シネマの前で待ち合わせ

映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

そうきたか【映画感想】(r)adius ラディウス

DVDで鑑賞。

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 原題 Radius

 

【あらすじ】

交通事故から目を覚ました一人の男、リアム。

通りがかった車に助けを求めるが、その車は

ふらふらとして道を外れる。

リアムが車にかけよると、運転していた女性は

亡くなっていた。

急いで911コールするリアム。

対応してくれた女性に「あなたの名前は?」と聞かれて、

記憶をなくしていることに気づくリアム。

混乱して、レストランに駆け込むけれど、

そこも死体だらけ。

「どーなってるんだ?!ウィルスか?テロか?」

とさらに混乱。

そのうちに、自分に近づいた鳥や人が死んで

いくことに気づき、人に近づかないようにするが、

ある女性が訪ねてくる。

「ノォーーー!!俺に近づくなー!」と慌てるが、

その女性だけは、リアムに近づいても死なないらしい。

彼女も記憶をなくしているらしく、二人で記憶を

取り戻そうとヤンヤンするが・・・。

 

【感想】★★★★☆

まず、設定が新しくていいです。

殺すつもりがないのに周りの人間が

死んでしまうやりきれなさや辛さ。

 

ただ、自分の置かれている状況を把握するのが

ちょっと早すぎるような。

ジェーンが側にいるとその設定が無効になるというのに

気づくのも早い。

頭の回転、速すぎでしょ!とツッコみたくなりましたが、

無駄に長いよりはいいかな。

 

二人は、脳科学かなんかの研究所から逃げ出して

きたんだろうと思って観ていました。

でも、どんどん予想外の展開に。

 

原題はそのまま「Radius

半径という意味。

円の面積=πr² のrですね。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、

未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、

反転させて読んでください。

 

 

「どんでん返し」とタイトルに書きたかったけど

それもネタバレになるのでやめました。

 

リアムがシリアル・キラーだとわかったときは

ええええー( ゚Д゚) ってなりましたよ。

 

その能力がどうやって身についてしまったのかと

記憶喪失の方に気をとられ、リアムの正体については

ノーマークでいたので、マジか・・・ってなりました。

完全に監督の思うツボです。

 

しかも、二人はいい感じになりつつあったので、

リアムが姉を殺したとわかって銃を突きつける

ジェーンの「もうっ!どうしたらいいの?嘘よ、嘘。

だれか、嘘だと言ってー!」って感じの混乱が

切なかったですね。

 

記憶を失くしたリアムのいい人の表情と、シリアル・キラー

時の表情のギャップがよかったです。

さすが俳優さんだなと感心。

彼はパシフィック・リムにも出演されている俳優さんの

ようですね。

 

SFスリラーだと思って観ていた人は、ラストは丸投げな

感じなのでがっかりすると思いますが、私はけっこう楽しめました。

 

結局、この映画は性善説性悪説の話で、リアムはなんらかの

理由があってシリアル・キラーになってしまったんだと

解釈しました。

元々は、いい人だったリアムが、虐待とか信じていた人の裏切りだとか、

原因は描かれていませんが、そういった環境というか、後天的な原因

によって犯罪者になっていったんだなって。

 

記憶をなくしたリアムは、人を殺してしまったことにとてもショックを

受け、そうなることを避けようと一生懸命です。

自分がシリアル・キラーだと知ってさらに傷つき、自殺します。

その事実に耐えられなかったんでしょうね。

 

そう考察していくと、彼は、元々はいい人だったんだと思います。

サイコパスの中には先天性の人もいるらしいので、彼はそれとは

違うんだろうな・・・と。

彼がそうなってしまった過程を描くもう一作が、私の脳内で

できあがりそうです。