シネマの前で待ち合わせ

映画のあらすじや感想を備忘録をかねてつづっています

イメージ通りのギア様【映画感想】真実の行方

イメージ通りのギア様が見たくなり、オータム・イン・ニューヨークをレンタル

しようとしたが、レンタル中で手に入らなかったため代替品。

知り合いのTSUTAYAスタッフの方にオススメされて以来、ずっと気になっていたので即決。

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原題:primal fear(最初の恐怖)

右側英文訳:

遅かれ早かれ、二つの仮面をかぶる者はどちらが本当の顔か忘れてしまう

 

【あらすじ】

敏腕弁護士のマーティンは、雑誌の表紙になるほどの名声を得ていた。

そんな折、シカゴの大司教の殺害事件で容疑者となった少年、アーロンが大司教の家から血まみれで逃走し、逮捕される。

その様子をテレビで見たマーティンは、話題性の高い事件だと思い、すぐさま無償でアーロンの弁護を買って出る。

アーロンの供述は、「本を返しに行ったら、大司教はおらず、寝室から物音がしたのでそちらに行ってみると、血まみれで倒れる大司教の上に男が覆いかぶさっていて、それを見た後、気絶したためしばらく記憶がなく、気がついたら血まみれでパトカーのサイレンが聞こえて来たから、怖くて逃げだした・・・」というもの。

無罪を主張する19歳の少年を助けるために、マーティンがあれこれヤンヤンする話。

 

【感想】★★★★☆

知的でスマートで色気あふれるギア様にノックアウト。

これまで、「Shall we dance?」しか見たことなかったけど、すっかりやられてしまいました。

「嘘はフィクサーのはじまり」とは違い、インテリジェンスな雰囲気で自信たっぷりに話すギア様は、本当に別人のよう。

 

そして、エドワード・ノートンが若い。

彼がアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた作品だけど、賞をとるのに十分すぎるほどの演技。

ギルバート・グレイプ」のレオナルド・ディカプリオを思い出し、やはり実力のある俳優さんは、若いころから演技のレベルが高いなぁと感心。

(と思ったら、この作品内では19歳だけど実年齢は27歳なのね。

それはそれですごい)

 

ヒロイン役(?)のローラ・リニーが吉田羊に似ていて、しかも検事役だし、木村拓哉主演のHEROをキャスティングした人は、この映画を観てるんじゃないかと思いました。

彼女たちは美人でキリッとしていて、強気なインテリ検事の役がよく似合いますね。

ローラの細い指も細いタバコによく似合っていました。 

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ローラ・リニー

 

ストーリーは、法廷物で大司教殺しの裁判を中心に進んで行きますが、州検事ショーネシーの投資するマンション開発工事の件もはさまれて、なかなか複雑でミスリードもあり、どう転ぶのかが読めなくてよかったです。

正しくは、大体の筋は読めるけれど、結末がどうなるのかがわからなかった。

パッケージの裏のあらすじも読まずに見始めたのがよかったんだと思う。

予備知識なしで見るのがオススメです。

話の流れが小説っぽいと思ったけど、やはり同名小説の原作があるよう。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、

未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、

反転させて読んでください。

 

結末は、「ええええ!そうなっちゃいます?」ってなりましたね。

本当に二重人格なのか、ただの演技なのかハッキリしないのですが、私は二重人格だと思いたいです。

というより、多重人格なのではないでしょうか。

ロイとアーロンともう一人。

最後の顔はどちらの存在も知っていて、記憶も二人と共有する第三の人格。

うーん、ちょっと苦しいですね。

凶暴な性格と表情はロイそのものだし、ジャケットの英文にもはっきり「二つの顔」と書いてありますし。

最後の失言は、マーティンをも騙し切るロイらしくないですね。

わざと言った可能性の方が高いと思いました。

 

“B32‐156 ”と胸に刻まれていて、それが本の整理番号だったり、ギャングが水死体で発見されるなどドラマティックなシーンやマーティンと元刑事の相棒が二人でアレックスを追いかけるアクション的なシーンもわずかにあったりして面白かった、

トレンチコートの2人組がアレックスを追いかけるシーンはあぶ刑事のようで、今にもガードレールが出てきて飛び越えてくれるんじゃないかと期待してしまいました。

 

ジャネットを口説くギア様はさすがといった感じ。

ジェントルマンで、嫌がれば無理強いしません。

元師弟関係という二人の関係もいいですよね。

「法廷ではタイミングを外さないのに法定外ではヘタね」とジャネットに言われてしまいますが、それも作戦のうち?

ふたりがどうなったのか、とても気になります。

真実を知ったマーティンが約束したバーで荒れて、酔いつぶれ、それを迷った末にバーに来たジャネットが家に連れて帰り、介抱する姿を妄想してしまった。

あらすじを読むと元恋人となってるけど、以前ワンナイトで関係しただけで、その後本気になったマーティンが彼女を口説いてるんだと思いながら見ていました。

 

アーロンが二重人格だとわかり、バーで記者に愚痴りながら「罪が証明されるまで人は無実。僕は基本的に人は善だと信じている。

犯罪は悪人が犯すものとはかぎらない。

よい人間がとんでもない犯罪を犯すことがある・・・」と話すマーティンはかっこよすぎでしょ。

その後、「活字にしたら訴える」と言いおいて、ウィンクして立ち去るシーンなんてもう鼻血出るかと思いました。

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ギア様、お酒がよく似合います。

若きハンニバルマッツ・ミケルセンはワインが似合いますが

ギア様はウィスキーが似合いますね。

 

原題のprimal fear とは、本当に悪い奴を弁護して、収監ではなく病院に送ってしまい、その後に予測される展開に対する不安や恐怖・・・といったところでしょうか。

敏腕弁護士だけに、初めての心境だったのでしょう。

コメディ?【映画感想】嘘はフィクサーのはじまり

 

 

試写会で鑑賞。

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チラシ裏のイラストがこれ以上ないほどかわいい。

「もしもしノーマンですけどね」のセリフが容易に脳内再生されます。

 

原題:Norman: The Moderate Rise and Tragic Fall of a New York Fixer

訳すと「ノーマン:ニューヨーク仲介人のそこそこな栄光と悲劇的な急落」

といったところでしょうか。

 

【あらすじ】

ニューヨークで自称フィクサーのノーマンは、偶然を装ってイスラエルの政治家、

エシェルに近づく。話をしながら、靴をプレゼントした3年後、エシェルは

イスラエルの首相となる。

今まで一番の投資をしたと喜ぶノーマンの周りには、急激に大物の人脈が次々と

でき始めるがそれを頼りにする人たちも現れて・・・。

 

【感想】★★★☆☆

コメディのわりに笑えるところがほとんどなかった。

やっぱり国を違うと感性も違うのだろうか。

でも、ミスタービーン(イギリス産)とかグッバイ・ゴダール(フランス産)は

面白いんだよなぁ。

アメリカのコメディと日本のコメディが違いすぎるのか。

それとも吹き替えで観るべきなのか。

 

合成をうまく使って、別の場所にいる人物をうまくスクリーンに映し出して

いて、その見せ方や人物の動きがシンクロしているのは面白かった。

 

久しぶりに見たリチャード・ギアは、ちょっと困り顔で、話すときによく噛んで

しどろもどろ。

それでいてどこかかわいらしく、チャーミング。

リチャード・ギアというと、ハンサムで立ち居振る舞いもダンディなイメージ

だったから「見たことのないリチャード・ギアの姿にのけぞった」というニューヨーク

タイムズ紙のコメントは、それほど大げさでもない。

それでも一瞬、イメージ通りの彼が見られるシーンもありました。

「忖度コメディ」というコピーはちょっと違うと思う。

忖度ではないし、コメディ要素もそこそこで、悲喜劇ぐらいがちょうどいい感じ。

 

イスラエル首相のあまり政治家らしくない純粋な目と顔がステキでした。

政治家的な体系だけど、整った顔で愛すべきオッサンって感じ。

和平を第一に動いている首相は、平和主義の私にとってとても好印象で、

ノーマンよりも首相を応援してしまった。

 

展開はかなり読みやすく、でも、終わり方は、フランス映画のように余韻を残す感じ。

結末はわかるけれど、あえてはっきり描かない感じがアメリカの映画っぽくなかった。

それでいて、今流行りのサラッと終わる感じでもなく、ちょっとモヤっとした。

イスラエル映画の影響なのでしょうか?

 

この先は、ネタバレになってしまうので、

未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、

反転させて読んでください。

 

エシェルが携帯で酔ってつぶれそうになりながらも、

ノーマンに観覧車の話をするシーンがとても印象的。

政治家である自分の立場を観覧車に例えて、こう言う。

「一番上まで行って素晴らしい景色を見たら、あとは降りてくるだけ」

(うろ覚えです)

悲し気に言うけれど、結局もっと上に行ってしまう。

上に上って素晴らしい景色は見られるけれど、そこはとても小さな箱の中だし

どこにも行けず、全然自由ではない。

実際、彼は電話をかけるのも自由にできなくなっていた。

私なら、上って素晴らしい景色を見た後、ちゃんと元いたところに

戻ってきたいなぁ・・・などと思いながら見ていた。

 

イスラエルの政治は賄賂に厳しいというシーンがあり、裏口入学などが取りざたされて

いる今の日本の政治を揶揄しているようでなんともブラック。

 

まさかピーナッツアレルギーがあんな風に伏線になってるとは思わなかった。

何度かそれを印象づけるようなシーンがあったから、何かあるとは思っていたけど。

結局、教会を救ったのはノーマンの遺産という風に解釈したのですが、

どうなんでしょ?

 

アノニマス(anonymous)の単語にハッカー集団を思い出してしまった。

オータム・イン・ニューヨークでも観て、リチャード・ギアのイメージを取り戻そう。

レベルマックスのかくれんぼ【映画感想】クワイエット・プレイス

劇場で鑑賞。

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【あらすじ】

音を頼りに生き物を襲う「何か」のため、荒廃した世界。

その「何か」はめちゃめちゃ俊敏で耳がめちゃめちゃ高性能。

わずかな物音を少しでも聞かれたら、どこからともなく「何か」が

速攻でやってきて速攻でやられます。

そんな中、生き残ったリーとその家族。

手話を使い、道には砂を敷き、裸足で歩く生活をしてなんとか魔の手から

生きのびていた。

妻のエヴリンは妊娠しており、4人目が生まれようとしていたが、

果たして無事に出産できるのか・・・。

 

【感想】★★★★★

観た人から、「DVDで充分だよ~」と言われてハードル下げていたせいも

あるけど、かなりおもしろかった。

荒廃した世界もいい感じだし、その描写も短くてわかりやすい。

まず、音をたてちゃいけないという縛りだけで、全体に緊張感があります。

ずーっとハラドキ(ハラハラドキドキ)できるんですよね。

「そんな中、なぜ妊娠する?」という疑問も、序盤でうまく解消しています。

姉弟の関係や、家族の絆もとても良い感じに描かれていて、

思わず目から液体が・・・。

大きな恐怖や問題がある中でも、力を合わせて日々を懸命に生きようとする姿は、

ウォーキング・デッドで描かれているものと似ています。

 

エミリー・ブラントは、強くて綺麗な母親役が似合いますね。

キリッとして、知的な感じも出ていました。

ラストも、バシッと終わり、これ以上ないほど。

もちろん、細かいところにつっこむことはできますが、それをするのは野暮ですね。

 

予告が流れるまではざわざわとかなりにぎやかな感じでしたが、作品が始まると

みんな息を詰めて見入っていました。

ポップコーンは、買わずに観るのが吉。

予告の間に食べ終わらないと、もれなく「ポリポリ言わせてんじゃねーよ!」と

思われてしまいます。

劇場側も「クワイエットプレイス産の玉こんにゃく」でも売ればいいのに。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、

未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、

反転させて読んでください。

 

階段のくぎは、すごくわかりやすいフラグで、

「ああ・・・ついに踏んじゃうんだ・・・」と思いながら、結局痛すぎて目を

そらしてしまいました。

だっておもっきし踏むんだもん。

子供たちも踏んじゃったりしないか、ムダにドキドキしました。

 

子供たちもなかなか賢くて、だてに生き残ってないなって感じでした。

頭を使ってピンチを乗り切るシーンが大好きなので、ツボを押されまくり。

特にコーン(?)の貯蔵タンクに落ちるシーンはよかったですね。

 

リーが、息子を滝のそばに連れて行こうとして、息子が嫌がり、娘が

「連れてって」と言うシーンは「娘を連れてってあげなよ、パパ!」って

思いましたね。

でも、その後の滝のシーンでは、息子の姉想いな一面が見られて、

「マーカス、めっちゃええコやー」ってなってよかったです。

花火を打ち上げるシーンでは、ビビりなのに、ママのために

すごく頑張りますしね。

 

娘のリーガンちゃんも、いいお姉ちゃんで、ロケットのおもちゃを持たせて

あげたシーンもとてもいいシーンで、かわいらしかったのに、

あんな風になってしまうなんて。

末っ子が電池を持ってしまった時点で、展開は予測できるんですが・・・。

 

お父さんが最後に手話で「愛してる」と伝えるシーンも予測通りなんですが

わかってても、いいものはいい。

 

エイリアンの目的がいまいちわからないんですが、やっぱり捕食でしょうか。

それにしては、森の中で出会った老夫婦の奥さんは、ただ殺されてるだけでした。

エイリアンのヴィジュアルもかなり気持ち悪い(褒めてる)

全体像がなかなか見えないのもいいですね。

 

最後にショットガンで撃たれるシーンで、「意外と弱いな!」と

思ってしまった。

もっと鋼鉄なボディなイメージでしたよ。

でも、ラストシーンの「皆殺しするわよ!」と復讐に燃える二人の顔は

もう一回観たいし、エイリアンたちを次々に倒していく二人の無双な姿も

DVDの特典映像でいいから観たいなー。

パパがんばれ!その2【映画感想】スカイスクレイパー

劇場で鑑賞。

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↑「これから大好きな窓掃除!ひゃっほぉーーーー!」

 

*スカイ・スクレイパー=摩天楼

 「空を削るもの→高層ビル」

 

【あらすじ】★★★★★

香港のヴィクトリア湾に、中国人の起業家ツァオ・ロン・ジー

ザ・パールという超高層ビルを建てた。

その高さ、なんと1000m、240階建て。

中には、住居だけでなく、公園やホテル、ショッピングモール

などもあり、タワー全体がひとつの街のようになっている。

 

主人公のウィルは、FBIの人質救出部隊のリーダーだったが、

ある事件で足を負傷し、義足に。

その後、引退して家族とともにザ・パールに住みながら

セキュリティシステムの調査をしていたが、彼がでかけている

すきにタワーに火の手があがり、なぜか放火魔にしたてあげられる。

それを知ったウィルは、「中には俺の家族がー!」と、警察から逃げつつ、

家族を救出するためにタワーに向かい、ヤンヤンする話。

 

【感想】★★★★★

「香港の雰囲気とお金をうまく使って作ったハリウッドのアクション大作」

って感じでうまいことまとまっていました。

(実際に資金源がどこかは存じません)

 

まず、1000mのタワーってすごいですね。

つまり、1㎞です。

単位がメートルじゃなくて、キロメートルであらわせちゃう。

そんな高い建物を作ったら、また神様にバベられちゃうよ?

と心配になるほど。

でも、そのビジュアルやシステムの近未来感がすごい。

 

ただ、あんな高いところに住みたくはないな・・・。

出掛けようとして地上に下りたところで忘れ物に気づいたら

超めんどくさそう。

 

香港の街並みは、ほんのり攻殻機動隊っぽく、女テロリスト、

シャの切れ味サイコーなアクションや冷酷さもいい感じでした。

わりと中国語が飛び交っていたので、それが理解できたらもっと楽しめたかも。

残念。

 

アクション大作なので、展開はだいたい読めますが、近未来的な映像が多く、

わくわく度が高い。

後半は散りばめられた伏線がいいタイミングで回収されていって爽快。

 

 

 この先は、ネタバレになってしまうので、

未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、

反転させて読んでください。

 

展望台のミラーの壁がニョキニョキ生えるシーンは、見ていて楽しかった。

メイズランナーのシーンを思い出しながら見ていました。

大きな構成は「ダイハード」な感じ。

高層ビルや電子化、システム化される現代社会を皮肉っているようにも

感じました。

 

ツァオがめちゃくちゃかっこよくて、最後のセリフ「Rebuild」(建て直す)を

3回ほどマネしました。

うーん、渋い。

ウィルもかっこいいし、奥様のシャに対する蹴りやハサミを使って

反撃するシーンもステキだったんだけどね。

 

ウィルは、義足の設定を途中で忘れるほど走りまくるし、戦いまくる。

「その設定いる?」とちょっと思ってしまった。

でも、ツァオがいる部屋に入るドアに義足を挟むシーンはよかった。

 

子供たちが双子の設定もいいですね。

二人が「me!me!」と言うシーンもかわいくて、家族愛が見られて

よかったです。

 

パパがんばれ!その1はこちら

fu2uki.hatenablog.com

後味もブラック【映画感想】ゲットアウト

DVDで鑑賞。

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【あらすじ】

アフリカ系アメリカ人のクリスは、恋人のローズの実家に招待される。

ローズも家族もみんな白人のため、歓迎をうけても居心地の悪さを感じるクリス。

使用人の黒人たちは、情緒不安定だったり、変な行動をとったり・・・。

一晩明けて、パーティーが始まり、白人の数はさらに増え、それとともに

居心地の悪さと違和感も増え、クリスはだんだんと追い詰められていく・・・。

 

【感想】★★★☆☆

オープニングから、嫌な感じがてんこ盛り。

「サイコホラーにミステリーソースをかけて」といった感じの作品。

 

私は日本で生まれた日本人なので、外側からしか黒人に対する人種差別を

見られないのですが、その心理に少しだけ触れることができたような気がします。

黒人と白人の会話やその場の空気がアメリカでは「あるある」な場面

なんだろうなぁと思いながら見ていました。

 

ミステリーとしてもうまくできてる。

からくりに気づいたときに伏線がうまく働いていました。

ただ、いろいろとえぐい。

観た人がそう言っていたので、かまえて見始めたけれど、やはりえぐい。

 

よくできてる作品だし、人種差別批判としても良作だと思いますが、

後味がブラックコーヒーのように苦いのが星3つの理由です。

ブラックコーヒーというより、いっそエスプレッソ。

 

この先は、ネタバレになってしまうので、

未鑑賞の方はご注意ください。

文字色を薄くしてあるので読みにくいときは、

反転させて読んでください。

 

「何かがおかしい」雰囲気や居心地の悪さの作り方が「インビテーション」

という映画に似ています。

実家に向かう道中に動物を車でひいてしまう描写も同じ。

鹿が心理描写に使われるので、海外ドラマの「ハンニバル」っぽさもありました。

 

それより、催眠術って本当にあんな風に人を操れるものなんでしょうか。

ティーカップとスプーンだけで人を操れたら最強で最恐です。

 

クリスが階段をのぼって行ったあとに、招待客の白人たちが動きを止める

シーンが印象的。

ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「いかさま師」という絵を思い出しました。

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 ビンゴ大会かと思ったら、競りだし。

ここまでくると一周まわってなんだかおもしろくなった。

 

タイトルの「ゲットアウト」もわかりやすい。

「出ていけ!」と言うより「逃げろ!」って感じですね。

 

ローズも味方ではないとわかるシーンもサラッとしていてよかったです。

それなのにローズを連れて家を出ようとするクリス。

本当にローズを好きだったんだとわかり、せつなく、不憫です。

そして、ローズの「良い彼女」の演技がうますぎて怖い。

冒頭の警察にキレるシーンがここで生きてきます。

 あんなに黒人の味方だったのに!

 

クリスの友人のロッドの存在が唯一のオアシス。

行動力が半端なく、友人のクリスを本当に心配しているのがわかりました。

良い仕事ができる男です。

 

最初から最後まで、じわじわ怖い。

びっくり箱のような驚かせ方はありませんが、オチがわかってからも

さらに怖い作品でした。

 

 

 

インビテーションの感想

fu2uki.hatenablog.com