ラスト!【映画感想】恋は雨上がりのように
DVDにて。
【あらすじ】
あきらは、ファミレスでバイトしている女子高校生。バイト先に友人もでき、それなりに楽しく過ごしている。なによりバイト先にはあきらが好きな店長がいるから・・・。
実はあきらは、少し前に陸上の練習中にアキレス腱断絶のけがをしていた。
そのころ、病院の近くのファミレスに寄ったあきらは、店長と出会い、何気ない一言をかけられる。印象的な言葉はあきらを盲目的な恋に走らせる。
【感想】★★★★★
原作が面白かったし、大泉さんが出ているし、ヒロインは小松菜奈なので、これは見ておかないと。となって見てみました。
DVDのレンタルもけっこう回ってましたし、後で見るとYahoo映画の点数もなかなかでした。
まず大泉さんのキャスティングが近藤店長っぽくていいですよね。
別にかっこよくもない、ただのおっさんって感じがよく出てるし、情けなさもにじみ出てます。
本当に多才な人です。
小松菜奈も、冷たくにらむ感じとかよかったですね。
「僕は明日、昨日の君とデートする」では、わりと小柄に見えたんですが、けっこう背が高いんですね。
福士蒼汰が長身だから小さく見えたのか、イメージの問題なのか。
最初は、こんな顔だっけ?と思いましたが。
私は、「小松菜奈は見てるうちにかわいく見えてくる魔法」がかけられてるので、
そのうちにちゃんと「ああ、小松菜奈だ」ってなりました。
そして特筆すべきは、九条ちひろ役の 戸次重幸。再現率が高かった。
他の人たちもわりと原作に近かったんですが、彼が一番。
素顔を見ると全然似てないので、寄せたんでしょう。
濱田マリの小ささも久保さんぽかったし、彼女のセリフがとても間がよくておかしかったです。
ストーリーも原作をなぞっていてよかったですね。
もちろん、かなりはしょられてはいるんですが、要所要所をおさえている感じで。
実写化としては、これ以上ないでしょう。
近藤店長の、あきらの想いを受け止められずに困りつつも、あきらにかける声とか大事に思ってる感じ、気にかけてる感じ、人の好さとかも見て取れて、ほんわかしました。
この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。
文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。
「俺ってくさいかなぁ」とぼやく店長に、久保さんが「くさいです!」って間髪入れずに答えるところが面白かったですね。
それでも最後のほうに店長が書いた原稿を読んでる久保さん。
いいキャラです。
加瀬さんとデートするときのへろーんとした格好と、店長とデートするときの気合の
入ったワンピース姿もそのままでよかったです。
へろーんの後、キラキラワンピース姿を期待しちゃったよね。
小松菜奈はオフィスカジュアルなパンツ姿とかも似合いそう。
そして、なんといってもラスト。
原作通りに進むので、ラストも一緒かなと思ってみてたら、なんか見たことない
シーン。
「あたし、店長とメールしたいです」
おお!来た!と思いましたね。
そして、これ以上ないようなタイミングで終わっていいですよね~。
原作と違って、これからに期待できそう。
あきらが大人になるにつれ、店長も抵抗がなくなりそうだし。
恋愛じゃなくても、友達のままでもいいと思いますし。
原作のラストは、予想通りだったけど、ちょっと寂しかったのでこっちのラストのほうが好きです。
せっかく両想いなのにって思っちゃったんですよね。
店長の笑った顔、よかったです。