ある映画を観て、SF映画をもっと観たくなって探してたどり着いた作品。
もっと早く観るつもりが、けっこう時間が経ってしまい、
なんの映画がきっかけだったか忘れた・・・(;´Д`)
【あらすじ】
2147年、水と食料不足に陥った地球。
人類は、移住できる星「タニス」を見つけ、宇宙船エリジウムにクルーと
乗客を乗せて打ち上げた。
船内の睡眠カプセルで目覚めるバウアー伍長。
しかし、睡眠カプセルの副作用で記憶を失っていた。
その数時間後に睡眠カプセルに入っていたペイトン中尉も、覚醒する。
他のクルーがいないことに気づいた二人は、船内の捜索を開始するが・・・
【感想】★★★★☆
思ったより複雑な話で面白かった。
SFで宇宙船の中で何かが起こるってくらいの情報しかないまま観たのが
よかったと思う。
暗くて何が起こってるかわかりにくい場面もあったけど、先が読めなくて
ただのパニックSFとは一線を画していた。
だんだん設定とか背景がわかってくるのが、「月に囚われた男」に
似てる。
ハラドキ(ハラハラドキドキ)のシーンも多いし、逃げるときの
スピード感もいいし、謎が多いのもいい。
記憶喪失って設定には、どうも惹かれてしまう。
ペイトン中尉が渋くてかっこよかったし、ヒロインのナディアも強くて綺麗で
かっこよかった。
ウォーキングデッドのダリルに似ている人が出てるなって思いながら
観てたんだけど、後で調べたらノーマン・リーダスご本人でした。
この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。
文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。
ネタバレタイトルは、
序盤はただのエイリアンものかと思って、少しがっかりしたんですが、
全然それだけでは終わらなくて面白かった。
やっぱり共食いをすると生物っておかしくなるんですね。
でも、自分の持ってる武器を相手に渡しちゃったりして、人間らしい一面があったのが、ちょっと変な感じでした。
ペイトン中尉と話している若いクルーが、ペイトン自身だったのが意表をつかれてよかった。
これは、鎮静剤を打つ少し前にならないと気づけなかった。他にも、実はタニスにとっくの昔に不時着してたとか、エイリアンかと思ったら人類の変異した姿だったとか、小さいけれどたくさんのどんでん返しがあって、飽きずに観られた。
人間の怖さも、モンスター的な怖さもあっていろんな角度から楽しめる作品。アクションもそこそこあるし。ハッピーエンドなのも、意外でよかった。
タニスの海中の生物が綺麗だったし、大きな月(?)が見えるタニスの空も
素敵だった。
生物学者なのにナディア強すぎとか、あの連中も海から出てきたりしないの?とか、細かいツッコミはできるけど、そんなこと言ってたら映画観れないよね。