それでもストラスブールに行きたくなる【映画感想】シルビアのいる街で
友人に勧められてDVDにて鑑賞。
原題:En la ciudad de Sylvia / Dans la ville de Sylvia
【あらすじ】
ある青年がある街に旅行に来ている。カフェで女性をデッサンをしながら、人々を眺める。スケッチブックに「彼女、彼女たち」「シルビアの街で」なんて書きながら・・・。
そのうちに、カフェの外にある女性が通りかかり、彼はグラスが倒れるのも構わず、彼女を追いかけるが・・・。
【感想】★★★☆☆
雰囲気イケメンっていう言葉があると思うんですが、これは、雰囲気名作って言ったらいいんでしょうか。そんな雰囲気重視の作品です。
書こうと思えば、あらすじは3行ですみます。
彼は、6年前に同じ街を旅行して、シルビアという女性に会ったみたいです。
彼女と似た女性を見かけて後を追いかけるといっただけの話ですが、撮り方やカメラワークが独特で面白い。
ただ、ちょっとでも眠気があると、おやすみ3秒です。
二人がストラスブールの路地をかなり歩くので、そこに行ってみたくなります。
眠たげな街ですが、実際はどうなんだろうと。
ブラタモリと一緒で、そこに観光客を呼ぼうとは全く考えてない撮り方です。
冒頭にそれっぽいシーンはあるのですが、その後は皆無で、ヨーロッパの人が撮る街の風景だなぁといった感じ。
最後まで詩的な風景で終わるのですが、これは長い時間が経つと評価が変わる映画かもしれません。
主人公が追いかける女性は、彼が旅人だとなぜか知っているようなセリフを言うのですが、どうしてわかったのか・・・。
会話からなんとなく感じたのか、イントネーションから地元の人ではないと判断したのか・・・。
ちょっと不思議に思うところでした。
小さな街といっても全員と知り合いってわけではないでしょうし。
あと、彼はなんで6年たった今、この街に再び来て彼女を探すのか。
ちょっとした思い付きだったのでしょうか。
そのへんも描かれてないので、気になってしまうところです。
女性を追いかける彼はストーカーのようです。
”イケメンだから許される” ってレヴューが散見されて、「確かに」って思いました。
一つ間違えたら変なおじさんです。
途中、ちょっとコミカルなシーンもあって、面白かったですね。
へこむ主人公は、ちょっとかわいかったです。
外は雨だし、暇すぎて死んだふりしちゃうよ!って時に見ると、よし、綺麗な女の子を見つけて後をつけてみよ!ってなるかも。