もう一息【映画感想】サマー・ヴェンデッタ
季節外れですが、気になったのでDVDで鑑賞。
【あらすじ】
1960年にフィンランドのボドム湖でキャンプをしていた若者4人のうち、3人が殺された。残る一人も事件後に発狂。犯人はまだ捕まっておらず、それを再現しようと4人の若者がボドム湖を訪れる。何事もなく過ぎていくかのように思われたが、イーダの目の前でアッテが殺されてしまい・・・。
【感想】★★★☆☆
原題はBODOM。
パッケージから想像するよりはスプラッターな場面はなく、よかったです。ホラーと
いうよりはミステリです。
キャンプに行くのは、ちょっと不良っぽいエリアスとオタクっぽいアッテ、引きこもっ
ていたイーダと親友のノーラ。
物語が進むにつれ、イーダがなぜ引きこもっていたかがわかります。そして、ある場面
からスィッチが切り替わり、展開がわからなくなりました。
でもその場面を見た時は、誰がナイフを握っているのかはわかりましたね。
実際の事件でも一人が生き残り、犯人として逮捕されたりしています。結局、証明でき
ずに釈放されているようですが。
よくわからなかったのが、ノーラの父親が自殺していたというくだりと朝食に間にあう
という、誰かと待ち合わせしているかのような二人の会話。
ノーラの父親の件は、序盤に出て来ただけでそのあとは触れられませんし、朝食の件も
そうです。
それから、季節もよくわかりません。タイトルにもサマーとあるし、夜に泳いでるので
多分夏だと思うのですが、出てくる人たちはジャンパーやセーターを着てたりするんで
すよね。携帯も出てこないので、時代設定もいまいち不明です。
アッテが殺された後、3人で逃げるのですがノーラが足をくじいて、「置いて行って。助けをよんで」と言います。こんな状況で一人で置いて行かれるのは絶対に嫌だなって思いました。
アッテの目的は事件の再現だったのですが、これといって特別なことをするでもなく、拍子抜けでした。アッテの母親が事件に関係してたりしたら彼の動機もわかってよかったのですが。
オチは、なんとなくスッキリしないですね。
イーダの事件の真相は意外で面白かったです。
悪いことすると罰が下りますよってことでしょうか。