雨降って地固まる 【映画感想】パッセンジャー
SF大作なので、映画館で観てきました。
【あらすじ】★★★★☆
5000人を乗せた、移住用宇宙船アヴァロン号。
乗客は、冬眠装置の中で120年を過ごし、移住先の星に着く少し前に目覚める予定だったが、装置の故障により、一人の男 ジムが目覚めてしまう。
このままでは、宇宙船の中で年老いて死んでしまうため、どうにか冬眠しなおそうと
したり、助けを求めたりとヤンヤンするが、どれもうまくいかず・・・。
宇宙船のクルーもみんな冬眠状態だし、ジムは一般の乗客のため、入れるエリアは限られてるし、一体どうしたらいいのー!
【感想】
意外とハラドキ(ハラハラドキドキ)できました。アヴァロン号の造形も素敵だったし、それが宇宙空間を進んで行くシーンは、ちょっと感動しました。
やっぱりSFは映画館で観るのが一番ですね。
展開は予想通りなのですが、細かいところが、私の認識と違っていて、(詳しくは、ネタバレの感想で)逆にそれが良いアクセントとなっていました。
SFラブストーリー??って思っていましたが、確かにラブストーリー要素もたっぷりで、上手く融合していました。
バーのシーンでは「シャイニング」を、後半では、「アルマゲドン」を思い出しました。
ちなみに、「パッセンジャーズ」と言う映画もありますが、これはアン・ハサウェイ主演のまったく別の映画です。こっちもなかなか面白かったと思う。
主人公のクリス・プラットは、「ジュラシック・ワールド」の主演をされていた俳優さんで、ヒロインのジェニファー・ローレンスは、「ハンガーゲーム」の主演の女優さんなのですが、観ている間は、全然気づかないでいました・・・。
ジュラシック・ワールドもハンガーゲームもちゃんと観ていたはずなのに。
特に、ジェニファー・ローレンスは、イメージが全然違いました。少女からすっかり大人の女性になったってことなのでしょう。
この映画の中では、ナチュラルメイクのシーンも、ばっちりメイクのシーンもあったのですが、私はナチュラルメイクのジェニファーのほうが好きです。
ナチュラル フルメイク
宇宙船の中だけで話が進むので、登場人物が少ないのですが、二人の演技は素晴らしかったです。特に、ジムは一人のシーンが多かったので、よりそう思いました、
眉毛の動かし方が、さすがだなって思ったシーンがあります。あちらの俳優さんは、日本人より、3割増しで眉毛動きますよね。
この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。
読むときは、反転させて読んでください。
オーロラが起きてしまうのも、事故だと思っていたのですが、ジムが起こしたんですね。でも、これから死ぬまで孤独と戦い続けなければいけない状況ってかなりきつい。私が彼の立場でも起こしてしまうと思う。
バーテンから、ジムがオーロラを起こしたことがそのうちばれるんだろうなって、
思っていたら、その通りでした。
それに、看板長のガスが起きてきたのにもびっくりしました。まさか三人目が目覚めるとは思いませんでした。完全に、その後のストーリーを動かすために出てきた感じですよね。
5000人もの乗客がいるのに、医療装置がひとつしかなかったり、ジムが技術者だったり、隕石で破損してしまう宇宙船が、太陽のような恒星のすぐ近くを通ったりしても大丈夫だったり、いろいろと都合がいいなぁと思いました。
でも、宇宙船が自らの故障を察知して、直してほしくて、技術者のジムを選び、わざと起こした・・・と考えるとちょっと面白いかと思ったのですが、ちょっと無理があるかな。
ジムのしたことがオーロラにばれてから、二人の関係は絶望的な感じでしたが、協力して宇宙船を直すことで、関係も修復できましたね。
お後がよろしいようで(?)
2作続けて【映画感想】ザ・ボーイ ~人形少年の館~
ザ・ボーイ ~人形少年の館~
【あらすじ】★★★★☆
アメリカからイギリスにやってきたグレタは、大きな館に住む老夫婦にやとわれて、
彼らの子供の子守りをすることとなった。館を訪れたグレタは、彼らの息子である
ブラームスを紹介してもらうが、その子はどう見ても人形。からかわれているのか
と思い、笑ってしまうが、老夫婦は本気で人形を息子のように扱い、世話をしている。
二人は、グレタに10のルールを教え、旅行にでかけて行く。
ただの人形だと思い、グレタは適当にその人形を座らせておくが・・・。
【感想】
主演の女優さんは、ウォーキング・デッドのマギー役の方ですね。
(海外ドラマが好きな人にはおなじみの作品ですね。とても面白いので、私も
大好きです)
泥だらけで無造作な髪型でも綺麗な女優さんですが、綺麗にしていると
わかりやすく綺麗です。
途中でピンクのドレスが出てきたので、それを着たシーンが楽しみだったのですが、
ブラームスのせいで、彼女がそれを着ることはありません・・・。
おのれブラームス!
グレタのパートナーとして登場するのが、館に日用品の配達をしているマルコム。
かっこよくて、ユニークなお兄さんです。
肝心のストーリーですが、最初からホラーな雰囲気がたっぷりで、大きな洋館が
いかにもヨーロッパな感じを出しています。
人形も、いつの間にかこっちを向いてたり、寝かせていたはずが起き上がっていたり
して嫌な気配を出し始めるのですが、特にその表情が生きているようで、
ぞっとしました。
目を離すと動いてるってとこが、日本のホラーみたいで良い演出だと思いました。
じわじわ怖いというか。
下手するとチャイルド・プレイのチャッキーみたいになっちゃうもんね。
彼がどうして動くのか、なぜ夫婦は旅に出たのか、結末はどうなるのかなど、あれこれ考えられて面白かったです。
この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。
読むときは、反転させて読んでください。
彼が鏡の奥から、「ハーイ、ボク、ブラームス!」と言わんばかりに出てきたときは、
かなりびっくりして、目を丸くしてしまいました。
結末をあれこれと考えていたのですが、それは思いつかなかったなぁ。
一時は、マルコムが、昔遊びに来ていた少女を殺したんだと思っていましたが、
彼は、最後までただただかっこいい兄ちゃんでしたね。
はっきりと説明されるわけではないですが、大人になったブラームスの登場により、
8歳の誕生日に、彼が少女を殺してしまい、それを隠すために夫妻が火事を起こし、
死んだことにして、隠し部屋で育てていたことがわかります。
奥さんがルールを教えるときに、「大きな音で音楽をかけて」とか「朗読は、
はっきりと発音して」って言っていた意味も最後になってわかります。
冷蔵庫に入れた残り物は、彼が後で食べていたんでしょうね。
観ているときは、彼の登場にびっくりするあまり、そんな伏線の回収にも気づかなかったけれど、振り返ってみると、納得します。
最後まで悪霊とか幽霊などの心霊現象で怖がりたかった人には、不評なようです。
でも、私には、思いがけない展開がミステリーのようでとても面白かったです。
ジャケットをよく見るとネタバレしているんですよね。
右側の目のあたりは、大人になって仮面をかぶったブラームスくんです。
書いていて気づいたけど、ソムニアもこれも、子供を亡くした夫婦の話で
ちょっと変わったホラーでした。
怖がりさんでも大丈夫 【映画感想】ソムニア ~悪夢の少年~
ソムニア ー悪夢の少年ー
【あらすじ】★★★★☆
事故で子供を亡くしたジェシーとマークは、8歳の少年コーディを養子に迎える。
彼は、コーラやカフェインを飲んで夜になっても眠ろうとせず、蝶の図鑑を
眺めて過ごしていた。しかし、眠気に耐え切れずにコーディが眠りにつくと
リビングに大量の綺麗な蝶たちが出現。コーディがショーンの写真を見た晩は、
死んだはずのショーンが二人の目の前に現れる。コーディの夢は現実になるのだった。
それに気づいたジェシーは、ショーンに会いたいばかりにショーンを眠らせようとするが・・・。
【感想】
ホラーですが、そんなに怖くないので、ホラー初心者でも大丈夫。多分。
わっと脅かすシーンもあるけど、タイミングはわかりやすい。
何より、コーディがかわいい。
「ルーム」に出てた子らしいんだけど、眠そうな仕草も可愛らしい。
彼を目当てに「ルーム」を観たくなりました。
かわいくて、賢そうな感じなんですよね。
原題は「before I wake」(僕が起きる前に)なのですが、起きる前に解決してねって
ことなのかな?
いまいちピンとこない。
「I can't sleep」ならわかる。
そのまますぎるか。
ストーリーのほうは、途中、テンポが悪いなと感じるのですが、
謎解きもあって、面白かったです。
コーディを使ってショーンに会おうとする母親に対して厳しい意見が多いけれど、
そうしてしまう気持ちもわからなくはない。
もちろん、利用されてしまうコーディもかわいそうなのだけど。
でも、「大きくなるまで育てるんだ!」と、施設に連れていかれたコーディを
迎えにいくショーンは偉いですし、彼の悪夢の原因を調べたりと、母は強しです。
見終わった後、こんなゴージャスな家をジェシーだけで維持していけるの
だろうか・・・。と余計な心配をしてしまいました。
途中までファンタジーなので、ちょっとホラーにも挑戦してみようって
方にはちょうどいい作品です。
ガンガンガンガンガンガン来ます
バイオハザード ザ・ファイナル
今年一作目。
お正月に観に行ってきました。
【あらすじ】★★★★★
アリスVSアンブレラ社 最終決戦。
【感想】
いやー、面白かった。
映画館に観に行ってよかった。
もう最初から、ガンガン来るの。
始まって1分くらいから(個人的な体感で効果には個人差があります)ガンガン来る。
ちょっと休ませてよってくらい。
最初のほうに竜みたいなクリーチャーが出てくるんだけど、それが一番
かっこよかった。
その後もガンガンガンガン来る。
ミラ・ジョヴォヴィッチは相変わらずキレイだし、相変わらず強い。
目が大きくなった気がして若返ったような感じでした。
前作のラストはどんな感じだっけ?よく覚えてないけど、大丈夫かなって
心配していましたが、その必要は全くありませんでした。
1作目だけ見ておけばオッケー、テヘペロです。
ローラも出てきました。
意外と荒廃した世界が似合っていました。
もうちょっと長く出てほしかったかな。
とにかく、お正月映画としては最高でした。
美しくて切ない
ヒトラーの忘れ物
スペシャルシート(試写会)で観てきました。
当選者だけしか入れない、つまり同伴者を連れて行けないめずらしい試写会でした。
試写会に一人で行くのは初めて。
ネズミ講とか始まったらどうしようなんて考えました(←小心者)が、杞憂でした。
会場も50人ほどしか入れない小さな試写室。
よく当たったなぁ。
【あらすじ】★★★★☆
第二次世界大戦が終わった直後、デンマークの海岸に埋められた地雷を撤去するためにドイツ人の少年兵たちが動員される。
少年たちを指揮する軍曹は、彼らと過ごすうちに、自分のしていることに
疑問を感じ、揺らぎ始める・・・。
【感想】
美しい海辺に無数の地雷。
撤去を命じられる少年たち。
彼らに対する軍曹の表情がだんだん柔らかくなっていくのが印象的。
軍曹が笑うシーンが良かった。
そして、束の間の休日。
みんなでサッカー。
ここだけ見れば素敵なシーン。
景色もみんなの笑顔も綺麗なのに、そのあとに待ち受けるものは残酷。
序盤から、地雷がタイミングを外して爆発するのでびっくりした。
観てる人たちの多くがビクッてなってたと思う。
タイミングをつかんだときにはもう終盤。
この監督、ホラー映画撮ったらすごくうまく作りそう。
ぜひ撮ってほしい。
余談ですが、少年兵の中に、岡田准一くんに似てる子がいて、
彼は、外人顔なんだと気づきました。
全体的に、いろいろな意味で切ない感じだった。
最後はサラッと終わった。
でも、いい終わり方だった。
最近、こういう終わり方の映画が多いように思う。
タイトルは、不評みたいだけど、そんなに悪くないんじゃないかと思う。
原題は、Land of Mine/Under Sandet
戦争映画は苦手だけど、この映画のおかげでちょっと見方が変わりました。