Hi,there... 【映画感想】ドクター・スリープ
劇場にて。
【あらすじ】
ホテルでの恐ろしい体験から40年後。父親から逃げ切り、生き延びたダニーは酒におぼれ、自堕落的な生活を送っていた。自分を立て直そうと新しい街に行き、介護士として働き始める。ダニーが帰ってくると黒板になっている壁に、誰かからのメッセージが書かれていた。
同じころ、子供を狙う殺人事件が頻繁に起こっていた。メッセージの送り主であるアブラは特殊能力を使って事件を目撃してしまい、ダニーに助けを求めてくる。
【感想】★★★☆☆
あのシャイニングの続編ということで、わくわくして見に行ったのですが、なんでしょう・・・続編?って感じでした。
予告はホテルのシーンが結構あった気がするんですが、なかなかあのホテルが出てこない。
そして、あんまり怖くない。
シャイニングの雰囲気は音楽で「ちょびっとシャイニングスパイスきかせましたー」
くらい。
シャイニング風って程度です。
あの陰鬱な、引き込まれるような独特の雰囲気はなく、やっぱりキューブリックはすごいなぁと思いました。
シャイニングは、見るとシャイニング風の悪夢を必ず見るんですが、見たくなるんですよね。
でも、こちらの作品は、そんな感じは全然なく・・・。
別物だと思えば、ストーリーも悪くはないので、スピンオフくらいに考えて見に行くといいかもしれないです。
シャイニングは、ホテルのお化け屋敷感が主だったのに対して、こちらは「シャイニング」対決または、超能力対決といった感じ。
ローズ・ザ・ハットたちの能力はなんというのかわかりませんが。
彼女たちの世界(脳内なのかな?)の描写はおもしろかったですね。
彼女がよく「Hi,there」と言っていたのが、耳に残りました。
最初は、ただ綺麗ないい人なのかと思ったらとんでもないですね。
ヴァンパイアみたいな感じなのでしょうか。
でも、案外簡単に殺せるみたいでした。
この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。
文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。
野球少年が殺されるシーンは痛そうで、後々も思い出してしまいました。
あんな風に殺されるのやだなぁ。
それだけ少年の演技がうまかったということでしょう。
ホテルに着くいてダンが歩いていくと、明かりが自然とつくんですが、「今はセンサーがあるから、めずらしくなくてあまり怖くないよね」ってお連れ様が言っていました。
たしかに、ただの見慣れた自動点灯です。科学とホラーは相性が悪いんですね。
もうちょっとあのホテルを楽しみたかったな。
あの階段から血がドヴァーっと流れ落ちてくるシーンも、ローズは鼻で笑って行っちゃうし。
ローズも仲間たちもわりとあっけないですよね。
ふつうに銃弾で死んじゃうし。
「続編というか、ヴァンパイアハンターの話だね」と見終わった後に話しました。