シネマの前で待ち合わせ

元TSUTAYAスタッフが映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

兄ちゃんがんばれ!【映画感想】NOPE

アマプラにて。

映画『NOPE/ノープ』予告編 - YouTube

 

【あらすじ】

牧場を経営する一家の父親が謎の落下物により急死。O・Jは同じタイミングで不審な飛行物体を目撃する。あとを継いだO・Jだが、父親の死を受け入れられずにいた。コミュ障気味のO・Jは父のように仕事ができず、経営難に苦しむ。そんなときに牧場の上空にUFOが再び現れる。妹のエメラルドは、UFOの動画を撮って一獲千金を狙うチャンスだと言い出す。あまり乗り気にならないO・Jだが、一緒にUFO動画を撮ろうとヤンヤンする話。

 

【感想】★★★☆☆

「US」が面白かったジョーダン・ピール監督に期待しすぎてしまったのか、いまいちだった。ヤンヤンし始めるまでが長い。いろんなことや物が社会批判につながるみたいなんだけど、そういうのに疎すぎる私は見ててもピンとこなかった。ただ、妹を助けようと必死になるO・Jはかっこよかったし、ヤンヤンし始めてからはそこそこ楽しめた。O・Jは、序盤で仕事が上手くできず、落ち込んでいるので、兄ちゃんの成長映画として見ても面白いかも。

 

ウォーキング・デッドのグレンで有名なスティーヴン・ユアンも出てます。「グレン、久しぶり・・・」って感慨にふけってしまいました。それから「妻役の人がマギーだったらいいのに」って思いました。あの二人にはパラレルワールドで幸せに暮らしててほしい・・・。

 

見たらいけないUFOはエヴァンゲリオンも参考にされているらしく、見終わった後に知って、すごく納得。確かに使徒っぽさ全開だわ。そして「逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ!」→「見たらダメだ!見たらダメだ!見たらダメだ!」ってこと? それにしてもエヴァってすごいよね。30年ちかく人気が衰えずに存在してる。最近は舞台化までしちゃって。このブームには乗っかることができて良かったと思う。

 

UFOの造形は素敵なので、映画館で見たほうが迫力があってよかったかも。広い農場の上空っていう舞台もいいと思う。1mmも動かない雲があるって設定もナイス。

 

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

エイリアンの飛行船と思いきや、生物ってところは面白かった。あの穴は目ではなくて、口だよね。マンタに似てるかも。そして、最終形態の面白いこと。あの造形は美しくて怖くていい。あの大きさも。形が変わるのも使徒っぽいね。オープニングは奴の内側だったんだと途中で気づく。オープニングは「US」と似た感じだった。

 

ホルストはカメラマンによくいる人の典型。この人わりとイケオジなのに違う方向にイッちゃってる。喰われちゃったら映像も残らんだろうに。執念でGジャンを撮ったエメラルドはすごい。序盤で子供たちが井戸に見立てたカメラで写真を撮るときに「あ、ごめん、入っちゃった」とエメラルドが言うけど、このための伏線だったんだね。終盤、彼女の頭の回転が速い行動が気持ちよかった。バイクシーンで急ブレーキで止まるシーンもかっこいい。あの立ち入り禁止のテープを体に巻き付けて、旗に見立てて撃退するのかと思ってたら違った。

 

何が一番怖かったって言ったらチンパンジーのコーディだよね。UFOのGジャンなんて全然怖くない。蛇足というか、サブストーリー的なジュープのトラウマだけど、これが一番怖い。グロいところは見えないようになってたけど、コーディがジュープに気づいて目があった時の恐怖と言ったら・・・・。想像を絶します。コーディが女の子(?)を惨殺してる途中で男性が入ってきて、ドアが閉まったときに「今!今逃げて、ジュープ!」と思ったけど、あんな状態だったら怖くて動けないよね。そして、子役の子がまたスティーヴン・ユアンによく似てる。目元がそっくり。おびえる演技も上手かったと思う。

 

ジュープの子供たちが牧場に入り込んでドッキリを仕掛けるシーンもなかなか怖かった。暗くてよく見えないから、「いるの?いないの?」って感じのチラリズムで。それから、家の上にGジャンが来るときかな。空から血が降ってくるなんてホラー過ぎる。そのあとの家の状態も血まみれのゴースト・ハウスって感じでよかった。

 

O・Jが囮になって妹を助けようとするところは本当にかっこよかった。ヤンヤンする前は罵りあってたけど、家族愛を感じましたね。「親父だけでなく、妹まで殺されてたまるか!」って思ったのかな。お互いに囮になろうとする姿に泣けます。最後にやってくるO・Jもかっこいい。そういえば、「エイリアンVSカウボーイ」って映画があったよね。そんなの負け戦じゃない?と思って見てないけど、意外といい勝負なのかも。

 

もうちょっとコンパクトにまとめてくれたらよかったかな。

 

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マイナーだけど見てほしい!おすすめ映画!ホラー11選

今まで見てきた映画の中で、マイナーだけど面白かった作品を紹介しています。

基本的に評価は甘めですが、☆×4以上を目安に選びました。世間的には☆×3以上だと考えてもらえるとピッタリかと。

「まだまだ浅いな!他にもマイナーだけどおもしろいのあるよ!」というご感想を持った方はぜひぜひコメントで教えてください。

 

1. トライアングル
2009年製作/99分/PG12/イギリス・オーストラリア合作
原題:Triangle
配給:クロックワークス

【あらすじ】映画.comより引用

ヨットセーリング中に嵐に襲われたジェスらは、目の前に現れた大型客船に命からがら乗り込み難を逃れる。しかし、船内には人がいた形跡があるものの誰もおらず、探索していると覆面をした人物が現れ次々と命を奪われていく。1人生き残り甲板に逃げ出したジェスは、信じられないものを目にする・・・。

 

めちゃくちゃおもしろくて、好きなホラー1位なんだけど、なぜかブログ書いてない。一番好きなものほど書いてないのはなぜだろう。予想していた展開はすぐに来てしまって、そのあとどうなるか全然読めなくて「え?え?この後どうなるの?」の連続で没頭して見てしまった。主人公は体操選手か?ってくらい運動神経がいいのも素敵。予備知識がないほうが楽しめるので、上のあらすじも少し削りました。わけわからなくなりながら見てください。

 

2.ホール・イン・ザ・グラウンド
2019年製作/90分/G/アイルランド・ベルギー
フィンランド合作
原題:The Hole in the Ground
配給:プレシディオ

 

【あらすじ】

夫と別れ、シングルマザーのサラは、幼い息子のクリスとアイルランドの田舎町に越してくる。生活を始め、クリスが「パパも来ると言ったのに来ない!」と言い争いになり、森へ駆けるクリス。心配したサラは、クリスを追いかけ森の中へ。するとそこには、巨大な穴が。その景色に圧倒されていると、クリスが帰ってくる。ほっとしたサラは、クリスと家に戻り暮らしていきますが、息子の様子がおかしいことに気づき始め・・・。

 

雰囲気がよくて、じわじわ怖い感じ。これは、息子ではないと母親だから気づく違和感の描写が丁寧。地面に空いた穴が圧倒されるくらい大きくて良い。最後の終わり方が印象的でよかった。「うんうん、そうなっちゃうよね」って感じで。

 

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3.サイレンス
2016年製作/82分/アメリ
原題:Hush

【あらすじ】

わたし、サラ。10代のときにかかった病気のせいで、耳が聞こえないし、話せないの。一人で小説を書きながら、林の中にある家で暮らしているけど、友人とその恋人が近くに住んでるし、飼い猫のビッチもいるし、寂しくないわ。さて、今日も小説を書かなくっちゃ。

ってな感じのところに、クロスボウとナイフを持った快楽殺人鬼がやってきて、友人を殺し、さらにサラを標的にするが、「わたし、殺される気なんてサラサラなくってよ!」って話。

 

これもおもしろかったんだけど、あんまり評価が高くない。なんでだろう。耳が聞こえないってハンデがあるのに、賢さをフル活用して犯人と対峙するサラをめちゃめちゃ応援しちゃうし、ハラハラドキドキはとまらない。ゾクッとする演出も光るし、もっと評価されてもいいと思うんだけどな。

 

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4.エビデンス
2013年製作/94分/PG12/アメリ
原題:Evidence
配給:東京テアトル、プレシディオ

 

【あらすじ】

ベガス行きのバスが砂漠地帯で事故って、さぁ大変!乗っていたのは、女優の卵のリアン、その彼氏のタイラー、映画監督の卵でカメラマンのレイチェル、ロシアンダンサー、怪しげなおばちゃん、運転手のベン、手品が上手い家出少年の8人。

徒歩でトラックステーションにたどり着いたはいいけれど、そこにバーナーを持ったシリアルキラーが、どこからともなくやってきて、さらに倍率ドン! で超大変!なんとか奴から逃げなきゃ!警察に電話!とヤンヤンする様子が写っている映像を刑事たちが必死で観て、犯人探しをする話。

 

これは、同じタイトルの違うホラー映画があるので気をつけてください。私はマンマと間違えました。でも、間違えてレンタルした方もそこそこ面白かったので良かったです。ヤンヤンするまでがちょっと長いけど、そこが過ぎたら面白い。上手にだましてくれます。

 

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5.ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談
2017年製作/98分/PG12/イギリス
原題:Ghost Stories
配給:トランスフォーマー

 

【あらすじ】

心理学者のフィリップ・グッドマン教授は、エセ霊能力者の嘘を暴くというテレビ番組の制作をしていた。ある日、憧れのキャメロン博士からテープが送られてきて、それを聞いたグッドマンは、長いこと失踪中とされていた彼のもとを訪ねる。そこで、グッドマンは、キャメロンからトリックが見破れない現象が3つあるから調査をしてほしいと依頼を受け、調査を開始する。グッドマンは、病院の夜間警備員、大学受験に失敗した青年、妻の出産を迎えた名士、それぞれに話を聞きに行く。

 

あまり期待しないで見たけど、全体の構成がすごい。レンタルしてよかったとしみじみ思いました。準新作になっても回転率がよくて気になってたんですよね。もともと舞台なので、それっぽい演出も楽しい。伏線回収もきちんとしてくれるのですっきりします。

 

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6.ワナオトコ
2009年製作/89分/アメリ
原題:The Collector

 

【あらすじ】

内装業者のアーキンは元金庫破り。時間をかけて、宝石仲介人である雇い主の家の金庫の場所を突き止め、その家族が旅行に行ったスキに、大きな宝石を盗み出そうとしていた。今夜、宝石を手に入れてお金に換えないと、奥さんのもとに借金取りが来て、大変なことに。余裕で忍び込んだアーキンは、金庫のダイヤルをカチカチするが、なぜか人の気配が・・・。いったんはあきらめかけるが、切羽詰まってるので引き返して再びカチカチ・・・。でもやっぱり誰かいる!

実は、家中にあらゆる罠をしかけてその家族を惨殺するド変態な匠氏も、お仕事の真っ最中。やばい状況に気づいたアーキンは、逃げ出そうとするが、ドアには鍵が、窓には板が打ち付けられいて、逃げられない。さあどうする?どうなる?なお話。

 

スプラッターなので苦手なんですが、どうしても気になって見てみました。スプラッターなシーンは見ていて痛かったけど、面白かったです。「パーフェクト・トラップ」という2作目もあるんだけど、私は1作目が好き。

 

 

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7.ジェーン・ドウの解剖
2016年製作/86分/R15+/イギリス
原題:The Autopsy of Jane Doe
配給:松竹メディア事業部

【あらすじ】

バージニア州の田舎町のある家で、身元不明の遺体が発見された。親子で検視官をしているトミーとオースティンのもとに運ばれたその遺体は一切の外傷がないにも関わらず、両方の手首と足首の骨が砕かれ、舌や歯は抜かれ、肺は内側から真っ黒に焼け焦げていた。外は嵐。解剖を進めていくたびに不可解なことが起こり始める。

 

ありきたりな脅かし方はいっさいしないけど、ちゃんと怖くてゾッとします。どちらかと言うとジャパニーズホラー的な感じ。ラストのラストまでいい演出で、見ていてすごく楽しかった。

 

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8.エルサレム
2015年製作/95分/イスラエル
原題:Jeruzalem
配給:「エルサレム」上映委員会

【あらすじ】

“地獄の入口は海、砂漠、エルサレムにある” エルサレムでの悪魔祓いの様子が映し出される。そして、それから十数年ほど経ったある日。ケビンに誘われ、エルサレムに来たお嬢様二人組。サラとレイチェル。最初は、素敵な男性とも出会い、海外旅行をそれなりに楽しんでいた二人だが・・・。

 

POVスリラー。B級すぎて先が全然読めない。それがB級の醍醐味だと思います。よく内容は覚えてないんですが、レビューを読むと感動したようです。サラとレイチェル、どちらかの兄弟がでてきたような・・・?カメラワークがいい感じだったのは覚えてます。エルサレムとエロイムエッサイムって語感が似てるよね。キリスト教つながりでなにか関係あるのかな。

 

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9.ザ・ボーイ ~人形少年の館~
2016年製作/97分/アメリ
原題:The Boy
配給:プレシディオ

 

【あらすじ】

アメリカからイギリスにやってきたグレタは、大きな館に住む老夫婦にやとわれて、彼らの子供の子守りをすることとなった。館を訪れたグレタは、彼らの息子であるブラームスを紹介してもらうが、その子はどう見ても人形。からかわれているのかと思い、笑ってしまうが、老夫婦は本気で人形を息子のように扱い、世話をしている。二人は、グレタに10のルールを教え、旅行にでかけて行く。ただの人形だと思い、グレタは適当にその人形を座らせておくが・・・。

 

期待はずれで点数が低くなってしまっていると思うんですが、私はめちゃくちゃ面白かった。展開が全然読めない上に「ええええええ!?」ってなりました。どんな種類のホラーを期待してるかで評価が大きく変わりそう。寛大な心をもってご鑑賞ください。続編も出ているみたいで、それも見たい。

 

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10.  ソムニア ~悪夢の少年~
2016年製作/97分/アメリ
原題:Before I Wake

【あらすじ】
事故で子供を亡くしたジェシーとマークは、8歳の少年コーディを養子に迎える。彼は、コーラやカフェインを飲んで夜になっても眠ろうとせず、蝶の図鑑を眺めて過ごしていた。しかし、眠気に耐え切れずにコーディが眠りにつくとリビングに大量の綺麗な蝶たちが出現。コーディがショーンの写真を見た晩は、死んだはずのショーンが二人の目の前に現れる。コーディの夢は現実になるのだった。それに気づいたジェシーは、ショーンに会いたいばかりにショーンを眠らせようとするが・・・。

 

あまり怖くないし、雰囲気も最初はファンタジーっぽいのでホラー初心者にオススメ。コーディ役のジェイコブ・トレンブレイがめちゃかわいい。蝶がたくさん出てくるシーンがとても綺麗だった。

 

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11. ロブスター
2015年製作/118分/R15+/アイルランド・イギリス・ギリシャ
・フランス・オランダ・アメリカ合作
原題:The Lobster
配給:ファインフィルムズ

【あらすじ】

独り身になってしまったデヴィッドは、パートナーを見つけるためのホテルに送られる。45日の間にパートナーを見つけなければ動物にされてしまう。婚活 in テラスハウスのような生活。しかし、そこは静かな狂気に満ちていた。耐え切れずに逃げ出したデヴィッドは、独身者たちが潜む森へ向かう。しかし、そこでデヴィッドは恋に落ちてしまう。独身者たちの間では恋愛は禁じられている。デヴィッドの選択は・・・?

 

これはラブストーリーかホラーかとても迷ったんですが、今の印象はホラーよりかなと。だって、パートナーを見つけないと動物にされちゃう近未来なんて怖すぎる。結末もホラーだと思う。ホテルの中の廊下しか写ってないシーンが数秒あるんだけど、その時のシャイニングみたいな感じがすごく記憶に残ってるし。ただの誰もいない廊下なんだけど、なんかとっても怖いのよ・・・。

 

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ミステリーなのに泣ける【映画感想】ザリガニの鳴くところ

アマプラで鑑賞。

【あらすじ】

裕福な家庭の青年、チェイスの死体が湿地のやぐらの下で見つかる。容疑者として捕まえられたのは、湿地の近くに独りで住むカイヤ。彼女はチェイスと親密な関係にあり、街に馴染まない彼女を蔑み、敬遠してきた街の人たちはカイヤを犯人だと決めつけるが...

 

【感想】★★★★☆

「ザリガニが鳴くところまで逃げなさい」とは、主人公の母の言葉だけれど、どういう意味だろうと考えた。そもそもザリガニって鳴かないような気がする。だから「この世にないところまで逃げなさい」ってことかと。実際は、大自然そのものを指してるんだろうと思う。

主人公のカイヤが綺麗。これ大事。アン・ハサウェイの若い頃に似てる気がする。小さい頃も若い頃もかわいい。よく似た顔立ちの子を見つけるなぁと感心する。ミステリというより、ラブストーリーとかヒューマンといった印象が強い。カイヤの他に容疑者が出てこないので、あれこれ推理もできない。

最初に母が家から去り、次は姉たち、そして兄、最後に家族が去った元凶の父までもがカイヤの元を去るんだけど、それでも湿地を離れずたくましく生きるカイヤはすごい。私なら兄が去る時に「連れてって」って言っちゃう。なんでそうしなかったんだろう?湿地を離れるのが嫌だったのかな。

謎解きを楽しむというより、彼女の人生をたどっていく感じ。湿地の景色もきれいだし、何より彼女が描く絵がきれい。

雑貨屋の夫婦がいい人たち過ぎて、ちょこちょこ涙目に。最後は涙腺崩壊。ボロボロ泣きながら見ました。いい映画だった・・・。

文庫が出たら原作も読もうかと思っている。ハードカバーは持ち歩きしにくいからどうも読む気になれない。

 

構成が「切裂き魔ゴーレム」とほとんど同じだったので、この作品が気に入った方は見てみるとおもしろいかも。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、反転させて読んでください。

 

 

 

雑貨屋の奥さんが言った「小さい子への施しは、自分への施しなのよ」みたいなセリフがしみた。やっぱりキリスト教っていい。飴が欲しいカイヤの気持ちを汲み取って飴をこっそり入れてくれたり、捕まったカイヤに服を差し入れたり、本当に泣ける。多分、あの夫妻には子供がいないんだろうな。弁護士さんの「学校に行きなさい。君にはその権利がある」ってセリフも弁護士らしくていい。

 

テイトは最初からいい奴だったんだけど、7月4日の約束をすっぽかすのはひどい。花火のきれいさが切ない・・・。多分、すっぽかされるんだろうな・・・と思ったけど「お願い、ちゃんと来て~」と祈りながら見てました。でも、予想通り来なかったので、もんのすごく腹が立ちましたね。私は激おこぷんぷん丸でした(古)そりゃ、カイヤも石を投げるよ。行かないって決めたなら前もって手紙書くとかできたでしょ。すっぽかしはよくない。NO MOREすっぽかし。テイトがあの日にちゃんと来てれば、チェイスなんて最悪な男に捕まらなかったのに。全部テイトのせいだ。最後に、テイトが貝殻のペンダントを見つけてワナワナしてて、ちょっとかわいそうだったけど、元凶だからしかたないか。

犯人はカイヤかテイトなんだけど、最後でやっぱりカイヤだってわかって残念。願わくば、全然違う人ってラストが良かった。例えばチェイスの婚約者とか。

でも、カイヤが余生を幸せに生きていたから、それだけでいいかと思ってしまう。やっぱり一緒に生きる人って慎重に選ばないとだめだね。

 

カイヤが亡くなるときに、お母さんが迎えに来たところ、よかったなぁ。待ち続けて待ち続けて、やっと迎えに来てもらえたんだね。お母さんが若くて、カイヤも子供に戻ってて、すごくいいシーンでした。

 

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マイナーだけど見てほしい!おすすめ映画!アクション・戦争7選

今まで見てきた映画の中で、マイナーだけど面白かった作品を紹介しています。

基本的に評価は甘めですが、☆×4以上を目安に選びました。世間的には☆×3以上だと考えてもらえるとピッタリかと。

「まだまだ浅いな!他にもマイナーだけどおもしろいのあるよ!」というご感想を持った方はぜひぜひコメントで教えてください。

 

さて今日は、アクションと戦争を題材にした作品を紹介したいと思うのですが、このジャンルはどうしても大作映画のほうが面白い。なので、紹介している作品もマイナーとは言えないかもしれませんが、何卒、生暖かく見守っていただけますようお願い申し上げます。

 

1.EXIT

2019年製作/104分/G/韓国
原題:Exit

 

【あらすじ】

無職の筋肉ムキムキ男のヨンナムは、母親の古稀を祝う会場で大学時代の後輩ウィジュに再会する。
彼女のことが好きだったヨンナムは、会社では課長だと、つい嘘をついてしまう。
一方、ウィジュは上司から言い寄られ困惑。
ここから複雑な三角関係は・・・まっったく始まらない!
その代わりに、近くで有毒ガスが噴霧される大事件が勃発。
間一髪で、親戚一同、会場のビルの上に逃げ込むが、有毒ガスはみるみる上昇し、このままでは死を待つのみ!
とりあえず、屋上へ続くドアを開けないと!
スパイダーマン、助けて~!な状況の中、決死の覚悟でクライミングを始めるヨンナムだが・・・。

 

韓国映画もたまに見ますが、どれも濃くて面白いですね。新感染が一番好きですが、有名すぎるのでこちらを紹介しました。二人ともいい人なので安心して見られます。頭からっぽで見ていられるのも◎

 

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2.クロール ー凶暴領域ー
2019年製作/87分/PG12/アメリ
原題:Crawl

 

【あらすじ】

ヘイリーは大学生で競泳選手。泳ぎ終わって、スマホを見ると姉から「父さんと連絡が取れない」と連絡があり、心配になったヘイリーは嵐の中、実家に駆け付ける。

警察の警備をなんとか振り切って家につき、地下室に入っていくとそこには倒れた父親が・・・。外は吹き荒れる嵐!迫りくるワニワニパニック!ヘイリーは父とともに無事に脱出できるか?!

 

この作品もサム・ライミ制作なのでかなり有名かと思いましたが、タイトルのせいで見ていない方もいるのではないでしょうか。「クロール」はいいとして「狂暴領域」がB級感満載よね。でも下手にハードルが上がらなくていいのかもしれない。私もそんなに期待せずに見たのですが、ギャーギャーいいながらとても楽しく見れました。友達や家族など、誰かと一緒にワーワー言いながら見るのがおすすめ。

 

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3. スカイスクレイパー
2018年製作/102分/G/アメリ
原題:Skyscraper

 

【あらすじ】

香港のヴィクトリア湾に、中国人の起業家ツァオ・ロン・ジー

ザ・パールという超高層ビルを建てた。

その高さ、なんと1000m、240階建て。

中には、住居だけでなく、公園やホテル、ショッピングモール

などもあり、タワー全体がひとつの街のようになっている。

 

主人公のウィルは、FBIの人質救出部隊のリーダーだったが、ある事件で足を負傷し、義足に。

その後、引退して家族とともにザ・パールに住みながらセキュリティシステムの調査をしていたが、彼がでかけているすきにタワーに火の手があがり、なぜか放火魔にしたてあげられる。

それを知ったウィルは、「中には俺の家族がー!」と、警察から逃げつつ、家族を救出するためにタワーに向かい、ヤンヤンする話。

 

主人公のウィルもかっこいいんだけど、それ以上にツァオが渋くてかっこよくて、全力で推せます。近未来的な描写も見どころです。

 

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4. スウィッチ
2011年製作/100分/G/フランス
原題:Switch

 

【あらすじ】映画.comより引用

ごく平凡な女性が「ホーム・エクスチェンジ(自宅交換)」により殺人の疑惑をかけられ、身元を乗っ取られてしまう恐怖を描いたサスペンス。カナダ・モントリオール在住のソフィは、期間限定のアパート交換サイト「switch.com」でフランス・パリに暮らすベネディクトという女性とアパートを交換。あこがれのパリに旅立つ。しかし到着した翌日、アパートの寝室で男性の惨殺死体が発見され、ソフィは殺人容疑者ベネディクトとして逮捕されてしまう。

 

ベネディクトって聞くと、どうしても卵料理を思い出してしまうのは私だけではないはず。

この作品はアクションではなくミステリーなんですが、主人公の身のこなしがアクション俳優のそれだったので、こちらで紹介することにしました。ミステリーとしても面白いし、ソフィの動きも素晴らしい。ソフィ、なんでそんなに運動神経いいの?

見終わった後は「私以外、私じゃないの~♪当たり前だけどねっ♪だ~か~ら♪」と、昔はやった歌を口ずさんでしまうこと間違いなし。

ちなみに同じ脚本家の「クリムゾン・リバー」も好きです。クリムゾン・リバーにはジャン・レノも出てるのにいまいちメジャーではないのが不思議。

 

5. コードネーム U.N.C.L.E.
2015年製作/116分/G/アメリ
原題:The Man from U.N.C.L.E.

 

【あらすじ】

舞台は東西冷戦中のヨーロッパ。

核兵器拡散をたくらむ国際犯罪組織の存在に気付いたアメリカとソビエトはこの組織の制圧のために手を組むことに。

それぞれのトップスパイ、CIAエージェントのナポレオン・ソロKGBエージェントのイリヤ・クリヤキンがタッグを組んで、核兵器化科学者であるウド・テラー博士の娘、ギャビーを巻き込みヤンヤンする話。

 

アクション映画のお手本みたいな作品。コメディ要素もあって見ていて飽きない。ナポレオンはかっこいいし、ヒロインのギャビーもとてもかわいい。他のスパイ映画みたいにシリーズ化してほしい一作。

 

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次は戦争カテゴリ。

 

6.ヒトラーの忘れもの
2015年製作/101分/G/デンマーク・ドイツ合作
原題:Under sandet

 

【あらすじ】

第二次世界大戦が終わった直後、デンマークの海岸に埋められた地雷を撤去するために元ナチス・ドイツ人の少年兵たちが動員される。

少年たちを指揮するデンマーク人の鬼軍曹は、ナチスに激しい憎しみを抱いていたが、彼らと過ごすうちに、自分のしていることに疑問を感じ、揺らぎ始める・・・。

 

見終わった直後はそうでもなかったのですが、何年経った今でもラストシーンが忘れられません。見終わった後、じわじわと良い作品だとわかってくる。

 

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7. ハード・コア
2016年製作/96分/R15+/ロシア・アメリカ合作
原題:Hardcore Henry

 

【あらすじ】
記憶喪失の状態で目覚めたヘンリー。目の前にはブロンド美女の科学者らしき人。彼女はエステルと名乗り、ヘンリーの妻だと言う。エステルは優しく、機械でできた手足をヘンリーに取り付ける。声を取り戻すために別室に移動すると、謎の組織を率いるエイカンという男に攻撃され、妻を連れ去られてしまう。妻を助けるために、科学者ジミーの手を借りて、ヤンヤンする話。

 

一人称視点で話題となった作品。自分が運動神経抜群になったような気になれます。頭からっぽで見られるので疲れてるときにいいかも。主人公のヘンリーがいい奴で、その行動になんだか癒された。

 

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マイナーだけど見てほしい!おすすめ映画!ラブストーリー・ヒューマンドラマ8選+番外編

さて、マイナーだけどオススメ映画、第二弾です。

今日は、ラブストーリーからいってみよう。

 

1.サヨナライツカ
2009年製作/134分/R15+/韓国
原題:Goodbye, Someday

 

【あらすじ】

1975年。灼熱のバンコクで灼熱の恋。

エリートビジネスマンの東垣内 (ひがしがいとう)豊は日本に残してきた婚約者光子と、タイで奔放に生きる美しい沓子の間で翻弄される。

人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトにわかれる。

あなたはどっち?

 

この作品は有名かと思ったのですが、意外とfilmarksのレビューが1000件に満たなかったので。めずらしく原作より映画のほうが好きな作品。ジャケットの東垣内さんが白いスーツのせいかオメガトライブ杉山清貴氏に見える。

 

 

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2.カサブランカ
1942年製作/102分/G/アメリ
原題:Casablanca

【あらすじ】

第二次世界大戦に振り回される男女3人のラブストーリー。舞台はフランス領カサブランカ。しかし、親ドイツヴィシー政権下にある。主人公は「カフェ・アメリカン」を営むリック。そこにパリが陥落する前に理由を告げずに姿を消した元恋人、イルザが夫とともに現れる・・・。

 

これはマイナーどころか超有名なのですが、若い方たちにはマイナーかと思いまして。

名作と呼ばれるには理由がある。見てよかったとしみじみ思った作品です。イングリッド・バーグマンの美しさも必見。

 

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3. ソローキンの見た桜
2019年製作/111分/G/日本
配給:KADOKAWA、平成プロジェクト

 

【あらすじ】

現在。地元のロシア人墓地を取材していたTVディレクターの桜子は、先輩の倉田にソローキンの墓がないことを教えられ、ロシアに取材に同行することを頼まれる。

いまいち乗り気ではなかった桜子だが、家で祖母に先祖のゆいの日記を見せられ、自分のルーツがロシアにあることを知る。

日記を持ってロシアに渡った桜子は、祖母からある事実を告げられる。

そして、二人の日記を追っていくうちに、ある事実を知ることになる。

 

日露戦争時代。日本の捕虜となったロシア兵捕虜、ソローキンを手当てすることとなったゆい。

ゆいの兄弟は戦争で亡くなっているため、複雑な思いを胸に抱いていたが、そのうちにソローキンに惹かれていく。

ロシア革命のために祖国に戻ろうと決めたソローキンは、ゆいを連れて脱走し、ロシアに連れて行こうとするが・・・。

 

この作品も戦争を背景にしたラブストーリー。でも、こちらの二人は戦争がなかったら出会わなかった。戦争はいろんな意味でたくさんの人の人生を狂わせるんですね。見終わった後は切なすぎてピロシキでも食べないとやりきれません。

 

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4. グッバイ・ゴダール!
2017年製作/108分/R15+/フランス
原題:Le Redoutable

 

【あらすじ】

パリの大学で哲学を学ぶ19歳のアンヌ。

天才監督ジャン=リュック・ゴダールと恋に落ちて、ゴダールの映画「中国女」の主演を飾り、彼にプロポーズをされる。生まれて初めての経験の連続。そして、アンヌは、パリのデモ活動と彼の人生に巻き込まれていく・・・。

 

ゴダール本人や、ゴダール作品を知る人はより楽しめると思う。ラブストーリーよりコメディな感じもするけど、全体としてはシリアスだから正しくは「ドラマ」かもしれません。

 

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5. 君がくれた未来
2010年製作/G/アメリ
原題:Charlie St. Cloud

 

【あらすじ】

ヨットの才能がある主人公のチャーリーは、奨学金で街を出てスタンフォード大学に進もうとしていた。

そんな未来への扉を開こうとしていたときに、弟のサムを友達の家に送る途中で事故にあってしまう。

サムはその事故で亡くなり、責任を感じたチャーリーは、大学も夢もヨットも捨てて弟の墓のある墓地の管理人として日々を過ごしているが・・・。

 

ラブストーリーと言うより兄弟愛がメインテーマ。これも一つの愛の物語ということで。

原題が主人公のフルネームなのに対して邦題が深い。うっかり見てしまい、うっかり号泣。

 

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6.シティ・オブ・エンジェル
1998年製作/114分/アメリ
原題:City of Angels

 

 

【あらすじ】

セスは亡くなった人の魂を天国へと導く天使。彼はある日、手術中の外科医マギーに見つめられ恋をしてしまう。「人間は天使を見ることができないはずなのに彼女は確かに僕を見た」しかし、天使であるがゆえに彼女を抱きしめることはできない。彼には、人間には普通にある味覚や触覚が備わっていないのだ。「彼女を抱きしめたい」思い悩んだ末に彼が見つけた方法は・・・。

 

この作品は一番好きなラブストーリーなんですが、見たのが昔過ぎてブログを書いていません。音楽や世界観がとても素敵で、浜辺に集まる天使たちのシーンが印象的。神様を殺したくなるくらい切なさにもだえる作品です。

 

《番外編1》

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
1995年製作/101分/アメリ
原題:Before Sunrise

 

【あらすじ】

ブタペストからパリへ向かう列車の中。ソルボンヌ大学に通うセリーヌは、近くに座る夫婦が始めた喧嘩を避けるために席を移動する。移った席の隣にはアメリカ人で新聞記者のジェシー。彼に誘われ、セリーヌはウィーンで途中下車をすることに。二人はウィーンの街を歩きながらたくさんの会話をして距離を縮めていく。

 

この作品はシリーズ化しているので有名かと。これも昔の作品過ぎてブログを書けていませんが、好きな作品の一つです。映画のラブストーリー!といった感じなのですが、妙にリアルだった印象。二人の会話が自然なせいでしょうか。ウィーンの街並みも綺麗です。続きが気になった方はビフォア・サンセット」「ビフォア・ミッドナイトもどうぞ。主人公二人のキャストがかわらないので違和感なく見られます。

 

《番外編2》

幻影師アイゼンハイム
2006年製作/109分/アメリカ・チェコ合作
原題:The Illusionist

【あらすじ】映画.comより引用

19世紀末のウィーン。天才幻影師アイゼンハイムの評判を聞きつけた皇太子は、婚約者のソフィを連れて劇場を訪れる。実はアイゼンハイムとソフィの間には、愛し合いながらも身分違いのために引き裂かれたという切ない過去があった。ほどなくしてソフィが皇太子邸で謎の死を遂げ……。

 

ウィーンつながりでこちらも紹介。舞台は19世紀のウィーン。「ロミオ&ジュリエット」の関係に、「ショーシャンクの空に」をうまくブレンドした感じの作品。ラブストーリーだけどミステリー要素もあって、見た後はスカッとします。なかなかない良作なのに知っている人は少ない。ブログを書いてないせいか、内容はほとんど覚えていないんだけど、衣装が素敵だったという感想と、見終わった後の爽やかな気持ちだけは残っています。

 

次はヒューマンドラマ。

 

7.告発
1994年製作/アメリ
原題:Murder in the First

 

【あらすじ】

ヘンリー・ヤングは、10歳の時に両親が亡くなり、幼い妹の世話を見てきた。

17歳のときに店に職をもらいに行ったが断られ、仕方なく5ドルをレジから盗んだ。

その店は郵便局も兼ねていたため、連邦罪が科せられた。ヘンリーは捕まり、妹は孤児院へ。その後、彼はアルカトラズに収容され、脱獄を計り、失敗。そして、裏切り者のマッケインを食堂で殺害する。第一級殺人の罪に問われたヘンリーを弁護士のスタンフィルは助けられるのか?

 

実話に基づく映画で、はっきり言って重いです。気持ちが元気な時にみたほうがいい。でも逆に、気分がどん底なときに、自分より辛そうな人生を歩むヘンリーを見たら浮上できるかも?ケビン・ベーコンの名演技に胸を打たれました。

 

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8.偽りなき者
2012年製作/115分/R15+/デンマーク
原題:Jagten

 

【あらすじ】

ルーカスは、妻と別れ息子とは別居中の保育士。

ある日、クララという親友の娘の罪のないウソによって、変態の烙印を押されてしまう。

親友まで何もやっていないルーカスを信じてくれず、小さな町の中でどんどん追い込まれていく。

 

マッツ目当てに見たのですが、いろいろ考えさせられるいい作品でした。冤罪って怖いですね。難しいですが、なくす努力が必要だとわかります。

 

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