シネマの前で待ち合わせ

映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

レベルマックスのかくれんぼ【映画感想】クワイエット・プレイス

劇場で鑑賞。

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【あらすじ】

音を頼りに生き物を襲う「何か」のため、荒廃した世界。

その「何か」はめちゃめちゃ俊敏で耳がめちゃめちゃ高性能。

わずかな物音を少しでも聞かれたら、どこからともなく「何か」が

速攻でやってきて速攻でやられます。

そんな中、生き残ったリーとその家族。

手話を使い、道には砂を敷き、裸足で歩く生活をしてなんとか魔の手から

生きのびていた。

妻のエヴリンは妊娠しており、4人目が生まれようとしていたが、

果たして無事に出産できるのか・・・。

 

【感想】★★★★★

観た人から、「DVDで充分だよ~」と言われてハードル下げていたせいも

あるけど、かなりおもしろかった。

荒廃した世界もいい感じだし、その描写も短くてわかりやすい。

まず、音をたてちゃいけないという縛りだけで、全体に緊張感があります。

ずーっとハラドキ(ハラハラドキドキ)できるんですよね。

「そんな中、なぜ妊娠する?」という疑問も、序盤でうまく解消しています。

姉弟の関係や、家族の絆もとても良い感じに描かれていて、

思わず目から液体が・・・。

大きな恐怖や問題がある中でも、力を合わせて日々を懸命に生きようとする姿は、

ウォーキング・デッドで描かれているものと似ています。

 

エミリー・ブラントは、強くて綺麗な母親役が似合いますね。

キリッとして、知的な感じも出ていました。

ラストも、バシッと終わり、これ以上ないほど。

もちろん、細かいところにつっこむことはできますが、それをするのは野暮ですね。

 

予告が流れるまではざわざわとかなりにぎやかな感じでしたが、作品が始まると

みんな息を詰めて見入っていました。

ポップコーンは、買わずに観るのが吉。

予告の間に食べ終わらないと、もれなく「ポリポリ言わせてんじゃねーよ!」と

思われてしまいます。

劇場側も「クワイエットプレイス産の玉こんにゃく」でも売ればいいのに。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、

未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、

反転させて読んでください。

 

階段のくぎは、すごくわかりやすいフラグで、

「ああ・・・ついに踏んじゃうんだ・・・」と思いながら、結局痛すぎて目を

そらしてしまいました。

だっておもっきし踏むんだもん。

子供たちも踏んじゃったりしないか、ムダにドキドキしました。

 

子供たちもなかなか賢くて、だてに生き残ってないなって感じでした。

頭を使ってピンチを乗り切るシーンが大好きなので、ツボを押されまくり。

特にコーン(?)の貯蔵タンクに落ちるシーンはよかったですね。

 

リーが、息子を滝のそばに連れて行こうとして、息子が嫌がり、娘が

「連れてって」と言うシーンは「娘を連れてってあげなよ、パパ!」って

思いましたね。

でも、その後の滝のシーンでは、息子の姉想いな一面が見られて、

「マーカス、めっちゃええコやー」ってなってよかったです。

花火を打ち上げるシーンでは、ビビりなのに、ママのために

すごく頑張りますしね。

 

娘のリーガンちゃんも、いいお姉ちゃんで、ロケットのおもちゃを持たせて

あげたシーンもとてもいいシーンで、かわいらしかったのに、

あんな風になってしまうなんて。

末っ子が電池を持ってしまった時点で、展開は予測できるんですが・・・。

 

お父さんが最後に手話で「愛してる」と伝えるシーンも予測通りなんですが

わかってても、いいものはいい。

 

エイリアンの目的がいまいちわからないんですが、やっぱり捕食でしょうか。

それにしては、森の中で出会った老夫婦の奥さんは、ただ殺されてるだけでした。

エイリアンのヴィジュアルもかなり気持ち悪い(褒めてる)

全体像がなかなか見えないのもいいですね。

 

最後にショットガンで撃たれるシーンで、「意外と弱いな!」と

思ってしまった。

もっと鋼鉄なボディなイメージでしたよ。

でも、ラストシーンの「皆殺しするわよ!」と復讐に燃える二人の顔は

もう一回観たいし、エイリアンたちを次々に倒していく二人の無双な姿も

DVDの特典映像でいいから観たいなー。

パパがんばれ!その2【映画感想】スカイスクレイパー

劇場で鑑賞。

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↑「これから大好きな窓掃除!ひゃっほぉーーーー!」

 

*スカイ・スクレイパー=摩天楼

 「空を削るもの→高層ビル」

 

【あらすじ】★★★★★

香港のヴィクトリア湾に、中国人の起業家ツァオ・ロン・ジー

ザ・パールという超高層ビルを建てた。

その高さ、なんと1000m、240階建て。

中には、住居だけでなく、公園やホテル、ショッピングモール

などもあり、タワー全体がひとつの街のようになっている。

 

主人公のウィルは、FBIの人質救出部隊のリーダーだったが、

ある事件で足を負傷し、義足に。

その後、引退して家族とともにザ・パールに住みながら

セキュリティシステムの調査をしていたが、彼がでかけている

すきにタワーに火の手があがり、なぜか放火魔にしたてあげられる。

それを知ったウィルは、「中には俺の家族がー!」と、警察から逃げつつ、

家族を救出するためにタワーに向かい、ヤンヤンする話。

 

【感想】★★★★★

「香港の雰囲気とお金をうまく使って作ったハリウッドのアクション大作」

って感じでうまいことまとまっていました。

(実際に資金源がどこかは存じません)

 

まず、1000mのタワーってすごいですね。

つまり、1㎞です。

単位がメートルじゃなくて、キロメートルであらわせちゃう。

そんな高い建物を作ったら、また神様にバベられちゃうよ?

と心配になるほど。

でも、そのビジュアルやシステムの近未来感がすごい。

 

ただ、あんな高いところに住みたくはないな・・・。

出掛けようとして地上に下りたところで忘れ物に気づいたら

超めんどくさそう。

 

香港の街並みは、ほんのり攻殻機動隊っぽく、女テロリスト、

シャの切れ味サイコーなアクションや冷酷さもいい感じでした。

わりと中国語が飛び交っていたので、それが理解できたらもっと楽しめたかも。

残念。

 

アクション大作なので、展開はだいたい読めますが、近未来的な映像が多く、

わくわく度が高い。

後半は散りばめられた伏線がいいタイミングで回収されていって爽快。

 

 

 この先は、ネタバレになってしまうので、

未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、

反転させて読んでください。

 

展望台のミラーの壁がニョキニョキ生えるシーンは、見ていて楽しかった。

メイズランナーのシーンを思い出しながら見ていました。

大きな構成は「ダイハード」な感じ。

高層ビルや電子化、システム化される現代社会を皮肉っているようにも

感じました。

 

ツァオがめちゃくちゃかっこよくて、最後のセリフ「Rebuild」(建て直す)を

3回ほどマネしました。

うーん、渋い。

ウィルもかっこいいし、奥様のシャに対する蹴りやハサミを使って

反撃するシーンもステキだったんだけどね。

 

ウィルは、義足の設定を途中で忘れるほど走りまくるし、戦いまくる。

「その設定いる?」とちょっと思ってしまった。

でも、ツァオがいる部屋に入るドアに義足を挟むシーンはよかった。

 

子供たちが双子の設定もいいですね。

二人が「me!me!」と言うシーンもかわいくて、家族愛が見られて

よかったです。

 

パパがんばれ!その1はこちら

fu2uki.hatenablog.com

後味もブラック【映画感想】ゲットアウト

DVDで鑑賞。

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【あらすじ】

アフリカ系アメリカ人のクリスは、恋人のローズの実家に招待される。

ローズも家族もみんな白人のため、歓迎をうけても居心地の悪さを感じるクリス。

使用人の黒人たちは、情緒不安定だったり、変な行動をとったり・・・。

一晩明けて、パーティーが始まり、白人の数はさらに増え、それとともに

居心地の悪さと違和感も増え、クリスはだんだんと追い詰められていく・・・。

 

【感想】★★★☆☆

オープニングから、嫌な感じがてんこ盛り。

「サイコホラーにミステリーソースをかけて」といった感じの作品。

 

私は日本で生まれた日本人なので、外側からしか黒人に対する人種差別を

見られないのですが、その心理に少しだけ触れることができたような気がします。

黒人と白人の会話やその場の空気がアメリカでは「あるある」な場面

なんだろうなぁと思いながら見ていました。

 

ミステリーとしてもうまくできてる。

からくりに気づいたときに伏線がうまく働いていました。

ただ、いろいろとえぐい。

観た人がそう言っていたので、かまえて見始めたけれど、やはりえぐい。

 

よくできてる作品だし、人種差別批判としても良作だと思いますが、

後味がブラックコーヒーのように苦いのが星3つの理由です。

ブラックコーヒーというより、いっそエスプレッソ。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、

未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、

反転させて読んでください。

 

「何かがおかしい」雰囲気や居心地の悪さの作り方が「インビテーション」

という映画に似ています。

実家に向かう道中に動物を車でひいてしまう描写も同じ。

鹿が心理描写に使われるので、海外ドラマの「ハンニバル」っぽさもありました。

 

それより、催眠術って本当にあんな風に人を操れるものなんでしょうか。

ティーカップとスプーンだけで人を操れたら最強で最恐です。

 

クリスが階段をのぼって行ったあとに、招待客の白人たちが動きを止める

シーンが印象的。

ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「いかさま師」という絵を思い出しました。

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 ビンゴ大会かと思ったら、競りだし。

ここまでくると一周まわってなんだかおもしろくなった。

 

タイトルの「ゲットアウト」もわかりやすい。

「出ていけ!」と言うより「逃げろ!」って感じですね。

 

ローズも味方ではないとわかるシーンもサラッとしていてよかったです。

それなのにローズを連れて家を出ようとするクリス。

本当にローズを好きだったんだとわかり、せつなく、不憫です。

そして、ローズの「良い彼女」の演技がうますぎて怖い。

冒頭の警察にキレるシーンがここで生きてきます。

 あんなに黒人の味方だったのに!

 

クリスの友人のロッドの存在が唯一のオアシス。

行動力が半端なく、友人のクリスを本当に心配しているのがわかりました。

良い仕事ができる男です。

 

最初から最後まで、じわじわ怖い。

びっくり箱のような驚かせ方はありませんが、オチがわかってからも

さらに怖い作品でした。

 

 

 

インビテーションの感想

fu2uki.hatenablog.com

何も学べなかった【映画感想】ファニーゲーム

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【あらすじ】

二人の若者が、ある家族の別荘にやってきてあれこれ嫌がらせを

する最悪なお話。

 

【感想】

有名な映画なので、とりあえず見てみようと思ったが、何一つ学べなかった。

原題が、GAMEじゃなくてGAMESと複数形になっているのに気づいて、

なるほどなって思いました。

若者二人にとっては、数々のゲームで遊んでたということなのでしょう。

 

感想を書くのに、思い出すのも嫌。

まったくオススメできません。

星0こです。

そうきたか【映画感想】(r)adius ラディウス

DVDで鑑賞。

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 原題 Radius

 

【あらすじ】

交通事故から目を覚ました一人の男、リアム。

通りがかった車に助けを求めるが、その車は

ふらふらとして道を外れる。

リアムが車にかけよると、運転していた女性は

亡くなっていた。

急いで911コールするリアム。

対応してくれた女性に「あなたの名前は?」と聞かれて、

記憶をなくしていることに気づくリアム。

混乱して、レストランに駆け込むけれど、

そこも死体だらけ。

「どーなってるんだ?!ウィルスか?テロか?」

とさらに混乱。

そのうちに、自分に近づいた鳥や人が死んで

いくことに気づき、人に近づかないようにするが、

ある女性が訪ねてくる。

「ノォーーー!!俺に近づくなー!」と慌てるが、

その女性だけは、リアムに近づいても死なないらしい。

彼女も記憶をなくしているらしく、二人で記憶を

取り戻そうとヤンヤンするが・・・。

 

【感想】★★★★☆

まず、設定が新しくていいです。

殺すつもりがないのに周りの人間が

死んでしまうやりきれなさや辛さ。

 

ただ、自分の置かれている状況を把握するのが

ちょっと早すぎるような。

ジェーンが側にいるとその設定が無効になるというのに

気づくのも早い。

頭の回転、速すぎでしょ!とツッコみたくなりましたが、

無駄に長いよりはいいかな。

 

二人は、脳科学かなんかの研究所から逃げ出して

きたんだろうと思って観ていました。

でも、どんどん予想外の展開に。

 

原題はそのまま「Radius

半径という意味。

円の面積=πr² のrですね。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、

未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、

反転させて読んでください。

 

 

「どんでん返し」とタイトルに書きたかったけど

それもネタバレになるのでやめました。

 

リアムがシリアル・キラーだとわかったときは

ええええー( ゚Д゚) ってなりましたよ。

 

その能力がどうやって身についてしまったのかと

記憶喪失の方に気をとられ、リアムの正体については

ノーマークでいたので、マジか・・・ってなりました。

完全に監督の思うツボです。

 

しかも、二人はいい感じになりつつあったので、

リアムが姉を殺したとわかって銃を突きつける

ジェーンの「もうっ!どうしたらいいの?嘘よ、嘘。

だれか、嘘だと言ってー!」って感じの混乱が

切なかったですね。

 

記憶を失くしたリアムのいい人の表情と、シリアル・キラー

時の表情のギャップがよかったです。

さすが俳優さんだなと感心。

彼はパシフィック・リムにも出演されている俳優さんの

ようですね。

 

SFスリラーだと思って観ていた人は、ラストは丸投げな

感じなのでがっかりすると思いますが、私はけっこう楽しめました。

 

結局、この映画は性善説性悪説の話で、リアムはなんらかの

理由があってシリアル・キラーになってしまったんだと

解釈しました。

元々は、いい人だったリアムが、虐待とか信じていた人の裏切りだとか、

原因は描かれていませんが、そういった環境というか、後天的な原因

によって犯罪者になっていったんだなって。

 

記憶をなくしたリアムは、人を殺してしまったことにとてもショックを

受け、そうなることを避けようと一生懸命です。

自分がシリアル・キラーだと知ってさらに傷つき、自殺します。

その事実に耐えられなかったんでしょうね。

 

そう考察していくと、彼は、元々はいい人だったんだと思います。

サイコパスの中には先天性の人もいるらしいので、彼はそれとは

違うんだろうな・・・と。

彼がそうなってしまった過程を描くもう一作が、私の脳内で

できあがりそうです。