シネマの前で待ち合わせ

元TSUTAYAスタッフが映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

良い意味で華がない【映画感想】15時17分、パリ行き

クリントイーストウッド監督の実話を元にした作品。

filmarks試写会にて鑑賞。

f:id:fu2uki:20180310041920j:plain

 

【あらすじ】

スペンサーと幼馴染のアレク、アンソニーは3人でヨーロッパ旅行を楽しんでいた。

クラブで二日酔いでぐでんぐでんになるまではじけ、バカンスを大いに楽しむ3人。

そして、彼らはアムステルダムからパリに向かおうと列車に乗り込む。同時に

銃弾を大量に持ったテロリストも3人と同じ列車に乗り込むのだった・・・。

 

【感想】★★★☆☆

これから観に行く方にはぜひ知っておいてほしいのですが、3人の幼少期や

青春時代がかなり長く描かれます。それで3人の人となりがよくわかるのですが。

その分、事件自体の描写が少ない。それを知っていたらよかったのですが、

事件の描写がほとんどだと思って観てしまったので、途中、若干退屈してしまい

ました。

とは言っても、彼らの幼少期や軍隊に入るまではそれなりに興味深く観れて、

振り返ると納得のできるものでした。でもでも、旅行に関してはもう少し短くても

よかったんじゃないかと思います。

普通に旅行を楽しんでいたはずが、一転・・・という急に訪れる非日常を演出した

かったのだとは思いますが。

実際、テロが起こってそれを最小限の被害でおさえることができたのなら、

あのくらいの時間で解決しないと無理ですよね。

リーアム・ニーソンのトレイン・ミッション的な、長時間ハラハラドキドキなんて、

やっぱりフィクションならではなんだと思いました。

 

それは置いておくとして、スペンサーの勇気と行動力は本当にすごいですね。

銃を持った犯人に向かって突進なんて、普通に出来た事ではないです。

いくら軍で訓練をつんでいたって、そうそうできないですよ。

そこでも超エリートってわけではなく、どちらかと言うと落ちこぼれ気味だし、

武装していたわけではなく、まったくの丸腰だし。

つっこんでいった直後の出来事は、それに感服した神様がご加護を与えたような

気がして仕方ないです。

 

最後に、3人の演技はとても自然で、そこは流石イーストウッド監督。

なんの違和感もなく、リアリティだけが深まっていました。

良い意味で華がなくて。

ただ、スペンサーの体型はどうしたんだろう?

実際に太って痩せたのか、特殊メイクで太らせたのか、ちょっと気になりました。

後から知ったのですが、撃たれた人も本人が演じていたのだとか。

これもよい意味でクレイジーでいいです。