さすがJ.J 【映画感想】オーヴァー・ロード
劇場で鑑賞。
オーヴァー・ロード:ノルマンディー上陸作戦の別名
【あらすじ】
第二次世界大戦中、ノルマンディー上陸作戦が開始された直後、重要なミッションについた部隊が戦闘機の中にいた。
彼らは、フランスのシエルブランという村に降りて、教会を要塞とした中の電波塔を破壊する任務にあたっていた。
飛行中に戦闘機は敵からの攻撃を受け、その中を落下していく兵士たち。
生きて着地できた兵たちは、森の中でクロエと出会い、教会の電波塔を破壊しようとするがそのなかに待ち受けていたものは・・・。
【感想】★★★★★
J.Jエイブラムス制作なら外れないでしょ。と見に行きました。
開始2分で、臨場感あふれる戦場へと投げ飛ばされます。
撮り方がうまく、本当に自分が戦闘機から落下してる気分。
いつあれが出てくるか、ビクビクというかワクワクというか、複雑な気持ちで見ていました。
あれも、ギリギリなラインでいいですね。
後半から思いっきり切り替わる、スウィッチムービーなのかと思っていましたがちゃんと最後まで戦争映画で、それをいいバランスで進めていっていたので、さすがJ.Jだなと、感心しました。
そして、フォード伍長がいい味だしてました。
煮干しかってくらい。
すっごいイケメンってわけではないのですが、冷静なのに何が何でも任務を遂行するって熱意というか、忠誠心?がすごかったです。
前髪がハラッと顔にかかるのがいい感じ。
ボイスもTHE 良心って感じでそんなんで大丈夫か?って心配になるけど、やっぱりいい奴の安定感。
ゾンビ映画は、見慣れているほうですが、これはけっこう怖かったです。
群れになって襲ってくるわけではないのに、ぞっとするんですよね。
大きな音といきなりバッと出てくるパターンで驚かされますので、苦手な人はご注意ください。
この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。
文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。
ボイスが落ちて行って、湖(?)にどぼーんとなって、なんとか浮かび上がってって
シーンも、周りの戦闘の激しさと水の中の静けさの対比がわかりやすくてよかったです。
日記を本にするんだーと将来を語っていたその次の瞬間に地雷の餌食となってしまう不条理なシーン。
戦争って本当にそんな感じなんでしょうね。
それにしても、教会内に入っていったボイスの運の良さ。
あんなに敵がいるのに、もうちょっと見つかってもよさそう。
閉じ込められたゾンビが、見えそうで見えない、声だけは聞こえるっていうのがよかったです。
クロエのおばさんも怖いし。
そして、ドーンってするの、本当に怖いのでやめてほしい。
特に、クロエが弟のポールと教会内で無事に再会できて、さぁ排水溝から逃げよう!としたときに襲ってきたやつは本当に不意打ちで、心臓をわしづかみにされました。
そして、そいつが本当に怖かった。
なんでしょう、あのリアルな感じ。
そいつに追われてクロエが火炎放射器をぶっぱなすところあたりから、彼女がバイオハザードのミラっぽく見えてきました。
彼女も、とても綺麗で賢そうでナイスキャストですね。
ジェイコブは、助けられた後はわりとピンピンしてて、元気だなって思いました。
血液を抜かれてただけなんですかね。
逆に、フォード伍長が拷問されてるシーンは痛くてちょっとしんどかったです。
そんなところに刺してぶら下げちゃう?
でも、最後まで男気溢れる彼は男前でした。
ラストは、彼の望み通り、すべてが瓦礫の下となり、ある意味スカッとした終わり方でした。
画では珍しいですが、いいラストだったと思います。