイチャし始める。

そんな中、コントロールを失った宇宙船が、スヴェタの目の前に

墜落してきて・・・。

 

【感想】★★★★☆

ロシア産インデペンデンスデイだと思って観てみたら、全然そうでは

なかった。

侵略目的で宇宙船がやってきて、地球の軍隊とドンパチして

一般市民がワーワー言いながら逃げるパニックアクションだと

思っていたら、最初の墜落シーンがピークで後は尻つぼみの展開。

 

かといって、つまらないわけじゃなく、

「あ、これはロシア産E.Tなんだ」と気づいて頭を

切り替えたらそこそこ面白かった。

 

冒頭の墜落シーンのCGは見事で、劇場で観たかったと思うくらいだった。

墜落シーンとイチャイチャシーンと逃げ惑う人々とのシーンが上手く

重なりあい、一見するとミスマッチな音楽が絶妙にマッチしていて

鑑賞後にそのシーンだけ見直してしまった。

そこだけ観ても損はないと思う。

 

防護服のデザインもカエルみたいなフォルムで面白かったし、宇宙船自体も

綺麗だった。

ユリアちゃんは、高校生のわりに大人っぽい外見でロシア的な美人。

やってきた宇宙人もかっこよかった。

優男風なのに、アクションもいけまっせ!な感じが意外でいいですね。

 

エンドロールを観ながら、キリル文字と宇宙空間の相性っていいんだなぁと

変なところに感心したり。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

読むときは、反転させて読んでください。

 

チョーマが最初は、ユリアが落ちないように必死に手をつかんでたり、

スヴェタが亡くなったことを知ったときに慰めたり、いい奴風なのに

 途中から反転しましたね。

そうでもしないとヘイコンと敵対する人物がいなくなっちゃうもんね。

 

防護服に火をつけられても一瞬で消える場面とか、宇宙船が宇宙に帰る

シーンとかヘイコンの故郷の星のシーンとか、どれも水が上手く使われていて

幻想的でよかった。

特に宇宙船が飛び立つところは素敵。

水を引き寄せて宇宙船を修復するって言う設定も面白いと思いました。

 

防護服の動きもスピーディで独特だし、ヘイコンとの格闘シーンも

CGぽさが、いい意味でなくて、映像技術の進化を感じました。

ヘイコンは優し気な感じなのに、アクションになるとヒョイヒョイと

身軽に動けてすごい。

ユリアと一緒に食事をするシーンでトルティーヤみたいなものに

ラディッシュソース(?)をたっぷり塗って食べちゃうシーンは

すごくありがちなんだけど、ヘイコンの表情がかわいくてとても

微笑ましかった。

笑顔の練習をするシーンのときも、ヘイコン役の人は宇宙人ぽい演技が

上手いなって思った。

 

宇宙船の中で父が聞く話が考えさせられる。

宇宙から見たら地球ほど野蛮な星もそうそうないだろうな。

 

結局、故郷の星へ帰りたいというE.T、ヘイコンを帰してあげようと

ヤンヤンするユリアの話でした。

でも、ユリアって聞くとどうしてもこっち。

YouShock!

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ハラドキSFミステリー【映画感想】パンドラム

ある映画を観て、SF映画をもっと観たくなって探してたどり着いた作品。

もっと早く観るつもりが、けっこう時間が経ってしまい、

なんの映画がきっかけだったか忘れた・・・(;´Д`)

 

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【あらすじ】

2147年、水と食料不足に陥った地球。

人類は、移住できる星「タニス」を見つけ、宇宙船エリジウムにクルーと

乗客を乗せて打ち上げた。

船内の睡眠カプセルで目覚めるバウアー伍長。

しかし、睡眠カプセルの副作用で記憶を失っていた。

その数時間後に睡眠カプセルに入っていたペイトン中尉も、覚醒する。

他のクルーがいないことに気づいた二人は、船内の捜索を開始するが・・・

 

【感想】★★★★☆

思ったより複雑な話で面白かった。

SFで宇宙船の中で何かが起こるってくらいの情報しかないまま観たのが

よかったと思う。

暗くて何が起こってるかわかりにくい場面もあったけど、先が読めなくて

ただのパニックSFとは一線を画していた。

だんだん設定とか背景がわかってくるのが、「月に囚われた男」に

似てる。

ハラドキ(ハラハラドキドキ)のシーンも多いし、逃げるときの

スピード感もいいし、謎が多いのもいい。

記憶喪失って設定には、どうも惹かれてしまう。

 

ペイトン中尉が渋くてかっこよかったし、ヒロインのナディアも強くて綺麗で

かっこよかった。

ウォーキングデッドのダリルに似ている人が出てるなって思いながら

観てたんだけど、後で調べたらノーマン・リーダスご本人でした。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

読むときは、反転させて読んでください。

 

ネタバレタイトルは、

パッセンジャー月に囚われた男+コロニー5」

序盤はただのエイリアンものかと思って、少しがっかりしたんですが、

 全然それだけでは終わらなくて面白かった。

やっぱり共食いをすると生物っておかしくなるんですね。

でも、自分の持ってる武器を相手に渡しちゃったりして、

人間らしい一面があったのが、ちょっと変な感じでした。

 

ペイトン中尉と話している若いクルーが、ペイトン自身だったのが

意表をつかれてよかった。

鎮静剤を打つ少し前にならないと気づけなかった。

他にも、実はタニスにとっくの昔に不時着してたとか、

エイリアンかと思ったら人類の変異した姿だったとか、

小さいけれどたくさんのどんでん返しがあって、飽きずに

観られたな。

人間の怖さも、モンスター的な怖さもあっていろんな角度から

楽しめる作品。

アクションもそこそこあるし。

ハッピーエンドなのも、意外でよかった。

タニスの海中の生物が綺麗だったし、大きな月(?)が見えるタニスの空も

素敵だった。

生物学者なのにナディア強すぎとか、あの連中も海から出てきたりしないの?とか

細かいツッコミはできるけど、そんなこと言ってたら映画観れないよね。