シネマの前で待ち合わせ

元TSUTAYAスタッフが映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

ちょっと息苦しくなりたいなと思ったら見る映画【映画感想】THE MIST

パーフェクト・トラップの前にもうちょっと寄り道。

もう見てるからそのうち書きます。もうちょっと待って。

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原題:DANS LA BRUME/JUST A BREATH AWAY

 

【あらすじ】

パリに住む、自己免疫疾患の病気を持つ11歳のサラは、大きな医療用カプセルの中から出られずその中で生活していた。

その両親のマチューとアナはその治療方法をずっと探し、議論をしていた。

そんな中、地震が起こり、謎の霧が街をおおいつくす。

二人は住んでいるアパートの上の老夫婦の部屋に逃げ込むが、「このままだとサラの

カプセルのバッテリーが切れてまう。あかーん!」と、サラを助けるために

霧の中でヤンヤンする話。

 

【感想】★★★☆☆

原題の意味は「霧の中で」。わりとそのままですね。

「ミスト」と言うとスティーブンキング原作の超バッドエンドの映画が有名ですが、正体不明の霧という点が同じだけで、まったく別の作品です。

フランス映画だしね。

TSUTAYAで大作並みの本数が並んでたから期待して見たんだけど、B級でした。

でも、それなりにおもしろかったです。

 

霧というより、色付きなので毒ガスのようです。

霧におおわれたパリの光景は不思議な感じがしてよかったです。

上の部分や屋根だけ見えるとあんな感じなんですね。

そして、霧の中に入っていくシーンでは、こちらも息苦しくなる。

霧だから、ガスマスクじゃだめなのかな?

 

キャストは、サラちゃんがちょっとエマ・ワトソンぽくてかわいかったです。

 

ストーリーは、思っていたよりも小規模な感じで進み、ちょっとアクションまぶしておきましたって感じ。

あまり展開が読めないところはよかったです。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、

未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、

反転させて読んでください。

 

なんといっても、実は免疫疾患の子供たちは霧を吸っても大丈夫ってことがわかるのが遅すぎです。

パパがもうちょっと早く戻ってきて、階段でママと会って助かるかと思ったのですが。

ママは無駄死にじゃないですか。

スーツもあんなに頑張って取りに行ったのに・・・。

今さらジローどころか、今さらサブローくらいのタイミングでわかるっていう・・・。

友達のノエ(でしたっけ?)がもうちょっと早く来てくれたらよかったのに。

サラがこれから自分を責めないでいてくれることを願います。

 

それにしても、死んでしまう犬もいれば、大丈夫な犬もいて、ルールがよくわからないですよね。

大丈夫な犬はやっぱり免疫疾患とか?

霧の発生原因やそのへんの謎が明かされないままなので、ちょっとモヤっとします。

 

ラストまで見ると、うまく説明できないのですが皮肉な印象を受けました。

今度は、健康な人がカプセルの中にいないといけないという。

 

見方を変えると大気汚染に対する警告的な映画なのでしょうか。