fu2uki’s blog

映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

ジェームズ・マカヴォイがただただすごい映画 【映画感想】スプリット

シャマラン監督の最新作。

彼の作品は大体好きなので見に行きました。

 

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【あらすじ】★★★★★

友達の誕生日パーティーに出席したケイシー。

その帰り道に、友人2人と一緒に誘拐される。

誘拐した男は解離性同一性障害の患者ケヴィン。

監禁された女子高生3人は、脱出を試みるが・・・

 

【感想】

気持ち悪さ全開でした。

精神的にもきついし、何より怖い。

どんだけハラドキ(ハラハラドキドキ)させれば気がすむの?!といった感じでした。

心臓に悪いです、この映画。

特に女性は気を付けてください。

あまりオススメできません。

 

今回、シャマラン監督はがっつり出てきましたね。

前作のヴィジットでは、どこに出てきたかわからなかったのですが、今回は

わかりやすかったです。

撮り方がさすがで、ケヴィンが何度か降りる階段のシーンが印象に残っています。

 

ケイシーの過去やケヴィンの過去、精神科医のシーンなどが織り交ぜられて

進んでいき、解離性同一性障害がどのようなものかがよくわかります。

そして、ケヴィン役の人の変わりっぷりがすごい。

パトリシアと言う修道女から9歳の子供、潔癖症の男性まで見事に

演じ分けていました。

途中何度か、「これは映画だ。フィクションだ」と思わざるをえない描写があり、

痛々しかった・・・。

精神科医のおばあちゃんがまたいい味だしていて、頭がよくてかっこよかったです。

 

そして、作中で話される解離性同一性障害の症例は実在するもののようで

びっくりしました。

例えば、二つの人格が同時に現れ、右手と左手で違う筆跡で違う内容を同時に

書く女の子の話や盲目の人なのに他の人格では目が見えている話など、信じられない

話が飛び出してきます。

人間の脳の不思議さがわかる映画でもあります。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

読むときは、反転させて読んでください。

 

ケイシーだけでも助かってよかったです。

精神科医のおばあちゃんが殺される場面は本当に辛かった。

そして、「おばあちゃん、とりあえずそのカツカツ音が響くヒール脱ごうか」って、

心の中でつっこみました。

ハンカチを仕込んだところ、よくケヴィンにばれなかったですね。

彼も相当頭がいいと思うのですが。

最終決戦では、ケイシー、もっとケヴィンって呼んで!叫んで!って思いましたね。

ケイシーの過去も本当に辛くて・・・。

でも、そのおかげで助かった彼女は何を思うのでしょうか。

 

ビーストは、ピュアと言う言葉を使っていたと思います。

彼女はそれによって少し救われたのではないかと思いました。

パトカーの中で動こうとしないケイシーを見て、これから叔父さんと戦ってほしいと

思いました。

 

ビーストの動きは、獣と言うよりバイオハザードのそれですね。

人間の姿形をしてるので、逆に気持ち悪い。

電球を一つ一つ割って近づいてくるときが、最高に怖かったです。

虐待と言うものが、どれだけ人を傷つけるかを再認識させられました。

結局は、ケヴィンも被害者なのですよね。

後半、ケヴィンの人格が出てきたときに、演じたジェームズ・マカヴォイ氏の

演技力は本当にすごいと思いました。

あのフラットな感じ。

 

彼らの方が普通の人よりも優れているという考え方は、とても危険ですが、

そこだけを抜き出してみればそうなのでしょう。

一人でできることが普通の人よりも多いわけですから。

 

この下はさらに別の映画のネタバレになりますのでご注意ください。

 

 

見ているうちに「アイデンティティー」と言う映画を思い出しました。

あれもよくできた映画で、いわゆる多重人格者の話です。

どうしてあんなにも多くの人格が作られていくのか、とても興味がわきました。

ケヴィンを守るだけなら、一人か二人で十分なはずなのに。

取り繕っているうちに増えてしまうのでしょうか。

24人のビリーミリガンを読みたくなりました。

 

監禁されていた場所が動物園の地下だったことも意味深です。

もしかしたら、シャマラン監督は動物園を動物虐待施設だと考えているのかも

しれません。