シネマの前で待ち合わせ

元TSUTAYAスタッフが映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

地球外生命体VS人間 どっちが賢い? 【映画感想】ライフ

スペシャルシート(試写会)で鑑賞

 

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【あらすじ】

地球外生命体を探しに行った6名の宇宙飛行士。

うまく地球外生命体をキャッチして「カルバン」と名付ける。

初の地球外生命体にはしゃいでいたが、カルバンは、みるみる進化して襲ってきた!

こんな恐ろしいやつ、地球に持ち込むわけにはいかない! と、ヤンヤンする話。

 

【感想】★★★★★

まずカルバンの凶暴さと賢さがエイリアンっぽくて素敵でした。

6名のクルーたちも、宇宙飛行士だけあってかなり賢いのでその知能戦が

とても楽しかったですね。

カルバンの動きが素早く、だんだん大きく育っていくのも見どころで、

予想外の展開も本当に面白くて、ぜひ大きいスクリーンで観てほしいです。

わりと映画を見慣れているほうだと思うのですが、それでも裏切られる展開があって、

いい脚本だと思いました。

 

クルーたちのストーリーがうまい具合に描かれていて、感情移入しやすかったです。

そのため、誰かが犠牲になったときは、ついついもらい泣き。

SFホラーなのに、感動して泣くという不思議なことになっていました。

ジェイク・ギレンホールさんが、「親父が読んでくれた」と言って、

絵本を読むところは本当にいいシーンでした。

ラブシーンもなく、純粋にSFホラーになっていたのもよかったです。

 

真田広之さんも渋くていい味出していましたし、ジェイク氏の

あんな穏やかな顔を初めて見たなぁ。

 

ネズミが捕食されるシーンなど、ちょっとグロいところはありますが、

とにかく最初から最後まで、ハラドキ(ハラハラドキドキ)できます。

 

「ライフ」のタイトルについてですが、そのまま「生命」といった感じでしょうか。

個人的に「生活」のニュアンスが強いので、ちょっとピンと来ないですね。

だからと言って「地球外生命体」だとありがちだしなぁ。

もしかしたら、クルーたちの「人生」ともかけているのかもしれません。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

読むときは、反転させて読んでください。

 

ライアン・レイノルズさんが最初の被害者になるとは思わなかった。

逆に真田さんが長生きして頑張ってたなー。

バイオハザードのローラがすぐに死んじゃったので、同じようにすぐいなくなっちゃう

と思ったのですが。

ショウが睡眠ポッドに逃げ込んだ後、カルバンが巻き付いてミシミシっとさせた時点で

やられると思ったのですが、あきらめて離れて行くのは予想外でした。

 

カルバンはクリオネみたい。捕食するときが似てる。

カルバンの外見が、シンメトリーではなく、もっと変な形をしていたら★6つでした。

まるで宇宙ステーションを知り尽くしているような動きでしたが、そこは

つっこんだら楽しめないところなのでしょう。

 

キャットがわざとレバーを反対に回してるとわかったときには、ただただその使命感に

感心しました。

苦しくて苦しくてしょうがないはずなのに、自分の命を犠牲にして仲間や地球を

守ろうとする姿に感動。

美しい自己犠牲の精神です。

 

そんなキャットの犠牲をあざ笑うかのように、宇宙船に簡単に飛びついて戻ってくる

カルバン(笑)

しぶとすぎて、逆に面白かったです。

ラストは、スーパーバッドエンドで、これも予想外。

続編作る気満々な終わり方だと思いましたが、生き残ったクルーがいないので、

新たに俳優さんを見つけなければいけないから、これで終わりな気もします。

 

個人的にミランダが一番かわいそうでした。

地球に戻れると思ったのに、絶叫しながら宇宙の果てへ。

救われません・・・。

 

最後のシーンでハッチを開けた時に、「ノォーーーー!!」と叫ぶ、

意外と元気なデヴィット(笑)

脱出用ポッド内でヘルメットをカルバンに開けられた時点でやられてると思った

のですが。

 

駄文

試写会会場は、SFホラーなのに観客の年齢層が高くて不思議に思っていたのですが、

チラシに「真田広之」の名前を見つけて納得。

真田さん目当ての方が、たくさんいらっしゃっていたようです。

なので、なるべく最後の方まで残ってほしいなーと思いながら観ていました。