シネマの前で待ち合わせ

元TSUTAYAスタッフが映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

久しぶりディズニー 【映画感想】美女と野獣

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映画の日だし、映画に行こう」と友達を誘ったら、提案されたこの作品。

自分では選ばない作品でしたが、もーーう、むちゃくちゃ良かった!

ありがとう、友達!

 

【あらすじ】★★★★★★

他者をいたわる心をなくしてしまった王子が、ある日、魔女の呪いによって

恐ろしい獣の姿に変えられてしまう。

彼に仕えていた、お城の人たちもカップや燭台に・・・。

魔女が残したバラの花びらがすべて落ちる前に、獣となった王子を

愛し愛される者が現れなければ、永遠に呪いはとけない。

そんな呪いをかけられた城に現れた、ベルの父親

森の中でオオカミに襲われ、獣の城を訪れたが、しゃべるカップに

度肝を抜かれて逃げ出そうとする。

その途中にベルとの約束だからと、庭にあるバラを切ってしまう。

それに怒った野獣に囚われ、城の牢獄に。

父を助けようと城を訪れるベル。

彼女は変わり者だが、村で一番美しかった。

呪いをかけられた城であきらめかけていた住人たちは、

彼女に奇跡を望むが・・・

 

【感想】

オープニングから素晴らしいです。

歌や踊りが入るタイミングが完璧で、ミュージカルの不自然さがなく、

すんなり入れました。

最初は、ディズニーらしさが満載だなぁ・・・

くらいの感じで観ていたのですが、その後の展開に

グイグイ引き込まれました。

美女と野獣の話をほとんど知らなかったのもよかったですね。

(もう女子って年齢ではないので当たり前ですが、女子力低いのです。

映画を好きになったきっかけもダイ・ハード3だし、ちゃんと

女子だったころに観ていた映画もSFやアクションが多かったような気が

するので、女子素質がないのだと思われます)

 

光の使い方も素敵で、父親とベルのシーンは、レンブラントの絵のようでした。

綺麗な映像にうっとりしたり、字幕を読んだり声を聴いたり、頭の中がちょっと

忙しくなるくらい。

でも、エマの歌声を聞けるので字幕のほうがオススメです。

フランスが舞台のようで、ボンジュールやシルブプレなど、フランス語がたまに

飛び出してくるので、それを聞くのも楽しかったです。

 

野獣のビジュアルもすごいです。

ちゃんと野獣なのに、表情はよくわかる。

ガストンと言う、ベルに想いをよせる悪役が出てくるのですが、

わかりやすく悪役でこれも、素晴らしかったです。

そこまでゲスいことをしてくれると、憎しみやすくていい。

 

普段、ミステリをよく観たり読んだりしているので、無駄に

「ル・フウは、実は人間じゃないのでは・・・?」

なんて疑ったりしていました。

鏡に映らないんじゃないか と思ったんですよね。

完全にお門違いで、思いっきり映っていました。

 

そして、特筆しないといけないのが、エマ・ワトソンの超美麗なドレス姿と

かわいい笑顔と歌声です。

これだけで、2000円以上の価値がありますね。

赤ずきんもかわいいし、田舎娘の恰好も似合っていました。

野獣とのダンスシーンは必見です。

彼女は写真より、動いているほうが何倍もかわいいです。

 

音響の良い映画館で観たのも、正解でした。

音が身体にズンズン響いて、臨場感たっぷりでした。

ルミエール(燭台)をはじめとする、食器やタンスや時計の動きも細かくて、

CGって本当にすごいと感心するばかり。

 

野獣の切ない想いやベルと父親がお互いを想いあう姿に、

目から液体が流れるのを止められませんでした。

泣くつもりがない映画に限って、ボロボロになるんですよね。

 

幕が下りた瞬間、拍手しそうになる自分がいました。

ウォルト・ディズニーを天国から引きずり降ろして、グラッツェーー!!!と

言いながら握手したかったです。

今すぐ映画館に走って~!ってくらい良い映画でした。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

読むときは、反転させて読んでください。

真冬の景色の中、ベルがドレス姿で駆け出していくシーンがあるのですが、

「それじゃ、寒いでしょ!」と心の中でつっこんでしまいました。

ベルが本が好きなのも感情移入しやすかったな。

すごい数の蔵書を前にして、「君にあげるよ」なんて言われたら、私も

クラクラしちゃいそう。

王子が傲慢な性格になったのにも理由がちゃんとあったのがよかった。

クリミナルマインドを観ていても感じることなのですが、本当に根っからの悪人って

そんなにたくさんいないんじゃないかと思います。

後ろから狙い撃ちするガストンは、本当にクズでしたが(笑)

 

 


『美女と野獣』日本版予告編

 

駄文

元のタイトルがBeauty & the Beast なのは、とても英語らしいですね。

英語は、as busy as a bee (ハチのように忙しい)のように頭で韻を踏むらしく、有名な例で言うと intel inside (インテルはいってる)です。

日本語は、「インテルはいってる」 のように後ろで韻を踏むのが好まれますので、

「美女と獣」ではなく、「美女と野獣」なのでしょう。

「じょ」と「じゅう」では、韻を踏んでるとはいいきれないので、深読みしすぎかな?

 (「世界一わかりやすい英文法の授業」より)